馬の骨折治療が着実に進歩している話

投稿日:2016年7月4日

栁澤です、こんにちワン。

前、サラブレッドの脚はガラスの脚だーという記事を書いた私です。

小さなころから馬(と犬と鳥と虫)が好きで、実は大学は馬術部のあるところばかり選んで受験して入学し(←蘭丸両親は純粋に自分にちょうどいいレベルだから受けてると思っていただろうけど…実は隠れ項目があった!)大人になってからも乗馬クラブに入ろうとしてしまうほど好きだったのですが、サラブレッドの脚のことを考えたら馬に乗るのがとても怖くなってしまったのです!確かに馬に乗るのはとても楽しいし、ホースセラピーなる癒しプログラムがあるほど、馬と関わるのは良いことなのですが。

乗馬クラブにいる馬も、馬術部にいる馬も、特殊なクラブじゃない限りはサラブレッドです。もし馬を駆け足させたりジャンプさせたりした時、私がヘボなせいで馬が再起不能の骨折をしてしまったらどうしようと思ってしまうようになってしまいました。自分が骨折することも嫌だけど、馬に比べたら自分が骨折ったほうがマシじゃん!と。

それまでは馬に乗ることに別に抵抗がなかったのに何で急に怖くなってしまったかというと、それは、『馬は好きだけど学校の最寄り駅が阪神競馬場の最寄り駅と同じ駅だったためレースがある日の電車と駅が超混みまくるものだから競馬をむしろ憎んでいたのに、結局馬を見るには競馬の中継でも見るしかないという(普通に)大人の事情』と、でも馬が好きだから『やっぱサラブレッドは美しいなあぁあとよだれを垂らしつつ今のレースも、そして昔の名レースも見始めてしまったせい』でした。

レースの動画の中には、悲しい動画も混ざっています。私は差す馬(最後に追い上げる馬)が好きなので、オルフェーヴルとかディープインパクトのレースを見るのが好きですが、伊達さんがふと「逃げまくる馬(レース序盤から先頭にいてそのまま勝つ馬)っていないの?」というので、大逃げで有名なサイレンススズカのレースの動画を一緒に観ることにしたんですよね。サイレンススズカが出走した全レースが一つの動画になっていたけど、最後のレースは特殊だから入っていないと思っていたのに、最後の1998年の天皇賞(秋)のレースも入ってて、うっかりして見てしまったんです。とても有名な、「沈黙の日曜日」っていう言葉を実際に聞いてしまいました。サイレンススズカが、足を地面に付けられないくらいひどい骨折をしてしまって、くるくるその場で回っている姿が映ってました。(くるくる回るのは彼の癖らしいんだけど…)サイレンススズカが悲劇を迎えたってことは知っていたので、そのレースの動画は絶対一生見るまいと思っていたんですが、唐突に見てしまって、ショックでその夜からしばらくサイレンススズカのことが頭から離れず、寝られない病を発症してしまいました。カブラヤオーを見とけばよかった…。

どうして馬の骨折は治らないんだろう、医学ってあの頃(テンポイントを助けようとした頃とか)から何か進歩していないのかなぁ、と思って調べてみたら、馬の健康を必死に守ろうとしている人がいることが分かりました!
眠れないのでいろいろと調べまくって、こんな記事を見つけました。

『ジョワドヴィーヴルの命を奪った「骨折」、その境界線とは』JRA競走馬総合研究所(2)

医学は進歩してた!やった!なんて勉強になる記事だろう!と思いました。(小並感)
サイレンススズカは粉砕骨折だから今でも多分無理なんだろうし、どんなに医学が進歩してもサイレンススズカが帰ってくるわけではないんだけども。ガラスの脚のサラブレッドを作り出したのは人間なんだし、再起不能にならないように日々頑張ってる人がいると思うと頼もしく、うれしいことです。ずっと時代が進んで粉砕骨折でも安楽死させなくて済む世の中が来ることも夢じゃないんじゃないかと思えました。よかった。

というわけで、ウィポで(何故か)伊達さんにサイレンススズカを大種牡馬に育て上げて、系統を確立してくれと頼み込んでいる現在なんです。だって伊達さんが逃げ馬のほうが良いっていうからあの動画を見ることになってしまったんだし!!ゲームの中でくらいススズの子供が活躍してるところみたいじゃんか!(八つ当たり)

ちなみにカブラヤオーもとにかく逃げる馬なんですが、他の馬が怖いから逃げるという特殊な事情の持ち主で、そう思いながらレースを見ると、必死感が伝わってきます(◎_◎;)かわいそうなんですが、個性豊かだとも思えてしまい、やっぱり馬はいいなぁと思うのでした…。カブラヤオーは小さい頃に他の馬に蹴られてから馬恐怖症だったらしい…(◎_◎;)

最後に、年間8000頭も生まれてくるとか言われている競走馬は、悪い言い方をすると、使えなくなると食用にされて食べられてしまいますが、そんな中、引退した後の馬が余生を過ごすための牧場も存在していることもいろいろ調べているうちに分かりました。
そこで馬の世話をしている牧場主さん(の奥様かな)の言葉は考えさせられるものがあります。
【特別企画】日本中に馬のいる風景を―引退馬協会の取り組み/引退馬の現状と未来
引退した盲導犬のことも考えてしまいますが馬も同じですよね。

栁澤でした!
あー馬に乗らないまでも馬に触りたい。馬の触り心地はそれはもう、思った通りって感じの触り心地(語彙が…)。鼻の部分は柔らかくてとても気持ちいいです。。あったかいし…。さわりてぇ…。

馬の骨折治療が着実に進歩している話_挿絵1

蘭丸の閑話をもっと読む
Prev | Next

雑談記事一覧へ

Studio POPPOをフォローしませんか?