日本人にあまり馴染みがない妖怪(?)「幽霊船」【DQ3】

投稿日:

こんにちは!!!蘭丸です。

リアルタイムでDQ3(スーファミ)プレイ中ですが、とりあえず挑んでみたバラモスが倒せなかったので投げました。バラモスを倒すためのレベル上げなんてするわけない、私はアリアハンではなくゆとりの国の住民で、オルテガの息子でもなければ、伊達さんでもないんだ。DQがダメならロマサガがある、次行こう次。
ちなみにDQ3の前にはFF5をやってましたが、爆発するカルナック城のお宝を全部取りたいのに時間が足りなくて、でもやりなおしたくなくて二度と起動していません。私は伊達さんではないので以下略です。

こんなんじゃゲームクリアできるわけないだろうって?そんなことはありません。実はもっと前、家スーファミの色が変な色になってきたけどまだまだいけるだろう…くらいの時FF5やってカルナック城くらいはクリアしました。「時間制限」に恐怖を感じた幼少の私は、宝箱に目もくれずに一目散に外を目指し、アイアンクローという青魔法をラーニングすることもなくボスをブチ殺し、残り時間7分くらいでゴォォーーール!!しました。でも大人の私は、攻略サイトに「やれ」とか「やるべき」とか「やったほうがいい」とか書いてあると「そうか…今なら大人だからできるかも…」と思ってしまって…。大人パワーなんて私にはなかったんだからやめとけばよかった。ゆとり国用のリメイクならともかく、当時のだし。

まぁそのような私が不甲斐ないだけの話はここまでにしておいて…DQ3には「幽霊船」っていうものが出てきます。ハッキリ言ってしまえば移動ダンジョンです。DQ3の地図が実際の世界地図と大体同じ感じなので場所を申し上げると、地中海あたりに出没します。しかしおかしいです。ポルトガ(実際のスペインらへん)で船を貰ったんだから地中海なんてあらかた見て回ったのにそんなものいなかったよ!
「幽霊船」は、南アメリカ大陸にあるサマンオサっていう国を乗っ取っていたボストロールさんから奪った「変化の杖」を、グリーンランドかスヴァールバル諸島かアイスランドかどれかあそこらへんに住んでるジジイに差し上げると貰える「船乗りの骨」を手に入れないと出現しないみたいです。
私、チェーホフ(犬)ではないので骨では喜ばないんですけど。交換しないと話が進まないみたいだから仕方なく交換しただけで、私だって変化の杖でずっと遊んでいたかったのに…ブツブツ。

この骨の持ち主は分かりません。でも入手すると「幽霊船」がマップ上に現れるフラグが立つアイテムのようです。どこの部位の骨なのか分かりませんが、糸で吊るすとクルクルと周りだし、幽霊船の位置を示すのだそうです。つまり大腿骨や脛骨ではないことは分かります。どっち示してるんだか分からないし。脛の骨じゃないなら犬ですら変化の杖のほうがいいと思いそうな。
どちらを向いているのか明らかな骨と言えば、胸骨(胸の『前」についてる骨)と肋骨がちゃんとついている状態の脊椎か、もしくは頭蓋骨、もしくは「こっちだよ!」という形をしている手首から先の骨であろう。

そしてそんな、遺体の一部を弄んでなんとか辿り着いた「幽霊船」…。誰も乗っていないのに動いているという、謎の船なのです。

この船に乗っていた「エリック」という一般人が、恋人へ愛していると言い尽くせなかった(?)という未練を持っていて、「愛の思い出」だかいうアイテムを寄越します。それだけのためのダンジョンです。

実は彼の恋人「オリビア」は彼氏が帰ってこないということで、絶壁で東尋坊名物ヒモなしバンジーを決行してしまったんでしょう、その岬というか海峡に憑りつく怨霊となり、そこを通ろうとする船をことごとく押し戻すという暴挙に出ていました。東尋坊と同じように「オリビアの岬」という不名誉な名前がついています。東尋坊も「東尋坊」というお坊さんが、破戒僧過ぎて落っことされたためこういう名前になったそうなので、最初に落ちた人の名前を付けるのがルールのようです。

私が変化の杖を犠牲にしてまでどこの誰かもわからない(エリックとも言ってない)骨でオリビアの怒りを鎮めたかった理由はただ一つだけ、その海峡を通ってみたかったから…。

すると恐ろしいことが判明します。(私が通りたかった海峡は現実世界には存在しませんが、入りたかった海は「黒海」のようです。地中海と繋がっているから)。
「黒海」には何があったか…ゲーム内では特に「この海にはこれがあるよ!」とか教えてくれるわけじゃないので行ってみないと分かりませんので、勇者は足で稼げ!!(本当に)ということで行ってみると孤島にたったひとつの施設があるのみ…。

