グランヒストリア 幻史世界記のプレイ日記79:レトロゲーム(スーファミ)

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前回からの続きです!

皆さんこんにちは。
宣言通り、クリア後に3話分のプレイ(してない)日記を書こうとしている伊達あずさです。
そりゃねぇ・・・77話分も不満を抱えていたのですから、それくらいは言いたいこともあるってもんです。

では引き続き、グランヒストリア 幻史世界記の問題点をまとめていきたいと思います。

3.グラン大陸破滅の防ぎ方

世界記に記されていたのはグラン大陸が破滅する未来に関係する出来事だったはずなんですよ。そういう設定のはずでしたよね?だからこそ、主人公は一生懸命それらの出来事を変えていこうとしていたわけです。でもさ、本当に世界記に記されていた出来事ってグラン大陸の破滅と関係あったのでしょうか?
例えば、幼少期のクノン王子の死を回避したことでグラン大陸の破滅って回避できてました?東部自治区事変とグラン大陸の破滅って何か関係がありました?

結局のところ、グラン大陸が滅亡する根本的な原因は星からの船に蓄えられていたエネルギーが暴走したせいなんですよね。だって、それ以外にグラン大陸を滅亡させる方法なんてなかったですもん。
ひょっとすると星からの船が暴走するに至る過程はそれぞれ違っていたのかもしれません。例えば、主人公が手を加える前の歴史では、アサシナが攻め滅ぼされ、行方不明になったイブスキ王が自暴自棄になって星からの船を暴発させたのかもしれませんし、アサシナがガラマニアに支配されなくなった未来でも、新しく王になったパラドックが何かしらの欲望を爆発させ、意図せず星からの船を暴発させちゃった可能性もあります。でも何れにしたって、結局は星からの船のエネルギーが暴走して滅亡するという結果に変わりはなさそうです。

じゃあどうするか・・・どう考えたって星からの船をどうにかしようと思いませんか?予めこの未来が分かっているのであれば、そこから手を付けない理由なんて全くないのです。でも幸いなことに、主人公はグラン大陸が破滅する理由の詳細を知らずに始まるのですよ。まあ、それは仕方ありませんよね。主人公自身は未来を予測できないのですから、思いつくことからやっていって、滅亡の手がかりを探していくしかありません。

でもさ・・・世界記がそれを知らないはずないよね!?っていうか、実際知ってたよね!?
もし、世界記が計算で未来を予知しているのであればなおさら、確実に全てを正確に予想できてないとダメなんですよ。1つでも不確定な要素があったら、それ以降の未来なんて全く予知できなくなっちゃいますからね。

いっそのこと、主人公が世界記だと信じていたものは、実はマ神によって作られた破滅記だったということにするのはどうでしょう。つまり、主人公はマ神に騙されて世界が破滅する片棒を担がされていたのです。そうすれば、世界記が全てを知った上で主人公に意味不明な(世界の滅亡を防げないような)歴史修正をさせていたことにも理由がつけられます。
ただその場合でも、主人公の行動によって即座に世界が滅亡しない・・・つまり、コスパの悪い歴史修正を繰り返さるを得なかった理由だけは作っておかなければなりません。

そうですねぇ・・・本気で世界を破滅から救おうとしている人物を別に用意すればよいかもしれません。つまり、主人公が一生懸命世界を破滅させようと歴史を修正しても、その人が後から歴史を補正しちゃってるため、なかなか世界が滅亡しないということにしちゃえばいいのです。そうすれば、主人公が世界記の指示通りに歴史修正しているにもかかわらず、何故か世界に大きな影響が現れないという不思議な現象にも説明がつくはずです。そして、その役目はいっそケインに任せればよかったんじゃ?そしたら一気に興味深いストーリーになったと思います。

そういった感じのフォローも一切なかったため、結果的にプレイヤーは長い時間をかけて何の意味もない無駄な歴史修正を延々と繰り返させられることになってしまいました。これがストーリーの水増しでなかったら、一体なんだと言うのでしょうか。

