超難しいゲームはどこまでテストプレイされているか?

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どうも!
ゲーム会社で働いていたことがある栁澤です。

あなたは、難易度「HARD」を選択したりとか、元々難しいゲームをプレイしていて、「これってちゃんとテストプレイしてクリアできた奴いんのかよ!」とか思っちゃったことはありませんでしょうか?
攻略サイトが世の中にある以上はクリアできた人はいるのは確かなんでしょうけど…開発者はじゃあクリアできるの?というのとはまた別なんですよね。
例えば、ぷよぷよの開発者より、ぷよぷよ大好きの達人のほうが上手なわけですし。

というわけで、ゲームの難易度はどのようにして決まっているのか?という話をしたいと思います!
えー、私の勤めていた会社は、QC(←クオリティコントロール、つまり品質管理)にはうるさめの大きな会社だったので、結論から言うと一応曲がりなりにも一度は最高難度でクリアできることを確認してはあります。(諸説あり。小さい会社だと分かりません…^^;)

キャサリン」をプレイ中に伊達さんが、「こんなのクリアできる人いないいいいい!」と悲鳴を上げているのでこのような記事を書くことにしてみたわけですが…はい。一応QCに力が入った会社だと、ちゃんとモニターし、クリア出来ることを保証しないと世には出しません。世の中には色々な行程を試しちゃう人がいるものなので、モニターする際にはわざと「普通」じゃないプレイをしてみて、ゲームの進行が不能にならないかどうかとても気を使っているのです!!

まぁ、QCっていうのは利益を生む部署ではありませんので、っていうかむしろ利益を減らす部署ですので、どうしてもだんだん縮小されてしまう運命にあり、QCの質自体が落ちているという悲しい現実はございますが…。

基本、めちゃくちゃ上手い人と下手くそな人がプレイしてみてバランスを決めてはいるのです。伊達さんが苦労している「キャサリン」は難易度調整パッチが配布されたほどの傑物ですから、元々プレイヤーを苦悩させようとして、そこまで難しいのでしょう。

が………、いくらQCに力を入れた会社でも、無限に時間があるわけではありません。ゲーム業界では延期はお約束のようになっていますが(これ良くないですよね~。ほんとがっかりするし!)一応リリースすると決めたらそこを目がけて作業してるわけです。なので、あまりに時間のかかるチェックは実は出来ていなかったり。

例えばですけど……何年も何年も続けられるゲームで、主人公の年齢は特に表示されているわけじゃないんだけど常軌を逸した年数が経ったときどうなるの?とか。(100年とか。およそ人間が生きていられるわけない年月を経たせたり)
デバッグモードで無理やり年月を経たせることはたやすいですが、実際のプレイでその年月を経たせてみた時に本当に何事も起こらないのかというところまでは実は見れなかったりすることもあり、開発側のチェックってのは全然万能ではないんですよね><

昨今はゲーム機がネットに繋がっていることが多いため、もし重篤なバグが発生してもパッチを配布すりゃいいよね、最悪★という風潮が強まっているのも事実。人間とは、堕落できるなら堕落しちゃうものなのね…。

そんなわけなので、難易度に関してはさすがに人類未踏の難度になってることはありませんが(多分!諸説あるが!)、バグは多くなってきていると思われますので、見つけたら知らせてあげると開発元は喜びます。多分何も貰えないけどw
地図の間違いなら指摘すると図書券が貰えるという噂ですね!本当なのかな?

最後に…堕落したQC部門の一従業員の迷言を。
「まあ、全国数十万人のテストプレイヤーが(バグを)見つけるでしょう」

うーん(´・ω・`)

ちなみに伊達さんは「難易度:むずい」の目安となりうる人間です。
あのキャサリンを、難易度「NORMAL」のまま2日でクリアしたのです………鬼です。プレイ中は開発者に呪詛の言葉(?)を吐きまくり、そのくせ意地でもアイテムを買わず、ギャーギャーわーわー言いながら、いざクリアすると「ふっ。サイレンほどじゃなかったわ」などと言い放ったものの「HARD」でプレイし直す気まではないようです。
さらに、そのあと寝不足に陥ってました…。( ˘ω˘ ) スヤァ…
残念な伊達…。

栁澤でした☆

超難しいゲームはどこまでテストプレイされているか?_挿絵1

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