成功するために必要なのは才能だけじゃない:ピグマリオン効果

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野球やサッカーなどのスポーツで「結果を出せずに苦しむ選手を監督がレギュラーから外さず使い続ける」なんていう話をよく耳にしますよね。
そして、起用され続けた選手はその監督の期待に応えて結果を出す・・・

良い話かもしれないけど、そんなの選手には結果を出すだけの才能が元々あって、監督はそれを見抜いていただけでしょ~って思っていませんか?
もちろんそれも事実ではありますが、もしかすると、それだけではないかもしれませんよ?
今日はそんな心理学のお話です。

世の中で成功する・・・
成功と呼ぶために必要な結果は人それぞれで、目標が高いものであればあるほど、たどり着くためには才能も必要なのかもしれません。
ですが、「現状より良い結果を出す」ことならば誰にでもできるはず。
例えば、「今は全くわからない英語を日常の会話程度までなら話せるようになる」とか「学校のテストの点数を今より10点上げる」など、競争相手が自分なのであれば、自分の努力次第で何とかなるかも?

とはいえ、その「努力」がなかなか難しい・・・
英語でアメリカ人とおしゃべりしたい!と思って勉強を始めても、最初はさっぱりわからない。
そのうち「あぁ・・・このまま続けたって、一生話せるようにならないんじゃないか
そういうネガディブな思考が頭を巡り、モチベーションが下がってゆく。
そして「どうせ努力しても無駄だから、もう止めてしまおう!」と、自分が努力を止めるための理由を自ら創りだしてしまう。
これこそが、願った結果を出せない最大の原因です。

でもです!!

そんなあたなは特別意志が弱いというわけではないのです。
人間というのは本能的に自分の命を守ろうとします。
本能は「“今生き延びている”という実績を持っている現状」をもっとも安全だと感じ、その安全な現状を崩す恐れがある「新しい行動」を止めさせようとネガティブな思考を送り込んでいるのです。
よって、努力を止めてしまうのは生物学的には普通のこと・・・
でも、これだとずっと自分が望むような結果を出すことができません。

今回ご紹介するのは、そんな皆さんのジレンマを解消する心理テクニック「ピグマリオン効果」です!

以下はアメリカの教育現場で実際に行われた実験です。
サンフランシスコの小学校の生徒を対象とした知能テストを行う際、「今後、学力が伸びそうな生徒を選抜するためのものです」と全員に通知しました。その後、知能テストの結果を加味することなくまったくの無作為に作った名簿を作成し、それを先生に渡す際「この名簿に書かれている生徒は、学力が伸びる可能性が高い生徒です」と伝えました。
すると、それを信じた先生は期待の眼差しでその名簿に記載がある生徒達に接するようになりました。
その結果、先生の期待を感じた生徒達は知能テストの結果に関係なく次々と学力を伸ばしたそうです。

この結果は「ピグマリオン効果」によるものだと言われています。
ピグマリオン効果」とは人間は期待された通りの結果を出す傾向にあるという主張です。

人が結果を出すためには、どうしても努力が不可欠です。
ですが、努力を持続させるために必要なモチベーションは、変化を嫌う本能によってネガティブなイメージを常に送られ減退させられてしまいます。
そこに、「他者からの期待という自分の本能では制御不能なポジティブなエネルギー」を外から強制的に与えることで、本能からのネガティブなイメージを相殺する、これこそが「ピグマリオン効果」の効力です。

自分が人を育てる立場にあるならば「ピグマリオン効果」を信じて、相手に期待を寄せてみませんか?
常に期待の眼差しで接していれば、例え相手を厳しく叱責したとしても、相手は「自分を期待しているからこそなのだ」と感じ、貴方の期待に応えるべく、さらなる努力を怠らないことでしょう!

成功するために必要なのは才能だけじゃない:ピグマリオン効果_挿絵1

・・・と、何時もならきりがよく終わるところなのですが、今日はもう少しお伝えしたいことがあります。

ピグマリオン効果」は他者から与えられる効果であり、自分の心のありようではどうにもならないことのように思えます。
誰も自分のことなんて期待してくれていない」と感じている人には、全く無意味そうな心理効果です。

でも、そんな人にこそ、お伝えしたいことがあります。
ピグマリオン効果」の名前の由来となったピグマリオンさんはギリシャ神話に登場する、彫刻が上手な王様です。
ある日、彼は自分が造った女性の彫刻に恋をしてしまいます。
人間と彫刻・・・適うはずもない恋ですが、彼はそれでも彫刻である彼女を愛し続けました。
その強烈な愛に心を動かされた神様が、彫像を人間に変えて下さったことで、ピグマリオンさんは幸せになることができました。

これが「ピグマリオン効果」の由来になっているわけですが、彼は決して「誰かの期待の結果、幸せを得たわけではない」のです。

価値が多様になっている現代社会において、あなたの価値を身近な人が見出してくれる可能性は非常に低くなっています。
身近な人が自分の価値に気づかず、期待してくれないからといって、貴方が持つ可能性を埋もれさせてしまうのはもったいない。

どうか、自分の可能性を「あなたが自身が期待してあげて下さい」。

きっと、本能が自らの変化を止めようと、ネガティブな思考を伝えてくることでしょう。
しかし、それでも諦めず続けていれば、本能にとって「努力した状態こそが現状」になるはずです。
こうなれば、努力はもはや努力ではなく、単なる習慣になることでしょう。

皆さんも、ピグマリオンさんのような強い意志で「努力を習慣に変え」幸せを掴み取って下さい!

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