薬(等)の材料として大人気の「サイの角」の代替品とは

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こんにちは、最近暗い話題ばかりの栁澤です…こんにちは。

本屋さんで、何冊か本を買おうとして、見つけた分の本は手に持って店内をうろついていたら、そんな私の手から逃れようと何度も何度も床に落っこちる本がいました…。床は私の天敵。一度落ちたくらいだったらお店に悪いのでそのまま買ってからアルコール除菌するところですが、こう何度も落っこちられたのでは買う気も失せるというもの…。そんなに読まれたくなかったのですか。その本は『残穢(ざんえ)』というタイトルの、小野不由美著の小説でした。今調べたら映画化もされていたようで、サブタイトルが「住んではいけない部屋」でした。うっ…今まさに住んではいけない部屋に住んでしまっている…。でもそういう意味じゃないじゃん!(;´Д`)ホラーのコーナーにありましたよ!(怖い話で、涼を取りたかったんです…)。結局私の手から逃げ惑う(?)残穢さんを無理やり連れ帰るのは忍びなく、買うのを諦めたのでした…。

ってそんな話がしたかったのではありません!!

タイトルの通り。サイって、知っていますか?全身鎧のような硬そうな質感の草食動物です。現在の地球に、サイは5種類存在していまして、シロサイ、クロサイ、インドサイ、ジャワサイ、スマトラサイ。象やライオンもだけど、アフリカにいるものは往々にしてインドにもいたりするんだなぁ…。って、問題はそこではなくて、サイはこの5種類全てが絶滅しそうなのです。原因は勿論、人間の乱獲ですとも。

サイの角は、昔から薬としての価値が非常に高いとされていて、「サイ、絶滅しそうだってば!!」と公表されてからも密猟が後を絶ちません。このサイの角は、金銀財宝のように扱われ、裏で取引されているのだそうです。が…、このサイの角、他の、いかにも角です!っていう角を持った生物のモノとは実はちょっと違うものなんです。例えば角といえば、鹿や水牛などが立派な角を持っていますよね。彼らの角は、「カルシウム」を主原料として出来ています。つまり、まぁ、独特な骨のようなものなのですね。一方サイのツノは、「皮膚が固くなったもの」なのです。皮膚が固くなったものの代表的なものは「ツメ」や「イボ」。サイの角の成分は、人間のツメと同じ「ケラチン」というたんぱく質の一種で、鹿や牛の角とはそもそも違います。鹿や水牛の角も薬として重宝されるのですが…サイの角に同じような効能を期待されても困ってしまうのです!ちなみに人間の髪の毛も「ケラチン」で出来ています。ケラチンが欲しいのならば、自分で伸ばした爪やら髪の毛でもよいわけなのです…。もう、漢方薬屋のご主人が自分のツメを「サイの角」という商品名にでもして売っても何ら遜色がないのです、なのに角を…もといイボを狙われて殺されるサイがまだまだいるのは悲しいことですね…

ちなみに同じように珍重されて、密猟に悩まされているのが「象さん」の牙、いわゆる「象牙(ぞうげ)」。こちらは、加工しやすい、見た目が美しいなどの理由でやはり狙われ続けていますがこっちは漢方薬屋のご主人の歯で代用するわけにもいかないですね…、ですが人工物(セルロイド)で代用可能だそうです。

漢方薬辞典(?)によると、サイの角の効能は解熱作用だそうです。熱が出たら、自分の爪を煎じてみるのもいいかもしれないですね(??)。サイの角は人間の爪と大差ないんだからこれで代用していきたいね!という話でした…汗

サイがこれ以上乱獲されませんように(。´Д⊂)栁澤でした。

薬(等)の材料として大人気の「サイの角」の代替品とは_挿絵1

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