みんな大好き諭吉さんの「学問のすすめ」によると人類不平等は当たり前

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こんにちは!栁澤蘭丸です~。

諭吉って、みなさん好きですよね。私も好きです!一万円の単位(?)としても使われるほど最早定着した名前です。もし今、万札の肖像を変えられたらどうしたらいいんだろう…と思ったら歴代の万札の肖像は、たった2種類しかなかった!初代は、今ちょうど実在が危ぶまれる「聖徳太子」、2代目のお札は1984年から作られ、そこで採用されたのが諭吉!そして3代目も諭吉で、3代目万札は2004年から現在まで使われているとのことです。…ってことは、もはや諭吉しか触ったことも見たこともないという人も多いのでは…。実は私も聖徳太子版の万札を見たことがありません。実物以外ならテレビなどで見たかなぁ…。でも全然印象ないや。

ってくらい、諭吉は万札。諭吉が飛んでったーとか言いますよね?言わない?あれ?

日本人にとって一万円札は、お札界のアイドルであり、超なじみ深く、愛すべきもの…(?)。その一万円札に使われている肖像の「福沢諭吉」さんも愛したいものです。
んじゃ、諭吉さんはどんな人だったのか?

福沢諭吉は、「慶應義塾大学」の前身である「蘭塾」を開いた人です。名前のとおり、蘭学の学校ですね。昔は兵法も教えてたみたいです!かっけー!というわけで、福沢諭吉は、慶應義塾大学の創立者。
そしてそして「学問のすゝめ」を書いた人としても有名。教科書にも出てきますね。そしてその、「学問のすゝめ」の中での有名な言葉…「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」。これも聞いたことある人が多いかなと思います。一見すると、人類は平等ってことだなって感じの言葉です。

しかし、これを書いた福沢諭吉は当時、毒舌辛辣批判でも有名でした。そのような人が人類みな平等ですよなんて平和なことを言うわけがなかった!実はこれは、「学問のすゝめ」というタイトルそのまんまのことを言ってる言葉なのです。

平たく言うと、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の真の意味は、こんな感じ。
「生まれた時はみんな同じところに立ってるけど、賢くなる人もいればアホになるやつもいる。大儲けする奴もいれば、貧乏になるやつもいる。何で、生まれたばっかりの瞬間には差がないのにこうなるかっていうと、それは学問をちゃんとしないから。学問をちゃんとすれば、偉くなれる。学問をしなかった奴が落ちぶれるのは残念ながら当然。世の中はね、自己責任なんだよ」
と福沢諭吉は言いたかったんです…。最初は平等だったのに、結果的に絶対不平等になるよね、それは学問をちゃんとやったかやらなかったかの差だよ!だから学問をしなさい!と、まさに学問を薦めていたのでした。塾を開くだけのことある。

諭吉自体は、不平等になって当たり前じゃん(=学問をしていないアホがたくさんいて当たり前)っていう考えだったので、世の中の人を見下しまくっていたようです。ある人が福沢諭吉に執筆に関するアドバイスを求めた時の返答が辛辣すぎて、知る人ぞ知る感じになっちゃってます…。アドバイスをもらったのは、憲政の神様と呼ばれることもある「尾崎行雄」…検索すると野球選手の尾崎行雄さんのほうが先に出てくるかもしれませんがその尾崎行雄選手は、こっちの尾崎行雄にあやかって親御さんが行雄って付けたそうですよ!!分野は違うけど両方凄い人になってて行雄パワーすご。
憲政とは、カンタンに言っちゃえば「憲法に基づいて行われる政治」のことですね。尾崎行雄さんは、なんと63年も衆議院議員を務めた人なのです。
行雄さんが、ものを書くにあたって、諭吉からもらったアドバイス…それは「世の中のやつらはアホばっかだから、猿に読ませるつもりで書けよ、それでちょうどいいんだよ。俺はそうしてるよ」だそうですよ!尾崎さんのほうはそれに憤慨して「それでも自分は人に向けて書くわい!」と思ったとか…。
諭吉からは、ふつーの人達なんて猿に見えてたんですね…でも、猿でも理解できる文章ってそれはそれで素晴らしい気がするw伝えたいことが、ものすごく分かりやすいってことですよね。あながち間違っていないっていう。

厳しいエピソードが残る諭吉さんですが、でも逆に言えば、学問さえちゃんとやれば、誰もが賢くなれると言っていることになりますから、人の可能性は信じていた人なんですねぇ。人がゴミに見える人とかよりは全然優しいのかも?

蘭丸でした!ではでは~!

みんな大好き諭吉さんの「学問のすすめ」によると人類不平等は当たり前_挿絵1

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