(r)adius ラディウスを観た感想と評価:映画考察

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皆さんこんにちは。
ものすご~く久しぶりの映画考察となる伊達あずさです。

そんなわけで今回紹介する映画は・・・
(r)adius ラディウス(Radius)」です。

いつもの様に作品情報から。

(r)adius ラディウス
原題:Radius
ジャンル:SFスリラー
製作国:カナダ
公開年:2017年
監督:キャロライン・ラブレシュ、
スティーブ・レナード

概要:リアム・ハートウェルは見知らぬ場所で目を覚ました。近くを通りかかった車に助けを求めるが、リアムの呼びかけ応じ、停止仕掛けたはずの車はリアムの傍で突如制御を失い道から外れてしまう。不審に思ったリアムが車の中を確認すると運転手の女性は急死していた。リアムは運転手の携帯電話を使い警察に電話を掛けるが、警察から問われた自分の名前が思い出せない。持っていた免許証から自分の名前と住所を確認し自宅へ戻ろうと試みるも、リアムの行く先々には町の住人と思われる数々の死体が。そして更に、目の前で次々と人が死んでいく。何故自分は記憶を失ったのか、そして、何故自分以外の人々が次々と死んでいくのか。やがてリアムは1つの答えに辿り着く・・・

TSUTAYAさんのジャンル分けは非常にアバウトなため、SFスリラーもミステリー・サスペンスのジャンルに分けられじゃうのですよね・・・
本来であれば、SFもスリラーもあまり私の好みではないのですが、お店で適当にパッケージを見て借りている私はそんなこと知る由も無いのです。
(しかも、スマホを持ってないから、その場で調べる事すらできない!)

そんな、若干当てが外れてしまった「(r)adius ラディウス」に対するおすすめ度は・・・

おすすめ度(5段階):★★★★

う~ん。「★★★★」とはしたものの、これは非常に微妙な評価です。
(r)adius ラディウスにはとある演出があるのですが、それをどう解釈するか次第で、評価が大きく分かれそうな気がします。
つまり、私が「★★★★」としたのは、その演出を可能な限り善意的に解釈したからに他なりません。
しかし、その辺を詳しく話すためにはどうしてもネタバレする必要があります。
と言うわけで・・・

ここからはネタバレを含みますので、これから観る予定がある人は「(r)adius ラディウス」を見終えてからにしてくださいね!

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<以下ネタバレを含みます>

登場人物

記憶喪失の男:リアム・ハートウェル
記憶喪失の女:仮名ジェーン、本名ローズ・デアウッド
ローズの夫:サム・デアウッド
ローズの双子の姉:リリー

考察・感想(ネタバレ含む)

この作品の主人公リアムとローズ(ジェーン)は2つの問題を抱えています。

  1. 一部の記憶が無い
  2. 正体不明の能力を得ている

(r)adius ラディウスはこの2つの問題を抱えたリアムとローズが元の生活を取り戻すべく奮闘するお話なわけですが、最後までこの映画を観てみると2つめの問題である正体不明の能力の存在価値が希薄なのですよね。

リアムとローズが得た能力は物語上必要だったのか

リアムは「自分に近づいた生物の命を奪う」能力、ローズは「リアムの傍にいることで、リアムの能力を無効化する」能力を得ています。
この映画の原題はRadius(半径)なわけですから、普通に考えれば、近づいた生物の命を奪うというリアムの能力を示しているように思えます。そう考えれば、この能力こそ映画のメインのはずなのです。
しかし、リアムはこの能力の全貌にかなりの序盤で気づいてしまいますし、能力を得ることになった原因はSFイベント・・・つまり、論理的に原因を究明することが不可能な出来事なんですよね。
SF要素の原理を追求することは無意味ですし、あまりにも直ぐ能力の正体が明らかにされてしまうので、それらを探っていく楽しみもありません。最早この能力は記憶を取り戻す2人の旅を困難にするための演出としてしか機能していないのです。
でも、(r)adius ラディウスにはこの能力以外SF的な要素がありません。わざわざそのためだけにSF要素を入れるなんて、物語のリアリティを損なうだけなのでは・・・

リアムとローズの能力が示すもの

では逆に2人の能力が作品において欠かせない要素だったと仮定して考えてみましょう。
もしかすると、この能力には何かしらの意味が隠されていたのかもしれません。
例えば、2人が能力を得た時の状況を考えてみましょう。

