十二星座の由来を見てみよう!天秤座~魚座編

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前回の続きです!

乙女座(8/20日前後~9/20日前後)が終わったので今日は次の天秤座からです。ちなみに、9月1日生まれ!と言う人ならもう乙女座ど真ん中なので乙女座と疑いようもないのですが、微妙な日付に生まれた人…22日とか。雑誌の中にある占いなどでも本によっては8月23日までを獅子座としていたり、21日までを獅子座にしたりまちまちなので、雑誌の日付で何座の項目を読むか決めている…と言う人もいると思います。でも実は、雑誌などがこういうまちまちな記述になっているのは「その年、その年によって、獅子座(例)が終わる日が違う」からなのです。
だから自分が産まれた年のその日のホロスコープ(天体配置図)を見れば、自分が雑誌によって何座か違う…などという悲しい運命を背負った人ではないことが分かりますよ!ホロスコープは最近では簡単にネットで見れますので検索してみて下さいね!雑誌の占いを見ようって時にわざわざ「ホロスコープで自分の正しい生まれ星座を把握してからどうぞ」と書かれても読者的には困ってしまうので多分雑誌では仕方なくあのようにクッキリ何日までが乙女座!というかんじで分けているんだと思いますが。ホロスコープさえ見ておけばこれからは迷わなくて済むというわけです~。

天秤座の由来

天秤座は乙女座と、次のさそり座の間にあって、元々はサソリのハサミの一部だったとか言われています…それが後に天秤座として独立したので、12星座の中では一番フレッシュです!
その由来とは!「正義と天文の女神アストレア」の持ってる天秤です。よく裁判所やら法律事務所にある天秤やら、天秤プラス持ち主の像は、そっくりですが違う人…というか天秤座の彼女のお母上のテミス様であって、アストレアはあくまでも星座として天秤を持ってます。テミスは天秤の他に剣も持っているのですがアストレアは天秤だけです。そしてアストレアの姿を描いたものが隣の乙女座とも言われています。女性が3人(デメテル、ペルセポネ、アストレア)も出てきてるのにどうして横から借りたんだ…。そこはヒロイン(?)のペルセポネでいいじゃないか。と思いつつしかしデメテルorアストレア説が濃厚です。経産婦(???)でも乙女で良いのか?それともその乙女じゃないのか?謎は深まるばかりですハイ。
アストレアには特になんか誰かに求婚されて困りましたとか、魔物を倒しましたというようなエピソードは無く、「人々が悪の心を知って争うようになったのでそれを正そうとしたが、人々は聞く耳を持たず争いをやめなかったので、諦めて天に帰った」という女神です。武力行使してやめさせるわけでもなく、「いっそ要らない!」と癇癪を起こして滅ぼしてみるわけでもなく、人間の自主性を尊重したと言い換えることもできるのかもしれません(??)。でも諦めて帰ったっていうところがなんだか哀愁が漂う女神様ですね。日本人もこういうところあるからね…。

蠍座の由来

さそり座生まれの女の子を見るとどうしても世代を超えて「さそり座の女~♪」という感じになってしまうのではないでしょうか。別に今も美川憲一さんが頻繁にさそり座の女を歌っているわけではないんですけど…。真似する人が後を絶たないからなのですかね?
この蠍は実はいい仕事をしている(?)、偉い蠍です。いい仕事と言うか…仕事人的な意味で?
「オリオン座」で有名なオリオンは、腕利きの狩人だったので、慢心して「俺は殺せない獲物はいない!」威張っていました。それを見た、たまたま虫の居所がかなり悪かったみたいな大地の女神のガイア様が「何、あのおっさん。ほんならこの蠍をどうにかしてみろやっ。おらっ」と、大きな蠍をオリオンのところに派遣しました。オリオンは死んだ。(←刺されました)

うわー。女神様こぇぇぇぇ。仕事が出来るからって慢心して威張ると殺される!蠍は任務を確実に迅速に遂行した手柄を評価されて、星座にしてもらうことができました。ついでにオリオンも星座になっています。オリオン座は冬によく見る星座ですね。そう。目立ちたがりなのです。よく目のつくところにいたがります。でも、夜が更けてさそり座が昇ってくるととっとと沈んでいくのだそうですよ。オリオンって…星座が有名だからもっとかっこいいのかと思いきや…。

射手座の由来

「いて座」の由来。そのまんま弓を引いた姿なわけなんですが、でも、彼は人間ではありませんよね。半人半馬って言うけど、ほぼ完全に馬として機能できるほどの馬部分と、人間として完全に機能できるほどの人間部分を併せ持っています。腕だって増えちゃってるしね哺乳類として!人間の手、馬の前足後ろ足で、計6本になってるし。あんなもの、馬を操らなくていい騎兵じゃないですか。すごすぎるよ。そんなすごい彼らの種族名は有名な「ケンタウロス」。
ケンタウロスは基本的に暴れん坊の野蛮な種族ですが、出自が特殊な場合は賢いケンタウロスになる場合があります。このいて座の元になった「ケイローン」さんもそんな一人です。彼は、女神アルテミスから狩猟を習ったのでこのように弓をうまいこと使えるケンタウロスなのです。その上、医学の祖でもあり、「医術の神」に医学を教えたり、アキレウスやらヘラクレスやら、英雄の教育係を務めるなど、文武両道の凄いケンタウロスだったのです。医術の神に医学を教えるとか。凄すぎてビックリです。そんな貴重なケンタウロスのケイローン先生は、教え子ヘラクレスが他のケンタウロスと喧嘩になった時に誤ってヘラクレスに矢で撃たれます。それだけならまぁよかったのに、ヘラクレスはご丁寧にワンショットワンキルを実行すべく、矢に毒を塗っておいたようです。野蛮なのはどっちだよ!ケイローン先生の教育がまだ足りてなかったみたいですね。ブラックジャックは自分の体を自分で手術してましたが、毒には解毒剤が無いとどうにもならないので「医学の祖なのに」とか責めてはいけない。が…ケイローン先生を毒殺することはできないのです。何故なら、カストル&ポルックスの双子の時もそうでしたが、神の血を引いていると死にたい時に死ねないからなのです…。ケイローン先生も、不死身なため毒で苦しいのに死ぬことが出来ません。不死身なのに不健康という最悪な状態になってしまったケイローン先生は、諸事情で不死身属性を譲ってくれる人を募集中だったプロメテウスという神様に不死性を譲り(えっ、譲れるものなんだ)、死ぬことを選びました。カストル&ポルックスは何だったんだろう。不死性いらない、って言えばポルックス死ねたのでは?まぁ楽しく暮らしているらしいのでいいんだけど!ケイローンの死後、それを惜しんだゼウス神が彼を空にあげて星座にしたそうですよ!何でもかんでも星座にしておけって感じなんですけどどういう心理なんでしょうかこれ。ちなみにプロメテウスさんはその時、別件で修羅場ってたようです。(諸説あり)

