ザ・ウォード 監禁病棟を観た感想と評価:映画考察

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皆さんこんにちは!
映画考察を書き始めるまでがどうしても長くなってしまう伊達あずさです。
いきなりですが、今回紹介する映画は・・・
ザ・ウォード 監禁病棟(JOHN CARPENTER’S THE WARD)」です。

いつもの様に作品情報から。

ザ・ウォード 監禁病棟
原題:JOHN CARPENTER’S THE WARD
ジャンル:サイコホラー
製作国:アメリカ
公開年:2011年
監督:ジョン・カーペンター

概要:オレゴン州ノースベンドで行方不明になっていた10代の少女クリステン。彼女は森の中にある一軒家に火を放ち、燃え盛る家を眺めていたところを捜索中の警察によって保護される。身柄を確保されたクリステンはノースベンド精神病院にある監禁病棟に収容されることになる。監禁病棟にはクリステンの他にも4人の少女が収容されていた。治療を拒み、監禁病棟から脱出しようと試み続けるクリステンはその最中、監禁病棟にいる謎の存在に気付き始める。

さてさて、今回ご紹介するこの映画は以前考察した「ダークスター」と同じ監督(ジョン・カーペンター)の作品なのです。
ダークスターはシュールでコミカルなSFでしたが、今回は打って変わっておふざけ無しの純ホラーになっています。
ジョン・カーペンター監督は「自分で脚本から音楽まで手がけてしまう人」なのですが、今回の作品では監督だけみたいですね。

そんな、「ザ・ウォード 監禁病棟」に対するおすすめ度は・・・

おすすめ度(5段階):★★★

そんなに悪くない!全体的に分かりにくいところも殆ど無く、ホラーとしては珍しい超常現象抜きの作品となっていました。
ちゃんと真相に至るまでの辻褄も前半からしっかり合わせてきていますし、行き当たりばったり感もなく、綺麗にまとまっていると思います!
なのにもかかわらず・・・物凄く気になるところがあるんですよね。
しかも、「映画の内容外」の部分で・・・
その「映画の内容外」のとある事柄が、「そんなに悪くない」という評価の元になっているのです。

ここからはネタバレを含みますので、これから観る予定がある人は「ザ・ウォード 監禁病棟」を見終えてからにしてくださいね!

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<以下ネタバレを含みます>

登場人物

主人公人格:クリステン
自由人人格:エミリー
真面目人格:アイリス
セクシー人格:サラ
子供人格:ゾーイ
最初に消された人格:タミー
本来の人格:アリス
担当医:ストリンガー
看護師・男(マッチョ):ロイ
看護師・女、男(細身):名前不明

考察・感想(ネタバレ含む)

映画の内容に触れる前に・・・

映画の内容に入る前に、先に述べた「映画の内容外」で私が気になった部分についてですが・・・
この映画、私が観た印象としては、全然悪くない映画でした。
では、何故観る前から「悪くない」という、さも悪い映画であるかのような前提なのかといいますと・・・

この映画の興行収入って「$7,760」しか無いみたいなんです・・・

7760ドルって・・・大体78万円ぐらいですよね。映画の興行収入が78万円って・・・
普通、興行収入の単位って「億円」ですよね?
これに準ずると0.0078億円ってことになります。
あ、ありえない!!!

実は、前回ダークスターの考察を書くにあたって、ジョン・カーペンター監督の事を調べていた時、私が当時既に観ていた「ザ・ウォード 監禁病棟」の監督でもあることが分かり、「この映画の監督もジョン・カーペンターだったんだ~」と思って詳細に映画の情報を調べていて気づいたのですよね。で、興行収入78万円ですよ・・・
個人的にはそんなに酷い映画だった覚えがないので、過去の自分の感覚が不安になり再度TSUTAYAさんに行ってこの映画のDVDを借り直してくることになりました。
で、折角観直した(借り直した・・・)のですから!ということで、考察を書くに至ったという感じです。はい。

冒頭での評価通り、そんなに酷い映画ではないんですよね。この映画。
なのに興行収入78万円は何かの間違いなんじゃないか・・・と・・・

でも、Wikipediaを始め、他サイトでも同じ記載なんですよね。
ほ、本当なの?もし、本当だとすると、とんでもないレベルの赤字制作なんじゃ・・・
だって、ダークスターなどと比べて、キャストも多いし、全然作りもチープではありません。
確かに、A級予算の映画とまでは言いませんが、幾らなんでも78万円では到底賄えないお金がかかってるでしょう!?(あのダークスターですら、制作に$60,000もかかってるんですし!)
と、興行収入だけみると信じられないレベルの駄作感が漂っていますが、実際にはそんなに酷くはないよ!