4.足りないエピソードと意味のない設定

皆さんは気になりませんでしたか?天使であるリザーラとサマンがどうして姉妹になったのか。
まあ、実際はマ神関連の人々(ケイン、そして、空の国の人やニクラの人)とアサシナの王様になる予定の人達(イブスキ、カイザー、パラドック)以外、グラン大陸の破滅には一切関係なかったわけですし、どうでもいいと言ってしまえばどうでもいいのかもしれませんが、わざわざそんな特殊な設定にしたのですから、普通は何かしらのエピソードがあってしかるべきだと思いませんか?でも、驚くことに一切のエピソードがないのですよ。

もっと言えば、そんな新たな問題を生じさせてまでリザーラを天使にした意味ってありました?
リザーラが天使である唯一の意味は、体が変わっても中身が主人公であると気付いていたという1点だけなのです。でもさ、後にマ神が主人公の正体について言及してミケーネとガイナスターに精神的な揺さぶりをかけるシーンがあるんだから、シナリオ的に考えた場合、皆には主人公の正体を隠しておいたままの方が良くなかったですか?
そもそも、リザーラが主人公の正体に気付いていたことにしたからといって、それを活かしたエピソードがあるわけでもなく、リザーラが主人公の正体に気付いていたかのような伏線すら一切ありませんしね。
かと思えば、折角リザーラが天使という設定なのに、意味不明な矛盾しまくりの謎理論で自発的にケイン側についちゃうのですよ。リザーラが天使だったために、ザ神の創造主たるマ神の部下ケインの命令に逆らえず、泣く泣く付き従うことになってしまったとかにすればよくない!?

一方、リザーラに比べ、全くと言っていい程ストーリーに関係のなかったファルについては、何故かイブスキとの関係性を描いた回想シーンまであるんですよ。そもそも、ファルの存在って本当に必要だったのでしょうか。兄であるイブスキとの絡みも一切ありませんし、ファル単体でもストーリーや歴史に一切絡んでこないのです。最早世界記の人物一覧に名前があること自体おかしいレベルなのです。
最後の最後、選択制でファルを仲間にすることができますけど、仲間になっても一切何も喋らないし、扱いが非常に雑!!正直、キャラ間に大きな性能差があるわけでもないのですから、ミジュア、ゼノビア、ドネアの3択でも十分だったんじゃないの?あそこで、ほぼ接点のなかったカーリアまで仲間になるのだって、どう考えてもおかしいでしょうよ!
何故何のリターンもないのに、無駄に変な矛盾点を作るような行為に走ろうとするのか・・・このシナリオを作った人は好んで地雷を踏みに行くような自虐的な方なのでしょうか・・・

ついでに言えば、ザーニャやオクヤラムも何のために居たのやら・・・
それでもザーニャはまだいい方ですよ。確かに居ても居なくてもストーリー上は何の問題もありませんが、一応、歴史にも名前が度々登場しますからね。むしろ、ファルよりもザーニャの方を登場人物一覧に加えた方が良かったと思います。
そういえば、ケインによって東部自治区が制圧された際、「ザーニャが封印した天使を復活させて抵抗した」と世界記の記載にありましたけど、天使の鈴を私に譲っていたのにどうやって天使を動かしたのでしょうね。
私に天使の鈴を譲ったのって、「もうこれで二度と天使を動かすことはできません」というアピールだったんじゃないの?にもかかわらず、実はこっそりスペアを持っていた(あるいは簡単に代用品が作れた)ってことになると、かなり腹黒い人だったってことになっちゃうんだけど・・・そういうことまでちゃんと考えているのでしょうか。

そして、オクヤラムは完全にダメです!
オクヤラムはひたすらに矛盾を生み出すだけの百害あって一利もないキャラでした。詳細については前のプレイ日記で論じているため、ここでは言及しませんが、この人がいないだけで、無駄な矛盾が1つ消せるのにね。
後さ、ニクラに居た時と、空の国に居た時でびっくりするほどキャラが変わっちゃってましたけど、何でそんな設定にしたのやら・・・そりゃ、月日が流れれば多少は性格だって変わってしかるべきなのでしょうけど、根本的な部分のリアリティが欠如しているというのに、今更そんな些細なリアリティを追求して何になると言うのでしょうか。プレイヤーの理解を難しくするだけで大したメリットもなさそうに思えます。

はぁ・・・こうやって改めてまとめていると、当時の怒りがふつふつと湧き上がってきてしまいます。でもまだまだ言いたいことがあるので次回に続きます。これ本当に次回で終わるかなぁ・・・

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