外出先で電車賃すらないことに気づいてしまった場合

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こんにちは蘭丸です。

今日は私のとても嫌な(?)思い出話を一つ…。

多分私が大学3年生の頃です。私は関西で一人暮らしをしていました。小さい頃は尼崎に住んでいた私ですが、その後、福井に引っ越したので、関西に戻ったのは私だけ。大学生なので友達はいるけどみんなまぁ大体は大学近辺に住んでいるという状態。大学は兵庫県にあり、そして私は就職活動のために梅田に用事があったので梅田にいました。家と梅田はまぁ遠くはないけど決して近くもない。首都圏で言えば横浜と渋谷ってかんじでしょうか。

スイカ(正しくはイコカだけど)で電車に乗って梅田まで来た私ですが、帰りの電車賃がスイカの残金に残っていない…のでチャージしようとすると、財布がないです!落とした…のではなくて忘れたのです。スイカだけあれば電車に乗れてしまうこの世の中。もはや電車に乗ってしまってから財布を忘れたことに気づくことだってよくあるはず(たぶん)。

こんな時、どうすればよいか…みなさんはご存知でしょうか…。今の私なら知っていますが、当時は世間知らずの箱入り中の箱入りなわたくし。一人暮らしなのに箱入り?と思うかもしれませんが私は実は箱入りなんです実は。今は箱からはみ出しているようにしか見えないかもしれませんがキッチリ箱に入っていた時期もちゃんとありました!!学生時代など、完全に親の庇護下にあった私は箱に収まってましたとも。

こういう時は、警察でお金を借りることが出来ると決まっています。
衆接遇弁償費という予算が割り振られているのです。
なんですが、梅田と言えばクソ野郎の宝庫…冗談ではなくて。
なので、ピカピカすぎるリクルートスーツを着て、真面目な学生にしか見えない私ですら警察は衆接遇弁償費をちょろまかしに来たクソ野郎に見えた模様。
衆接遇弁償費は、
①外出中に財布を無くした・盗まれた
②病人など、本人が何とかできない場合
③行方不明者を発見してその本人をなんとかしたい場合
④その他、しょうがない、どうしようもない場合
に、1000円まで警察から一般市民に貸されるお金です。が、大体は④。「例外」のない事象はないので、法律だと「その他云々」が無い法律はあまりありません。この衆接遇弁償費は、法律が根拠ではなく、警察内の通達が根拠になっている制度なので法律ではありませんが、「そういう決まり」という意味では似たようなものなので「その他」があります。

確か遅い時間からの説明会だったので既にそん時は夜でした。とりあえずどうにもならないのは分かっているけど伊達さんに連絡しました。伊達さんも困り果てて、「警察に何とかしてもらうしか」といっています。(伊達さんは遠すぎて梅田に来れない)
親も同じ意見です。(親は福井)

しかしその警察(梅田駅の鉄道警察)は「貸せないから何とかして」の一点張りだったんですよねー。今でも覚えています。警察官は染髪しないと思うのでパート?か何かであろうと思われるド金髪の女性が「うぜー」という顔で対処してくれました。でもそう言われてもどうにもならない私。困っていると、女性の上司っぽい、今度こそ警官ぽいおじちゃんがやってきて、言いました「親に何とかしてもらいなさい」。

親、福井だけど。
なので親にその事情を説明すると、げきおこで「分かったわ…今から行ったる」(電車で二時間くらい)と言いだしてます。ひぃ!!
二時間もここにおらなあかんのか。と思っていると、行く前に家の者が警察署に電話した模様で、私は1000円持たされて、これで帰れと言われました。あれ?