あの時のリアムはシリアルキラーで、ローズの姉を殺害し、ローズの命をも奪おうとしていました。
リアムから姉の死を聞かされたローズは姉の仇を討ちたい、自分の命を守りたい・・・しかし、誰かの助けも絶望的な状況で殺人鬼と相対している今の状況、そして、探し続けた姉が既にこの世には居なかったという事実に絶望し、戦う気力を失ってしまったのです。
そんな中、突如2人の間に落雷が発生し、それぞれ別の能力を得たわけです。

この時得た能力は本当に単なる偶然だったのでしょうか。
いや、能力を得たという事自体は偶然でしょうけど、問題としているのはその能力の内容です。

例えば、リアムはシリアルキラーとして、周りの人間を次々殺害していたのです。
つまり・・・リアムが落雷によって得た「自分に近づいた生物の命を奪う」という力はリアムの願望そのものだったのでは・・・
対するローズの方は「命を奪おうとするリアムから逃れたい」という願望を抱いていたとしても何ら不思議ではありません。

要するに、あの落雷によって得た能力はその時の2人の願望を実現した物だったのではないかという事です。

ローズの本当の能力

能力を得た2人はその代償として一時的に記憶を失ってしまいます。そして、リアムとローズは自らの能力に阻まれつつも、長い逃走劇の末、記憶を取り戻します。
記憶を取り戻し、かつての自分が望んでいた能力をも得ていたはずなのに、リアムは他人を巻き込むまいと自らの命を犠牲にし、ローズは姉の仇であるはずのリアムを愛してしまいました。
悪人は生まれながらにして悪なわけではなく、育った環境によって、後天的に悪となってしまったということなのかもしれません。

でもねぇ・・・いや、ローズの方はまだ理解できなくもないんですよ?
姉の仇と知ってから好きになるのはかなり難しいにしても、記憶が飛んだことで、好きな人が姉の仇だったと時系列が逆転してしまえば、真実を知った後も愛し続けてしまう可能性が無くはないでしょう。
しかし、リアムがシリアルキラーでなくなるためには、何処まで記憶を失えばいいのか正直見当もつきません。とても、ローズと同じ程度の記憶喪失で足りるとは思えないのです。

そう考えた時、2人の能力が落雷時の願望を体現していたものであるならば・・・
落雷時、ローズは「命を奪おうとするリアムから逃れたい」という思いの他に、「姉を奪ったリアムに復讐したい」という思いも当然あったはずです。
すると、これまで都合良く起こっていたことが全て必然性に満ちたものであった可能性も・・・

まず、都合良く失われた2人の記憶。
リアムをシリアルキラーたらしめていた記憶が全て都合良く抜けたことで、彼はシリアルキラーにならない可能性を見出されてしまいました。
そして、制御不能な自身の能力によって追いつめられていたリアムを救ったのはローズ。しかも、半ば強制的に一緒に居続けなければなりません。そんな状況でリアムがローズに恋してしまうのは当然の流れと言えるでしょう。
対してローズはある意味で言えば、リアムと一緒に居続ける事が可能となるように都合良く記憶を失い、そして、さらに、リアムがローズと常に一緒に居なくてはならなくなるような能力を得ていたのです。

この結果どうなるか・・・リアムは近づいた生物を無条件に殺してしまうという自身の能力に悩み、更には自分が愛する人の敵だったという事実に打ちひしがれることになります。つまり、シリアルキラーとして行ってきたこれまでの行為を後悔させる事が出来るのです。
これこそが、落雷に撃たれた時にローズが願っていたことなのではないのでしょうか。つまり、傍にいる事でリアムの能力を中和するという能力はその能力の一端でしかなかったのかもしれません。
とすると、(r)adius ラディウスの結末はローズの願いが成就した瞬間を表現していたという事になります。

いやね・・・(r)adius ラディウスってSFスリラーというジャンルだったわけですよね?でも全然スリラー的な要素が無いなって思ってたんですよ。
でも、全編が実はローズの復讐劇でした・・・なんてことになれば、ちょっとぞっとしません??

ま~何時もの様に、あくまでも私の勝手な予想なので、真偽の程は分かりませんが、これらの気になる部分と強引に折り合いをつけてしまえば、リアムが実は姉リリーの仇でしたという衝撃の事実も、適度に伏線が張られていた唐突感の無い、そこそこ意外な結末でしたし、観ている者を飽きさせない適度な山場も各所にちりばめられていましたし、物語としてなかなか完成されていたのではないでしょうか!
でも、Radiusっていうタイトルはちょっとどうなのかなっていう気はしますけどねぇ・・・

以上です。

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伊達あずさ

Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。

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