ジュウシチネンゼミ祭り!【周期ゼミのとても不思議な人(虫?)生】

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こんにちは!虫担当の栁澤です!

セミとひとくちに言っても、色んな種類がいるのは皆さんご存知ですよねぇ。メジャーなアブラゼミから、夕暮れにカナカナとか鳴いて寂しさを演出するヒグラシゼミ、もう名前聞いちゃったら、こう鳴いてるとしか聞こえないツクツクボウシ…いつまでツクツクボウシ!ツクツクボウシ!って言ってられるかつい気にしてしまいますよね…力尽きて(?)ツクツ…ジーーー…ってなっちゃいますからね。

そんな色んな種類のいるセミの中に、仲間との連携命…というセミが存在します。その名も「ジュウシチネンゼミ」…そう。ジュウシチネンとは、17年のことです。ジュウシチネンゼミは、17年地中暮らしをして、示し合わせたかのように一斉に17年に1度だけ地上に現れるセミなんです。その他に13年ゼミってのもいます。これらのセミは、一定の周期で現れるので「周期ゼミ」というくくりにされています。なんか…どっかの大学のゼミの制度っぽい…。けどゼミは関係ないです、セミです。セミ。

これらのセミは北アメリカに生息しているのですが、北アメリカ全土で連携を取って17年や13年に一度発生するわけではなく、地域ごとにほぼ毎年どこかでは発生しているらしい。ある程度はグループに分かれているわけですね。もし自分が北アメリカのある町に住んでいたら、ず~っと移動しなければ17年に1度出会えますが、もしどうしても来年も出会いたい!と思ったら、発生している地域まで遠出すればいいというわけです。そんなことする人は研究者だけだろうけど(;´Д`)

ジュウシチネンゼミがどうしてそんな周期で全く地上に出ない年と、出る年を決めているのかはまだ本当のことはよく分かっていません…が、利点があることは分かっています。17年に1度しか発生しないので、アテにされてないんです、捕食者から。ジュウシチネンゼミが大好物!という生物が、この世に存在しないのです。だってたまたま今年食べれても次食べれるの17年後だし。野生の動物の寿命はそんなに長くないものが多いので、わざわざジュウシチネンゼミの天敵になろうという者がいないわけですね…まぁ鳥さんは何でもかんでも虫なら食べてしまうので、セミである以上は避けられない危険ではありますが、なんせ大量発生なので鳥も食べつくすことも出来ないし、セミの方も多少仲間が食べられようと気にしてられないという態度だそうです汗

敵に狙われにくいよ!(狙われても屁でもないよ!)という利点がある17年に1度の大ジュウシチネンゼミ祭りですが、この祭りには問題もあります…。想像がついちゃうと思いますが。もしも地上に出る年を間違えてしまったら。たった1年でも間違えてしまったら、完全に詰んじゃうのです…。ペアになってくれる異性が当然いません。ぼっちで鳴いてたら目立ってしょうがありません。地中でどんなふうに年を数えているのか、同い年の仲間と連絡でも取りあってるのかよく分かりませんが、セミだってヒューマン…じゃないね…セミエラーを起こしてしまうことがあるので、稀にそんなかわいそうな周期ゼミがいるそうです…。不思議とか言う前にもう、切ない。周期ゼミに生まれてその最期だけはイヤ…!

日本にはいないのですが、北アメリカに行ったらちょっとジュウシチネンゼミ祭りに遭遇してみたいですよね~。前回ニューヨーク周辺で大発生したのは2004年らしいので次はもうちょっと先ですが、もしニューヨークに行くのなら2021年にしてみてはどうでしょう。あの大都会がセミの大合唱に包まれるらしいですよ!カリフォルニアとかは何年なのだろうか…。

ちなみに。セミには全く関係ないけど、今年は有名な比叡山延暦寺の釈迦堂の御本尊が33年ぶりに一般公開される年だそうですよ!!!日本には周期ゼミはいないけど周期御開帳があるのです。毎年どこかで御開帳しているところもちょっと似ていますね。ぜひ、行ってみましょう!

着地点がおかしいですが、栁澤でした~ではではではあぁ~。

ジュウシチネンゼミ祭り!【周期ゼミのとても不思議な人(虫?)生】_挿絵1

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