美人薄命は本当か?幕末の天才剣士「沖田総司」は美形?

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こんにちは!蘭丸でっす。

歴史上の人物で美形と言ったら誰を思い浮かべますか?あ、クレオパトラとか?確かにそっち行っちゃうとめっちゃたくさんいそうなので日本で思い浮かべて欲しいです!

まず美形だったかも?の域を飛び出して、もはや「美形だった」っていうのが常識と化している人は、小野小町でしょうか。あとはお市の方とかは戦国一の美人だったとか。もう揺るぎない美人としての地位を確立しています。

じゃあ男子で美形と言ったら誰を思い浮かべますか?浅井長政(お市の方の旦那さん)はイケメンだったというのは、わりと有名だけどやっぱ「割と」ですよね…。どういう物語でもほぼほぼ「イケメン」として出てくる日本史上の人物といえば、新撰組の「沖田総司」さんが一番有名ではないでしょうか。あとは「佐々木小次郎」も一応美形にされてること多いですね…。

幕末といえばもう写真機が存在しています。鬼の副長こと「土方歳三」さんの写真は、確かにイケメンです。荒木飛呂彦先生に見えるともっぱらの噂。

それじゃ沖田さんの写真もあるのかな?というと…これが、実はないんです。「肖像画」は残っていますが、肖像画で見たら誰ひとりイケメンに見えない罠。信長公だってイケメンだったはずなんですがあの肖像画を見て「超イケメンじゃん」って思う人がいないように、沖田さんも肖像画を見ただけじゃ本当にイケメンだったのかどうか分かりません。でも、写真が残ってるイケメンの土方さんがモテモテだったのを考えれば、美的感覚はそこまで今と変わっていないっぽいので、沖田さんの実物を見れば私たちもイケメンだったらイケメンじゃん、と言えるはず…。実際どうだったのでしょうか。

沖田総司と言えば、天才剣士なのに病気がち(肺結核)。斬り合いじゃなくて病気で亡くなったとされています。しかも、すごく若い。享年は諸説ありますが24~25歳くらい。ここらへんから、病弱だから色白のイメージがつき、そして「美人薄命」って言葉があるように美しいものは儚く思えるので、逆説的に儚かった=美しかった、という沖田総司像が出来上がったのではないかと思われます。
しかも、時には京の人々から乱暴で怖いというイメージを抱かれた新撰組ですが、沖田さんにあってはそのような振る舞いは一切なかったんだそうで、そのへんもイメージアップに一役買ってますよね。

それじゃ実際はどうだったのでしょう。沖田総司はきちんと実在していた人物なので、家族、血族がいますから、その人達から本当の沖田総司のことを聞けるハズです。

沖田さんには姉がいました。名前はミツさん。ミツさんは、沖田家を継ぐために婿養子をとって、その人との間に子供を作って沖田家を存続させていたんですが、孫の沖田要の肖像画を見て「この絵、総司に似てる」と言ったそうで…そう。その肖像画こそ、現代に「沖田総司の肖像」として伝わっている絵なのでした。実は、ミツさんの孫の肖像画だったんですね。

しかし…、土方さんがガチでイケメンなのに比べて、この肖像画はちょっと…イケメンとは言い難いよーな…。(沖田総司 肖像画 で検索すると見れます)儚さも感じられません!むしろちょっとぽってりしてて、いいとこのお坊ちゃん風です。やっぱ孫の肖像画だからそんなには似ていないんだろうか…。

だったら当時を知る人に誰か聞いていないのか!と調べてみると。作家の「子母澤寛」という人が「新撰組遺聞」という本を書くにあたって、関係者に聞き込みをしていることが判明しております。子母澤さんは、新撰組が屯所として使っていた「八木家」の子供(当時)、八木為三郎さんから話を聞いています。それによると、沖田さんは…

肩周りがガッシリした顔の青黒い人

だったらしいです。イメージとだいぶ違ったことになってきた。でも、剣士なら肩がしっかりしてないとダメに決まっている。遠投80メートルはいける!
それにしても色白でもなかったとは。青白いならまだしも「青黒い」って…。一般的には顔色が「黒く」なる理由は、2つ。1つは海かどっかで遊んできた場合。もう1つは、酸素を十分に含んだ元気な(?)血が巡っていない場合です。沖田さんの場合は肺結核で体が弱っていたので、後者なのかもしれません。プールで寒くて唇が紫色とかになるのも同じような理由みたいですよ。

そして肝心の顔面についてですが、こちらは新撰組の関係者が「ヒラメのような顔だった」と発言したという記録が残っていました。つまり、目が離れてたんですね。イケメン説終ったか!?

…のように見えましたが、肖像画の本人であるミツさんの孫「沖田要」さんは、写真が残っていて、こちらはなかなかに精悍なお顔をなさっていました。また、総司の母方のおじ(母の兄か、母の弟かは不明)である宮原久五郎という人の写真と写真を模写した絵が発見されていますが、この人もなかなか良い顔をしていらっしゃる。まあ孫やおじさんとは全然顔が似ていない場合も多々ありますが(うちの兄弟たちなんて、顔は父方の要素ほとんど継いでないし、父方の叔父さん叔母さんとは全く似ていない…)

沖田総司は色黒でガタイがいい、というところまでは、見た人の証言なので確定だと思いますが、ヒラメっていうのがどういう顔のことなのかは謎のままですね!ヒラメといえば一番最近だと元モーニング娘。の後藤真希さんもヒラメみたいとか言われたみたいだけど、全盛期のモーニング娘。で、センターだったんですよね?ってことを考えると、ヒラメ=不細工ってわけでもないので、イケメンかどうかはベールに包まれたままです…しかしヒョロモヤシの色白おたふく野郎ではなかったという可能性は高そうですね!

蘭丸でした!ではでは!

美人薄命は本当か?幕末の天才剣士「沖田総司」は美形?_挿絵1
ヒョロモヤシ系沖田さん

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