この孤島に足を踏み入れた人は、その惨状に誰もが息をのまなければならなかったことでしょう。
お出迎えしてくれるのは「歩く火の玉(?)」で、話しかけると「ここは さびしい ほこらの牢獄…」と教えてくれます。(訛っているわけではなく「さびしい」なんです)
ここは流刑地だったようなのです。生存者はいません。

当たり前です!!だってここを流刑地として使っていたサマンオサからこの地へ物資を補給しようとしても「オリビア」のせいで船が通れないんだもん。
当然、サマンオサからどっかに投獄されたと噂になっていた勇者「サイモン」さんもここで死んでます。勇者なのに生き返れないとは田舎者…(エジンベアバージョン)。もしかすると、生き返ろうと魂が流刑地を脱出しようとしてもオリビアの呪いで無理だったのかもしれません。オリビアさんぱねぇぇ…。
というわけでサマンオサの流刑地にいた人は全員無事死亡…。そこら中に屍や火の玉が…というテドンより恐ろしい心霊スポットになってしまったのです。

たった一人の…彼氏が帰ってこなかった女子のせいでこの人たちは死んだんです…。
そして、エリックが乗っていた船も、何かの陰謀で沈んだわけではなく嵐のせいで沈んだだけでしたが、エリックがどうしても「愛の思い出」をどっかの誰かに渡したかったために幽霊船として地中海をさまよう羽目になり、死んでまで船をこがされるという悲惨な奴隷の幽霊などを生み出していました。一応エリックは無実の罪でこの船に乗らされた(この船は奴隷船だそうです。ということは奴隷じゃなかったのに奴隷にされて売り飛ばされる運命だったのでしょうか?オリビアが一生懸命働いてお金貯めて買ってあげたらよかったんじゃね?)そうですが…。いやだから何。流刑地の惨状を見るとマジでだから何。

ついでにいうと幽霊船までの道しるべにされていた骨はその後オリビアとエリックが成仏した後も勇者が気まぐれにクルクル回して遊ぶという扱いになっています。いや埋葬してやれよ…。または北極海に存在する島のジジイに返品して、変化の杖返してもらってよ!!!

…。
ここまでが本当は前置きだったんです。ここから現実世界で噂となっている幽霊船の話をしたかったんですけど…。あまりに長いので今日はDQ3話になってしまいました。
でも日本人って「幽霊船」って言われてもピンときませんよねー。中世は太平洋を渡っちゃおうなんて豪気なデカい船を作ってませんし、行ったとしても平安時代の遣隋使・遣唐使あたりですが、このあたりの船はまあまあ難破したり遭難したり沈んだりしている模様なのに、どっかの誰かみたいに恨んだりマラッカ海峡を通行禁止にしたりなどはしていません。奴隷の幽霊が恨みを持って船をこぐとか、そういう文化が無かったんでしょう多分…。そのせいで、今更になって「〇年通信が途絶えていたナントカ号が無人で浮かんでいるのが発見された」などという話を聞くと、「ええっ!そんなことが!」という反応になるわけで、もしかしたら幽霊船のメッカ?であるカリブ海何かでは「またかー」程度のことなのかもしれません。一番最近のショッキングなニュースとしては、1年前に行方が分からなくなったアルゼンチンかどこかの潜水艦が、水深800mあたりで発見されて「これどうするんだよ…引き揚げるの?引き揚げられるの?怖い…!!」というやつでしょうか。どうなるんでしょうか。はっきりいって、ボストーク湖より中身が気になります…。

この話はあくまでDQ3のバカップルのせいで幽霊船だけではなく他の人にも迷惑が掛かったという話でしたが、実際の幽霊船は「恨み」とかそういうのを感じることはなくてただただ「どうしてそうなった」感がただよいます。
もし一般人カップルのせいで大宰府や隠岐が全滅していたら…これはギルティどころでは済みませんので、呪った場合誰に迷惑がかかるのかはきちんと調べたほうが良いでしょう。もし「ほこらの牢獄」が道真公のとこだった場合、日本は北野天満宮を見ることなく滅んでいたかもしれません…。

あーあ死んでまでバカップルな幽霊のせいで私の変化の杖が超絶足元を見られた末にとられた…。ゆるすまじ。。

らんまるでした。

日本人にあまり馴染みがない妖怪(?)「幽霊船」【DQ3】_挿絵1

蘭丸の閑話をもっと読む
Prev | Next

雑談記事一覧へ

Studio POPPOをフォローしませんか?