山羊座の由来

山羊は山羊でも一筋縄に行かない格好をしている、山羊座の山羊。上半身は山羊で下半身は魚です。ケルピーの亜種というわけではなく、正体は「牧羊の神様パン」さんです。牧羊なのに山羊。まあいいのです。パン氏のいつもの格好というのは、上半身人間、下半身は山羊のような足なんだけど2本、頭は山羊そのものというわけではないけど山羊っぽい角が生えているというものです。笛を吹くのが好きな明るい性格っぽいです。そのパン氏がどうして下半身魚の山羊と言う、どこにも行けそうにもない生物として描かれているのかと言うと…。
ある日神々はナイル川のほとりで宴を開いていました。が、途中で宴会場が怪物に襲われます!神々は思い思いに逃げたのですが、パンさんは慌てすぎて、陸を走るでもなく川に飛び込むでもない、上半身山羊で下半身魚という姿に変身してしまいました。それを後からゼウスが「ウケる」と言ったため、星座にされてしまいました。ひっでえ!!いじめでしょ!
この慌てすぎてわけわからん状態を「パニック(Panic)」と言うようになったというのも有名な話ですよね。さらにちなみに、先ほど「上半身山羊で下半身魚はどこへも行けない」と申し上げたのですが、それは裏を返せばどこへでも行ける、全てでもあるというわけで、「汎用」とかの「汎」の元になったそうです。インドで。

水瓶座の由来

次は天秤座に続いて、無機物第二段。水の入った壺星座の番です。水瓶座のマークってあれですよね…電気抵抗のマークに似てますよね…あと一回最後に上昇すれば…。そんなこと言ったら天秤座とかオームにそっくりですけどね…(Ω←オーム)。急にテンションが下がったわけではありません。集中力が切れたわけでもありませんよ!では水瓶座の由来にいってみましょう。
由来はゼウス様の誘拐癖です。あるところにガニメデという美少年な王子がいました。ガニメデ少年を一目見て気に入ったゼウス様は、オオワシに姿を変えてガニメデくんを誘拐。天上界で、自分(神々)にお酌をする係に任命しました。その仕事道具の瓶が水瓶座の由来なのですね。あれは水瓶(みずがめ)ではなく実は酒瓶(さかびん)だったのです。美少年にまで手を出すとは…ゼウス様の、曹操並みの人材収集癖どうにかならなかったんでしょうか。ヘラ様にどんだけ怒られても懲りない根性はもはや称賛に値するところです。

魚座の由来

ラストは魚座!ここまで来るともうゲシュタルト崩壊でサカナ座に見えてくるんですけど、この魚も一筋縄ではいかない(?)魚です。2匹の魚の尾びれが、リボンで結ばれている姿をしています。この魚に一体何があったのでしょうか。この魚の由来を見てみましょう。
山羊座のパンさんを怪物が襲った悲劇の宴、あの宴に参加していた女神「アフロディーテ」さんと息子の「エロース」くんが、怪物に襲われた時に慌てず騒がずちゃんと魚に変身することが出来た上、逃げる最中にはぐれてしまわないように自分たちの尻尾を紐で結んだのがあの姿なのです。冷静沈着、用意周到。パン氏と対照的な(?)この2人の親子愛をゼウス様が気に入ったので、この姿を星座にしてとどめたのでした。パン氏いじりともいう。

というわけで12個の星座の由来は、こんな感じでした!実は黄道に位置している星座はもう一つあって、13星座とも言われた時期が少しだけありますが、そのハブられた星座が「へびつかい」座…蠍座と射手座の間にあります。何故、へびつかい座はハブられているのかというと…特に意味はありません。元々、黄道を12個に分けて、その領域に星座の名前をつけたというのが「黄道十二星座」で、へびつかい座がある領域には、「蠍座」が採用されたというだけの話です。星座があるから12個なのではなく、12の領域が先にあって、たまたまそこにあった星座を当てはめただけだから、選考漏れしたへびつかい座は、含まれていないんですね。だから双子座には二面性があるとか、天秤座は公平とか、人間にそういう影響はないはずなんですが…何とも言えない何かがあるのかもしれません、うん。。。13は不吉な数というのも少なからず影響はしていますが12は2でも3でも割れる実用的な数字だからしょうがないですね><

…ではではでは。栁澤でした。

十二星座の由来を見てみよう!天秤座~魚座編_挿絵1

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