グランヒストリア 幻史世界記のプレイ日記78:レトロゲーム(スーファミ)

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前回からの続きです!

皆さんこんにちは。
本当に既にプレイが終わっているゲームのプレイ日記を書いている伊達あずさです。
長きに渡って私を苦しめ続けていたグランヒストリア 幻史世界記をようやくクリアしたわけですが・・・誠に遺憾ながら、要件を満たしてしまったため、宣言減通り足腰断たなくなるまで酷評してやろうとアディッショナルタイムに突入した次第です。

このゲーム・・・全体的に必要なことが全く足りておらず、不必要なことがあまりにも多すぎるのです。
例えるならば、本来100あったストーリーを容量や納期の関係上、ど~しても減らさねばならなくなり、可能な限り頑張ってどうにか30ぐらいまで圧縮しました。あるいは、本当は30ぐらいしかなかった話を、どうにかこうにか頑張って水増しして100にしましたみたいな出来なのです。
何れにしても、最初からこのストーリーが最良と思って作られているとは到底思えません。

ではなぜ、このような感想に至ってしまったのか・・・プレイ日記中でもその都度細かく具体的な不満を述べてはいましたが、ゲームをクリアし、期待や希望が完全に無くなった今の状態で改めて問題点をまとめてみることにします。

1. 主人公がグラン大陸を救う動機

グランヒストリア 幻史世界記は開始直後からとても多くの謎を抱えた状態でスタートします。その中でも特に問題となる謎の1つが、主人公がグラン大陸を救う動機です。序盤は一切明かされなかったものの、徐々に主人公がグラン大陸の破滅を防ぎたいと思っているらしいことだけはわかってきます。ただ、その動機が全く不明なのです。

マ神の血を引き継いでいる者(以降、マ神とします)が言うには、主人公がこの世界にやってくる際、自覚がなかったとはいえ、一時的にニクラの民が張っていた結界を破ってくれたので、マ神はグラン大陸にケインを送ることができたらしいのです。つまり、主人公は世界を破滅させる原因を作ってしまっていたという設定になっているのです。
じゃあ、それに責任を感じて世界を救おうと思ったのか・・・と思ったら、主人公はその事実を終盤になるまで(マ神に聞かされるまで)知らなかったのです。それだと動機になりません。

でもまあ・・・かなり善意的な解釈になってしまいますが、やりたいことが全く想像できないという訳でもありません。
恐らく、主人公=プレイヤーというストーリーにしたかったのでしょう。プレイヤーは娯楽という単純な動機からゲームを購入し、そのゲームの中で、何の疑問も抱くことなく世界を救います。当然、プレイヤーがいなければ世界は始まらないので、確かに世界の破滅も始まらないのです。このストーリーを考えた人はそういったある種の皮肉をこのゲームで表現したかったのかもしれません。
でも、だったらだったで、何故ゲーム開始直後にそう演出しなかったの?主人公が何者であるのかについて、最後の最後まで敢えて語らない道を選んでいましたけど、そうする意味ってストーリー上、本当に必要でしたか?

それに主人公=プレイヤーとしたい意図が見える割には、主人公に独自の個性を与えすぎています。何故ドラゴンクエスト等にならって主人公の個性を消すという手法をとらなかったのでしょうか。
折角、世界記という自らの意思を持った便利な存在がそばにいるのですから、彼を代弁者にすることで、主人公の個性を消したまま(選択肢以外で喋らせない)ストーリーを進める事だって容易にできたはずですよね?何故そうしなかったの?
というか、この主人公には頭の悪い言動や理解できない感情表現があまりにも多いので、むしろ、一切喋らなかった方が良かったのにね。

ついでに言うと、マ神が世界を破滅させたがっていた理由も良く分からないのです。
マ神は定められた歴史を遂行することが自分の役目だみたいなことを言ってましたけど、そもそもグラン大陸が滅亡する未来って何によって定められていたのでしょうね。マ神も世界記と同様に未来を予知する能力でも持っていたのでしょうか?でもだとすると、何故未来を予知できるのにニクラの人に捕まったりしたのでしょうね。まあ、世界記もケインに主人公が負けて、自らを奪われちゃう未来を予測できてなかったみたいですけど。

2. 世界記とは何だったのか

最初から主人公と一緒に居て、色んなアドバイスをくれる世界記・・・結局、彼は何者だったのでしょうか。正直、世界記にはあまりに謎が多すぎるのですよね。

まずさ、世界記がどんなものなのかその概念からしてよくわかりません。
主人公と会話を交わしている点からも、何かしらの意識を持った存在ではあるみたいです。そして、具体的にどういった手法をとっているのかは不明ですが、世界記がそばにいると804~825年の間に起こる出来事や主要な人物に関する説明を閲覧することができます。
一応、球状の光として名目上は表現されていますが、普通の人には見えないみたいです。世界記を見ることができるのはマ神関連の人達(ケインや空の国の人など)だけみたいです。ニクラの人にも見えていたのかについては確証がありません。
そして、世界記は1つだけではないみたいです。最初の世界記をケインに奪われた後に空の国で別の世界記を補充しますが、この時、世界記が「久しぶりだな」と言っている点から、いくつかある世界記の記憶は共通しているようです。

これが世界記について分かっていることの全てです。
うーん・・・状況から推察するに、世界記を作ったのってやっぱりマ神なのでしょうか。
世界記は主人公の行動に応じて、リアルタイム(?)に内容を修正していましたし、実際の体験を過去に戻って誰かが記したものというわけではなさそうです。となると、ラプラスの魔のように、演算によって未来を予測していた?そうなれば如何にも機械っぽいので、世界記を作ったのはマ神説が現実味を帯びてきます。
全ての世界記が記憶を共有している点については、主人公が持っていたのは世界記のクライアントで、全ての記憶を司るサーバーは別の所にあると理解出来そうです。

・・・と、すんなり理解できれば良かったのですが、この説にも幾つかの問題点があるんですよね。

まず、主人公に付き従っていた世界記がクライアントだとするなら、過去の世界に行った世界記の記憶が連続しているのはおかしい!もし、そうしようと思ったら、世界記のサーバーも一緒に過去に行かなきゃダメです。でもそんな雰囲気の描写は一切ありません。
後、ケインに奪われた世界記って、後に破滅記になったらしいんですよ。後に補充した世界記が別段の異常をきたしていなかった点から、記憶を司っているサーバーの方には特に問題なかったはずです。それなのに何故ケインに奪われた方のクライアントだけ破滅記だなんていう別機能を持っちゃってるの!?
結局、どういった存在なのか全く理解できません・・・ゲームを作った人達は世界記をどんな存在であると設定していたのでしょうね。

ふぅ・・・大分長々と批評しましたが、まだまだ言いたいことがあるのでなんと次回に続きます。
初めて一切の挿絵がないプレイ日記を書いちゃったよ・・・

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