しかし、流石はカルト的な人気を持つと言われてるジョン・カーペンター監督の作品ですね。
興行収入が78万円でも、ちゃんとWikipediaで紹介されているわけですから・・・(そのせいで興行収入の少なさまで知らされちゃってますけど)

何と言いますか・・・この映画の興行収入が既にサイコホラーです。

映画の内容

興行収入の少なさに関しては、かなりの謎を残しているものの、映画の内容自体には特に謎を残してはいません。
映画全体を私の見解を踏まえてあらすじ化するとこんな感じです。

作中に登場する少女達はアリスという1人の少女が過去の出来事によって受けた心的外傷から逃れるべく生み出した別の人格だった。(作中に登場する少女たちはクリステン(アリス)からしか見えず、他の人々には1人の少女にしか見えていない)
別の人格が生まれた理由は本来のアリスという人格が持つ心の傷を分散させるために生み出されたもの。
人格が増える度、本来の人格が現れる時間は徐々に減って行き、やがて、別人格達に取って代わられてしまう。(作中では少女達によるアリスの殺害として表現されている)
本来の人格が消されかけたことで、心的な生存本能が働いたのか、あるいは、ストリンガー医師の献身的な治療行為が功を奏したのか、本来のアリスという人格が、主導権を握ろうとあがき始める。(作中ではアリスによる少女達の殺害という表現を用いている)
アリスが元のあるべき姿に戻ろうとする力の反作用として生み出されたのがクリステンという人格。
他の人格を捨て、本来の人格へと戻った際に受ける膨大なストレスを回避しようとするアリスの強い防衛本能が生み出した人格とも言える。
クリステンは元へと戻ろうとするアリスに必死に抵抗する。(作中ではアリスによって他の少女達が殺されるのを防ごうとアリスと戦う様子が描かれている)
アリスという本来の人格に対して最後まで抵抗を続けたクリステンだったが、最終的にはストリンガー医師のアシストもあり、アリスが人格の再統合を果たす。(作中ではアリスがクリステンと共に建物から飛び降り、見事アリスだけ生還するという表現がなされている)
が、しかし、一見治ったかと思われたアリスの解離性同一性障害は実は完治しておらず・・・(ラストでクリステン登場のびっくり)

と言った感じです。
作中にはラストのオチとの等価性を保つため、ささやかな伏線が随所に張られています。
例えば、看護師・女は最初にクリステンと会った時、「”今度は”クリステンね」と、以前にも同じことを体験したかのような言い回しをしていますし、クリステンがシャワールームでアリスに襲われ、駆けつけた際も、他の少女達にクリステンが悲鳴を上げた理由を聞いたりはしませんでした。
しかも、この際、少女達は看護師・女が通り過ぎた後、虚空から湧き出るように出現しています。
彼女達が現実世界には存在しない存在であることを一見してわからない様、巧妙に表現しているのでしょう。
アリスの別人格達を1人の人間として扱い、分離することで治療の突破口を開こうとしているストリンガー医師を除く他の看護師達は決してクリステン以外の少女と話たりすることはなく、ラストのオチと辻褄が合うよう絶妙に調整されています。
神出鬼没で何をしても死なない亡霊(アリス)も、全てアリスの心の中の出来事のため、なんでもあり!
その上、最後の最後に「クリステン登場」というB級ホラー映画にありがちなどんでん返しを差し込むことで、限定的ハッピーエンドに持ち込んでいます。
完璧!
流石B級映画の巨匠と呼ばれるだけのことはあり、とても綺麗にまとまっています。
地味に作中で用いられる、BGM、効果音のチョイスも良く、鑑賞者の恐怖を程よく煽っています。
全然、興行収入78万円の映画とは思えません!

が・・・何かこれ何処かで観たことあるよ・・・
だって、途中でオチに気づいちゃいましたもん私。
そう、だって、アイデンティティ(Identity)と話の流れが似てるんですもん!(私が観たのもアイデンティティが先で、公開年もアイデンティティの方がずっと前なのです)
そのせいか、私にとって新鮮味に欠ける部分があったことは否めません。

というわけで、ストーリー的にはさほど斬新な表現があったわけではないものの、全体的にしっかりと気が配られた作りで、気になる程の不整合もなく私的にはすっきりと観ることが出来ました。
一度この映画を観て考察を読んでくださっている方も、観る予定が無いので考察だけ読んじゃった方も、興行収入78万円の映画という視点でこの映画を観てみると・・・少しは評価が良くなるかもしれませんよ!

以上です!

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