占いで信頼関係を築く:バーナム効果

投稿日:

皆さんは占いに興味ありますかー?
今日は占いの話・・・と見せかけて心理学の話なのです!

占い師さんってお話上手ですよね。
いきなり初めから未来のことを言ってしまったのでは、占いの信憑性に欠けます。
ですから、占いの対象であるお客さんの過去を巧みに言い当てて占いの信用度を上げていきます。
占い師さんが何かを言う度に「当たってる!」と感動し、こんなに当たっているのだから・・・と最後に言う未来予想を信用させてしまうわけです。

私達にもこんな占いの力があれば、知らない人とでもすぐに信頼関係が築けるのに・・・
そんな貴方にオススメしたいのが今回ご紹介する「バーナム効果」です!
この心理効果を上手くを使えば特殊な能力を持っていない私達でも、占い師の人達の様に知らない人とでもすぐに信頼関係を築けちゃうんです!

バーナム効果」というのは、興行師のP・Tバーナムさんの名前に因んで付けられた効果です。
その名前の由来であるバーナムさんは「どんな人にでも大体当てはまる一般的な要素がある」と言い残しています。
そして、人はその「一般的で、誰にでも当てはまりそうな性格」を言い当てられた場合でも、その分析が自分にだけ適合しているものだと錯覚してしまうものだと。

つまり、簡単にいうと・・・
誰にでも当てはまるような曖昧な性格判断をすることで、「この人は自分のことを本当に理解している人なんだ」と錯覚して絶大な信頼を勝ち取ることが出来るのです!

すごーーい!じゃあ実践しよう!

でもひとつ困ったことが。
誰にでも当てはまるような性格診断」って言われても何を言えばいいのやら・・・

そんな時の参考として、「フォアの実験」と呼ばれるバーナム効果の有効性を裏付けることにもなった実験で使用された「誰にでも当てはまる曖昧な性格判断」を例として記載しておきますね。

  1. あなたは他人から好かれたい、賞賛してほしいと思っており、それにかかわらず自己を批判する傾向にあります
  2. また、あなたは弱みを持っているときでも、それを普段は克服することができます
  3. あなたは使われず生かしきれていない才能をかなり持っています
  4. 外見的には規律正しく自制的ですが、内心ではくよくよしたり不安になる傾向があります
  5. 正しい判断や正しい行動をしたのかどうか真剣な疑問を持つときがあります
  6. あなたはある程度の変化や多様性を好み、制約や限界に直面したときには不満を抱きます
  7. そのうえ、あなたは独自の考えを持っていることを誇りに思い、十分な根拠もない他人の意見を聞き入れることはありません
  8. しかし、あなたは他人に自分のことをさらけ出しすぎるのも賢明でないことにも気付いています
  9. あなたは外向的・社交的で愛想がよいときもありますが、その一方で内向的で用心深く遠慮がちなときもあります
  10. あなたの願望にはやや非現実的な傾向のものもあります

どうでしょう?
上記が「フォアの実験」使用された、デタラメな性格診断結果なんですが、実際に読んでみると、何となく自分に当てはまってるかも・・・ってちょっと思っちゃいますよね。

皆さんも「バーナム効果」を使って気になる人の興味を引いてみませんか?

占いで信頼関係を築く:バーナム効果_挿絵1

基礎心理学をもっと読む
Prev | Next

心理学記事一覧へ

Studio POPPOをフォローしませんか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください