自分の事を話して相手から有益な情報を聞き出す:自己開示

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皆さんは、初めて合った人とお話する時、あまり自分の事は話さず無難な話題を探す方でしょうか?
それとも、積極的に自分の事を話す方ですか?
もしかすると、「積極的に自分の事を話す人」のほうが、知らない人と仲良しになりやすいかもしれませんよ?
今日はそんなお話です。

人というのは、あまり親しくない相手に自分のプライベートを話したくないものです。
でも、親しくなるためには相手の事を良く理解する必要があります。
親しくないと自分のプライベートを話せないし、親しくなるためには相手のプライベートを知る必要がある・・・
お互いが同じことを考えていると、身動きが取れず一行に仲良くなることが出来ません。
ですが、もし、この膠着状態を打破することができれば、一気に仲良しになれるはず!
そんな時に便利な心理学テクニックが、今回紹介する「自己開示」です。

あまり良く知らない人からいきなり「出身地は?」って聞かれるとちょっと身構えちゃいますが、「私、○○出身なんですよ。あなたは出身どちらですか?」と言われると、「○○出身です」とつい素直に答えちゃいませんか?
これは、「私、○○出身なんですよ」と相手が「自己開示」を行なったことで、あなたの心の中で「相手が自分のことを話してくれたのだから、私もお返ししないと・・・」という感情が無意識に現れたためです。
心理学では、これを「返報性のルール」と呼んでいます。

この心理を利用し、積極的に自分から「自己開示」を行うと「返報性のルール」により、相手からの「自己開示」を意図的に呼びこむことができるため、自分が情報の主導権を握った状態で相手と一気に親密になることが出来ます!

このように便利な「自己開示」ですが、ちょっとだけ注意も必要です。
「知らない相手と仲良くなるためのテクニック」という性質上、相手のことをよく知らない状態で使用することが多くなります。
そんな状態で、自分の大切な情報を「自己開示」してしまうと、「ここだけの話」のはずが、「ここだけでは済まなくなってしまう」かもしれませんよ?
くれぐれも知らない人に対して行う「自己開示」で本当に他人にバレてしまってはマズイ情報を開示してはいけません!

ちょっとずるく聞こえますが「自分にとってあまり重要ではない自己開示」を餌に「相手からの有益な自己開示」を引き出しましょう!

・・・でも、そうやって引き出した「相手からの有益な自己開示」を悪用するのはダメですからね~

自分の事を話して相手から有益な情報を聞き出す:自己開示_挿絵1

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