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皆さんこんにちは。
あれだけ素直で民想いのアレク王子が、どうして自分がハイデッカさんよりも強いだなどという思い込みをするに至ったのか、その辺の経緯が物凄く気になる伊達あずさです。
そもそも、何か妙だったのですよ。
あれだけ熱心に民のために敵と戦おうとするアレク王子が、実は訓練嫌いとか・・・お喋り好きなのに人嫌いみたいな、普通ならありえないような矛盾の仕方をしている気がしていたのです。
それに、アレク王子はハイデッカさんに憧れているという設定だったはずなのに、救出前のアレク王子はハイデッカさんのことをかなりぞんざいに扱っていましたよね?
アレク王子は本当に深刻なレベルの病気を患っていたのかもしれません。
普段からとてもまじめで民想いのアレク王子は、ハイデッカさんに憧れ、自分も国を守るために強くなろうと努力したけど、アレク王子には残念ながらハイデッカさんほどの武の才能がなく、日々、自罰的な思いを内にため込み続けていた。
アレク王子の中にあった無力感が限界を迎えたある日、アレク王子は壊れかけていた自分の心を守るため、自分にはハイデッカさんを凌ぐほどの力があると自分の記憶を改ざんしてしまった・・・みたいな。
確かに人の記憶というのは酷く曖昧で、病気と診断されないような人であっても、何かしらの辻褄を合わせようと偽の記憶を作ってしまう事はよくあることです。でも、自分に不都合な記憶全てを片っ端から改ざんしていってしまうレベルともなると・・・
自尊心が高すぎる人(自己肯定感が低い人)とか、自罰的過ぎる人って本当にこういったことになっちゃうことあるのですよね。
私も人生の中でそうやって自身の記憶を改ざんし、自分を有能だと思い込んで生き続けている人と関わったことがあるのです。
最初は自分を大きく見せるために嘘を吐いているのかと思ったのですけど・・・どうやら、本人には嘘を言っている自覚がないようなのです。だって、絶対に嘘がバレる相手・・・つまり、その方の無能さにより迷惑を掛けられていたであろう相手の前ですら、平然とありもしない過去の栄光を語るのですから。アレク王子がハイデッカさんに対して「そなたもボクを見習ってもう少し強くなれ」とか言っていたまさにアレと同じことが本当に起こっていたのです。
実際にそういった方と関わったことがあるせいか、今回のアレク王子の件にはとても身につまされるものがありました。
アレク王子は致命的な結果(無謀な戦いで死ぬとか、民から嫌悪される存在になるとか)に至ってしまう前に、現実と向き合うことができて本当によかった。
そして、毒親・・・許すまじです。
今日はそんな許すまじ毒親(王様)との会談に挑まねばなりません。
あ、ハイデッカさんもここにいたのですね。
アレク王子「今の僕じゃ何も出来ない・・・それが悔しいよ」
あれだけ厄介な病を患っていたにもかかわらず、配下に嫌われることなく、むしろ慕われていたというだけのことはありますね。
本来のアレク王子はかなりの聖人かもしれません。ようやく、評判と本人の雰囲気が一致してきた気がします。
ジョセフ「あの一件以来、王子の悪い癖も直りました。これで、バウンドキングダムも安泰です」
この人・・・アレク王子の盲目的信奉者か何かと思っていたのですけど、アレク王子が抱えていた問題を理解したうえで煽っていたのですか?
アレク王子の暴走を諫めるでもなく、暴走したアレク王子の身を守る力があるわけでもなく・・・暴走気味だったアレク王子の動向を知りたいだけなら、このような側近は必要ありません。
それともなに?ジョセフさんも国王の命令で仕方なくアレク王子を(ダメな方向に)甘やかしていたってこと?それくらいしか、ジョセフさんを無罪とする流れがないくらいこの方も相当に罪深い!
でも、自身の罪に無自覚なご様子・・・国王からの命令で仕方なくやっていたとはとても思えません。つまり十中八九有罪!!!
はぁ・・・アレク王子が可哀想すぎますよ。やっぱり、こういう素直で優しい人には国王なんて向いていないのです!
