お父さんの権威は何故失墜したのかを考えてみる

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こんにちは、栁澤です!
前回アイコス回で「お父さんの権威が失墜した結果ほたる族が生まれた」というようなことを書いたのですが、そもそも何故お父さん(たち)は失脚したのでしょうか?中には失脚していないお父さんもいるでしょうが、うちのお父さんはやや失脚していますね!
というわけで勝手に理由を考えてみると…

①儒教の影響が薄れた。
目上の人を敬えっていうのは典型的儒教の教えです。年功序列とか、歳上に対して何の意味もなくても敬意を持つのは儒教の影響と言えると思います。が、最近はそのような「単に年だけは上」みたいなものに反発する気持ちが日本人には芽生えてきて、その結果会社から年功序列が消えたような感じ…かと…?

②お母さんがお父さんに遠慮するためのストッパーが消えた
今も田舎ではそうだけど、三世代同居とかが当たり前だった昔は、お父さんの親と住んでいたわけなので、お母さん(お嫁さん)はお父さんが何かやらかしても頭ごなしに怒らなかったのでは…?と思います。そもそもお父さん自体は普通の人間なので、やらかすこともあります。が、お母さんはお父さんの親の手前、家族全員の前でお父さんをつるし上げることはしなかったのではないかと。

③「友達親子」に憧れる人が親になった
お父さんを敬って育った家の子は、もっとフレンドリーにお父さんと接している家の子が羨ましくなると思うのです。その結果、自分はもっとくだけたかんじで、友達みたいに子供と接したい!と思うのではないかなと。そうすると、お父さんの「威厳」とか「大黒柱感」を捨てなければなりません。そうして「お父さんは友達!」と思って育った子が、「お父さんウザい」っていう年齢になった時どうなるかはお察しください。子供が「どうでもいい友達」「嫌いな友達」に対してどのくらい冷たく無関心なのかは…。

個人的には①の影響が一番大きいのではないかなと思います。お父さんというのは絶対的に偉いものという固定観念がなくなってしまったので、お父さんも「1人の人間」として家族の目に晒されることになりました。そうすると、お父さんが食事の準備の手伝いをせずテレビを見ていたとすると「何でお父さんは何も手伝わんのや。」となってしまう。例え、仕事を終えてくたくたになって帰ってきて、やっと一息ついていたところであっても、子供はそんなこと知りません。自分だって部活で疲れたとかそういう気持ちを持っているため、お父さんが特別大変だと思わないと思います。そこでお母さんが「お父さんはお仕事をしてきてくれて疲れているんだから、休ませてあげなさい」とでも言えば違うのですがお母さんもやはり人間ですから、手伝って貰えたら楽ですし。むしろ「ちょっとお父さん!手が空いてるなら手伝ってよ」とか言ってしまったりします。すると子供の目には「司令塔お母さん>お母さんに言われるままのお父さん」というように映るのではないでしょうか。

子どもの生活に直結しているのはお母さんのほうです。お母さんがNOと言ったら、喚こうが暴れようがNOです。明日は給食じゃなくてお弁当の日、という時お母さんが「お弁当?そんなもん知らんわ!」と言ったらお弁当は用意されないのですから、子供にとってはお母さんの影響力が大です。そのお弁当の材料費はお父さんの稼ぎから出ていたとしても…子供には分かりません。分かるようになったとしても、その頃にはもうお父さんなんて空気のようになっているのです多分。

なので子供がお父さんを尊敬するかどうかというのは全てお母さんにかかっているなあと私は思います。お父さんがお母さんにいつも怒られていて、しかもそれが子供から見て正論だったとしたら…そりゃ、お母さんのほうが偉いように思えてしまうのは仕方がないのかもしれません。無条件にお父さんが子供に「怖い」と思ってもらえるのは、せいぜい小学生までで、中学生くらいになった子供はお父さんの行動は理にかなっているのかどうか冷静に見始めます。「お父さんは偉いもの」という儒教的なフィルターが無いのでそれはそれは厳しい目で見られます。その時お父さんが感情的に怒ったりなんてした場合は、心の中で子供は「こうはなるまい」とか「年取った時覚えとけよ」とか思うわけですね…

理想的に平和な家は、お父さんが「大黒柱だと認知されていて、感謝」されていて、そしてお父さんは「お母さんのおかげで家の中がうまく回っていて、子供ともコミュニケーションがうまくとれるようになっている」と感謝しているような家ですよね。まあ大黒柱がお母さんの家もありますが…。お母さんが大黒柱の家では言われなくてもこうなっていると思うんですが、お父さんっていうのは何故かないがしろにされがちな生き物のような気がします。悪いことをして嫌われたならまだしも、穏やかにしていただけのお父さんが毛嫌いされるのはさすがに、理不尽に思いますよね。

どんなヒドイお父さんであろうとお母さんのさじ加減一つで子供はお父さんを気遣う子になるかどうか決まるよなぁという話でした。世の中のお父さんは、お母さんに賄賂を贈ることをおススメします。家の中にもまつりごとはあるのですね!

あ、もちろんこの記事内に書いてあることは憶測であり全ての「お父さん」に当てはまると断定するものではありません!
ではではでは!ではでは~!

お父さんの権威は何故失墜したのかを考えてみる_挿絵1

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