世界は記号で出来ているけど、その記号は万人に共通じゃないと困るね

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こんにちは!栁澤です。
タイトルが意味不明ですね…自分でもそう思います。

これって何に見えますか?
世界は記号で出来ているけど、その記号は万人に共通じゃないと困るね_挿絵1
何かバクに見えなくもなくなってしまったけど、象に見えるとありがたいのですが汗
でも本物の象さんってこんな形してませんよね。色も違います。本物はこんな感じだと思うのです。
世界は記号で出来ているけど、その記号は万人に共通じゃないと困るね_挿絵2
リアルなほうと比べるとだいぶ違うと思うんですが、でも象と分かるのは、「象の要素」みたいなものを押さえて、そこは外していないから…だと思うのです。人間は、こう思ってます。「象って言うのは、岩みたいな色をしていて、鼻が長くて、耳がヒラヒラと大きくて、足がガッシリしてる動物」みたいな。なので多少本物とは違っていても、象と分かるということだと思うのです。似顔絵を似せる原理(?)に似ていますよね。似顔絵もその人の特徴をとらえてあれば似ているってかんじです。その人の鼻がとても大きい団子っ鼻で、目がつぶらで、他に特に特筆すべきところがない場合それを誇張すればその人に見える…のかなと。似顔絵描きの人は「長所より短所を強調したほうが似るけど、そうすると嫌な気分にさせてしまうので難しいところ」と言ってましたが。

私が描いた適当極まる象も、似顔絵も、「絵」と言うよりは「記号」だと思うのです。別にそっくりじゃなくていい、写実的じゃなくていい、「それ」だと大体の人が認識できればいいというもの。他にも、犬だって、丸を書いて、垂れた耳を描き足して、丸の中に目と鼻と、ωこんな口を書けば犬に見えますよね。
世界は記号で出来ているけど、その記号は万人に共通じゃないと困るね_挿絵3
実際にはこんな犬はいませんが、何故だか分からないけど人間はこれは犬だなって認識します。私の絵がダメ過ぎた場合はすみません!!!

そんなわけで、人間にとって、頭の中で「これは象」って思うものの幅ってものすごく大きいみたいなのですよね。ラクガキみたいな絵も、写真の中の象も、実物の象も、全部「象」だと思うわけです。あんな灰色の象が実際の世界には存在していなくても、大多数の人が「そういうもんだ」って認識していれば、存在しないような象の絵でも象に見えてくれるのですよね。

とか何とか難しいことを言っているのはここまでで…。みなさんは「高校生」「女子高生」とか言われるとどんな感じを思い浮かべるでしょうか。四角い鞄を肩にかけてて、ミニスカートで、ハイソックス?口調は「~~っしょ!」とか「だるいしー、お前が頑張れしー」とかでしょうか?

だとしたらこれは、その人が高校生の頃に記号化させた女子高生なんですよね、多分…。または女子高生ブームで目に焼き付いて記号化したとか。言葉の終わりにやたら「し」を付けるのは、お笑い芸人の「はんにゃ」から流行ったものなので(私の記憶が確かならですが…間違っていたらすみません)、結構古いものです。
現在女子高生の子にとっては、はんにゃはおそらく『小学生とかの頃「ピラメキーノ」で流行ったなー』って感じだと思いますから、彼女らが小学生の頃のブームだった言葉を今でも使っているとは考えにくいです。さらに…かばんは、今、中高生はかなりの割合の子がリュックを使ってます。私の家の傍には高校が2つあるので、登下校する高校生の集団に出くわすことが良くありますが、まあ色々な色や形のリュックを男の子も女の子も使っているんですよね。今日は登下校で歩道を歩いている高校生を多分30人くらいバイクで後ろから見ましたが(追い抜いてった)、昔流行ったあの四角いスクールバッグを使っている子は女の子1人でした。EAST BOYのとかの相当流行ったんだけどね~。時代は今リュックサックのようです。さらに靴下は、スニーカーソックスとは言わないけど、くるぶしよりちょっと長いくらいのかなり短めのものをみなさんはいています。スカート丈も、階段を上る時後ろをおさえなくてはいけないような短い子はいません。だいたい膝丈くらいです。

が、未だに世に出てくる「女子高生キャラ」には、ピラメキーノのはんにゃみたいな言葉をしゃべり、四角いスクールバッグを持ち、制服のスカートは短く、靴下が長いのがいます。今、キャラデザインを監修している「おじさん」世代の人達にとって「記号」になっている女子高生は、現在の女子高生ではなくて一昔前の女子高生なのかもしれないです。これだと、もはや「記号」の役割を果たせていないことになってしまいます。人が「女子高生」だと思ってくれる幅は、ほぼ姿や暮らしが変わることがない象や犬に比べて極端に狭いと思うのです。誰だって、自分になじみのある「女子高生像」と、全く馴染みがない「女子高生像」があると思うので。

つまり…女子高生は入れ替わるものなので、記号には多分永遠にならないものだと私は思うのです。「これを持たせて、これを着せて、こうしゃべらせれば女子高生キャラの出来上がり」というような定型が存在しないものだから。
私とて、高校に通っていた時代がありましたが、流行っていたのは今とは違うものです。ってかEAST BOYのスクールバッグが全盛期の頃かもしれない…。靴下も長かったですぞ。なので今の子たちがとてもスポーティーに見えます。「女子高生って言ったらこうだよね」と思い浮かぶ姿が世代世代で違うモノは記号にしづらいってか、できないですよね…。だからまあ、自分の思い出の時代から前に進むつもりがないのならば「女子高生」のような、変動が特に激しいものを題材にキャラデザインしないのが無難だよなーと思ったのでした。最近デザインされて世に出てきたのに「一~ニ昔前風味」の女子高生キャラを見て…。丁度、中高生の娘さんとかがいるような年代(30代後半から40代?)の人が大体監修するような立場と思うんですけど、どうして一昔前の女子高生になってしまうんだろう…というのが不思議ですけれども。

うん。西洋中世ファンタジーとか最高です、絶対的流行り廃りが無いし!

何を言っているのか自分でもいまいちですが終わります(。´Д⊂)
栁澤でした…><

世界は記号で出来ているけど、その記号は万人に共通じゃないと困るね_挿絵4
自分の絵も…古くなっていくね…。

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