・・・ちょっと取り乱しちゃいました。
とりあえず、お話をお聞きしましょう。
マキシム「陛下、ガデスと何を話されたのですか?」
王様「話したと言えるものではなかった。一方的な、勧告じゃ・・・」
マキシム「ガデスは何と言ったのです?」
王様「恐怖の時代が始まると・・・まず手始めに、セイム島を沈めると言った」
セレナ「何ですって!?パーセライトがあるセイム島を沈めるですって!」
王様「その後、このバウンドキングダムも滅ぼすと言いおったわ・・・」
マキシム「なんて事だ・・・一体、ガデスは何を要求してきたんです!?」
王様「・・・何も要求はしておらん」
マキシム「何ですって?」
王様「何も、要求してはおらんのだ!つまり、これは脅迫ではなく、勧告なのだ」
マキシム「そんな・・・何の目的もなく、ただ、滅ぼすと言うのか・・・」
それ、勧告じゃなくない?
勧告ってこうしなさいって相手に勧めることですから、勧告にだって要求はあります。
勧告と脅迫なんて、要求を蹴った際の報復が明示的かどうかぐらいの差しかないよ!
ガデスは一方的に滅ぼしますって言ってきただけなのですから、最早それは宣言です。
要するに「今からあなたがたを皆殺しにしますので、私が退屈しないよう、せいぜい足掻いて見せなさい。ほーっほっほっほっほ」みたいなことでしょ?
ハイデッカ「そう言うわけなんだ、マキシム。俺と行ってくれるな」
話が跳躍したよ!?どういうわけ?
マキシム「ええ・・・ですが」
相変わらずマキシムさんはエスパーですよね。
まぁ、ハイデッカさんと共にガデス討伐に参加してくれってことなのでしょうけど・・・もう少し数の有利を活かして戦えないものなのでしょうか。ハイデッカさんの口ぶりからするに、少数でガデスに挑もうとしてますよね?そうでなければ「俺達と一緒に戦ってくれ」っていいますもん。
ハイデッカ「どうした?」
マキシム「ティアとセレナさんは連れて行きません」
セレナ「どうしてですか!?パーセライトの危機なんですよ。私も、戦います!」
いや、セレナさんの言う通りですよ。
ガデスは全てを滅ぼすっていってるのですから、今は女子供がどうちゃらだなどと言っている場合ではありません。
挙句の果てに、この世界では戦う能力にほとんど性差がないのですよ?
マキシム「・・・すみません。でも今回はダメです」
セレナ「私だって、戦力になります!」
場合によっては・・・というか、デュアルブレードなしのマキシムさんなんて、全てにおいて中途半端な弱キャラなのですけどね・・・そのせいで子孫の私まで弱キャラに!!
ハイデッカ「セレナさんよ。そういう意味じゃないんだよ・・・今回は、本気でヤバいんだ。マキシムはそれを感じ取ってるんだ」
セレナ「そ、そんな事って・・・私は、飾りじゃないのよ!危険だから来るななんて、それじゃ、今まで何のために、一緒に旅をしてきたんですか!?」
マキシム「すみません。でも今回だけはダメです。それに、セレナさんにしか出来ない仕事があるのです」
セレナ「な、なんですか・・・それは?」
ほぅ・・・まあ、その内容次第ですね。
マキシム「パーセライトに戻って下さい。そして、この事を皆に知らせて、街から避難させてください」
セレナ「・・・」
マキシム「お願いします。セレナさん以外の人がこんな事を言っても、誰も信じないでしょうか」
・・・それ、スイングウイングを持ったバウンドキングダムからの正式な使者で十分じゃない!?何ならアレク王子に行ってもらいなよ!
パーセライトは既にガデスの驚異を目の当たりにしているのだから、事を軽く捉えたりはしないでしょうよ!
セレナ「・・・分かりました。今回は、私が折れます。でも、二度は聞きませんよ」
お、折れるんだ・・・何でこういうときばかり、都合良くマキシムさんに従順になるのよ!