しかし、非の打ち所のない優等生として20年以上生き、大人からの信頼が厚かった私は、梅田駅での警察官が私を「優等生の皮をかぶっているヤカラ」として扱ったことに対するショックが大きく、べそべそ泣きながら帰りました…。法律どころか校則さえ破ったこともなく、真面目に生きてきたのに、助けてもらえないとは…と悲しみに包まれてしまったんですよねー。
この頃から私は「法律しか人間を守る者は無い」と思い込んだのです。何もかも「〇〇法の〇〇条に照らし合わせれば」とか「判例では」とか、そういうことを根拠にするように癖がついたのもこのせいかと思います。

この後、私がべそべそ泣きながら帰ったことを知った親の怒りは相当なものだったらしく、警察署に苦情が行ったようです。菓子折りを持って1000円を返しに行った後、警察署からわざわざ謝罪を受けました。今の私なら多分伊達さんのように「再発防止のために講じる措置に関する報告をしろ」とか言ったと思いますが、その時の私はまだ学生で「はい、はい。」と謝罪までしてもらえて満足だったみたいです。

そう考えると…正しいとか正しくないとか、そんなことは置いておいて、素直に謝罪をされたらそれで満足できるとか、何も知らない方がよいことってたくさんあるんだなぁって思います…。
ヘタに衆接遇弁償費のことを知っていると「だって衆接遇弁償費ってあるでしょ?」って不満に思ってしまいますが、それを知らずに「1000円貸してもらえた…。うう。ありがとう。」って思っていられた方がどんだけ精神的には幸せだろうか。この世も捨てたもんじゃない。とか思えたはずです。

しかし謝罪の中で曽根崎警察署の人は言っていました。「こういう制度はありますが、制度を悪用して貸しても返さない人がほとんどなもので…本当に必要な人にも貸しづらい現状で。申し訳なかった」と。そう言われたら「制度あるんじゃん!!」と思わざるを得なくなってしまうではないですか。

真面目に生きるのってアホのやること。
就職活動という、大学生にとって大事なことをしている最中に余計なことを学んだ私は、この後「真面目にやっても不真面目にやっても、大人の評価はどーせ同じなんやな。社会に出て偉そうな顔している大人もアホばかりなんやな」と悟り、どんな大失敗をしてもどんなに大目玉を食らっても、どうせヤカラ扱いされるときはされるんやわと開き直る人になってしまいました。

あんまし治安のよくない場所で、警察に衆接遇弁償費を借りないといけない事態になった時は、どんな品行方正な生き方をしてきてもどうせ邪険にされるのですから、最初っから衆接遇弁償費ってものがあるでしょ。って言っちゃったほうが早いよ。親や祖父などが偉い場合は電話してもらったほうが早いかもしれません。手が後ろに回るようなことをしていないのならそれでいいのです。そのための制度だもん。

大学生の私にあっさり帰りの電車賃を貸してくれていたら、今頃は「お巡りさんって本当に善良な市民の味方なんだなあ!」って思ってただろうけど皮肉なものですね。

とか何とか言いましたが貸してくれたこと自体は、例え制度だから嫌々であっても、うちの親の怒りの電話があったから慌ててであっても、有難いと思います!お世話になりました。

蘭丸でした~ではでは~。

ちなみにですが、道行く人自体はとても親切なのが梅田です…リクルートスーツを着てると、駅の案内を見ているだけでも「学生さんどこ行きたいん?迷ってない?」と聞いてくれるおばちゃんが出現したりします。人情的な意味では首都圏とは全然違うのは確かです。
こっちじゃ道路に倒れてるおじいさんの様子を見ようと近寄ろうとするだけでも「どうせ酔っ払いだからやめなよ危ないよ」と止められます。。。だって真夏の道路で寝るわけないじゃん!あれ誰か呼ぶべき事態かもしれないじゃん!と見に行くとやっぱ大抵酔っ払って寝てる(真夏の昼間でも)。しかし、だからいって放っていいわけじゃなく…お茶でも渡さないと、酔っ払ってるんだったら脱水が危ないのではと思うんだけどなぁ…(;´Д`)
人生の半分は関西に住んでいたので首都圏の常識になかなか慣れない…。でもまぁ危ないのも事実なんだろうけど…。うーん。

外出先で電車賃すらないことに気づいてしまった場合_挿絵1

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