マキシム「ティア、君も分かってくれるよね?」
ティアさんに関しては理由をでっちあげる労力すら惜しむのですね。
ティア「・・・わからないわよ!あたしだって、危険でも一緒に行きたいわよ!」
そりゃそうだ!!
マキシム「ティア・・・」
ティア「・・・ゴメン。嘘よ。ちょっとあなたを、困らせたかっただけ・・・きっと無事に帰ってきてねマキシム。あたし待ってるから」
マキシム「ああ」
あ・・・もうマキシムさんのこと見限ったのかな?
これ見よがしなほど扱いに差を付けられてますもんね。幾ら、長い付き合いだとは言っても。
マキシム「セレナさん。ティアの事をお願いします」
セレナ「わかりました」
ハイデッカ「・・・さて、そっちの話はまとまったようだな」
ハイデッカ「王子。剣を教える約束、果たせなくなるかもしれません」
アレク王子「嫌じゃ!お前は、いつも自分は、誰よりも強いと言っておったではないか。それは嘘なのか?」
ハイデッカ「・・・そ、それは」
アレク王子「・・・嘘ではないと言うのなら、必ず勝って戻って来い。僕は・・・僕は信じているからな」
ハイデッカ「分かりました。必ず・・・」
誰か来ました。まぁ・・・ガイさんでしょうけど!
ほらね!
ガイ「おうマキシム。久しぶりだな」
マキシム「妹さんは、もういいのか?」
ガイ「ああ、妹はもう大丈夫だ。まだ、起きる事はできないが、すっかり元気になって、ガバガバ、メシを食ってるよ。ジェシーが、今度は、太るのが心配だって言ってたからな。あはははっ!」
マキシム「そうか、それはよかった!でも、どうしてここに?」
ガイ「この国の王様から、手紙をもらったんだよ。『ぜひ力を貸して欲しい』ってな。それで、すっとんで来たんだ」
マキシム「そうだったのか」
ハイデッカ「マキシム。誰なんだ、こいつは?」
マキシム「ガイです。以前、一緒に旅をしていたのですが、妹さんが病気になって、街に戻っていたのです」
ハイデッカ「(・・・ふん)」
ガイ「(・・・)」
殿中でござる!!
ハイデッカ「やるな!俺の名は、ハイデッカ。この一撃を返せるヤツがいるとは嬉しいぜ!」
ガイ「ガイだ。今の一撃も、あと半歩踏み込まれると、辛かったがな。手加減してくれなかったら、どっちかが、怪我してたな」
ハイデッカ「ははは!そこまでわかってたか・・・よろしく頼むぜ、ガイ」
ガイ「ああ」
王様「ガデスは、東の塔へ向かったとの情報が入っておる・・・頼む。頼れるのは、お前達だけなのじゃ」
マキシム「ガデスとは、いつか戦う時が来ると思っていました・・・今が、いい機会です。ガイ。ハイデッカさん。行きましょう」
ハイデッカ「その前にマキシム。俺に敬語を使うのは、止めてくれ」
マキシム「ですが・・・」
ハイデッカ「これから、ガデスのヤツをぶっとばしに行くんだろ。上品に喋ってる暇なんかねーぜ」
マキシム「わかった・・・それじゃ、ガデスをぶっとばしに行くか!」
ハイデッカ「おう、そうこなくちゃ面白くねーぜ!」
ガイ「久しぶりに暴れてやるか!」
ティア「いいですね、男の人って」
セレナ「・・・ええ、本当に」
ティア「・・・セレナさん。あたしは、まだ負けませんよ」
セレナ「えっ・・・そんな、私は・・・」
ティア「・・・さぁ、あたしたちもパーセライトに行きましょう」
セレナ「・・・ええ、そうですね」
ティア「それじゃ、あたしたちはパーセライトに行くわ。気を付けてね、マキシム」
マキシム「・・・ああ。ティアも気を付けてな」
ティア「うん」
マキシム「さて、俺達も行くとしようぜ!」
・・・長い!!
しかしながら、本当に厄介なことになりましたよ。これは正気の沙汰とは思えないレベルです。
続きは次回。
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