戦国武将「辞世の句」特集

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こんにちは!栁澤です。
今回は、みんな大好き戦国武将の、「辞世の句」をご紹介したいと思います。
解釈は星の数ほどあるので、そこのところ、他の人と違っていてもご容赦ください。

辞世の句とは…「死を直前に読む漢詩や和歌」のことで、つまり死期を悟った人が自分の人生を振り返って三行でまとめてみました的なものです。なので突発的に死にそうになっても多分慌てちゃって詠めないので、もし絶対に残したい人がいらっしゃるなら、常に人生を振り返りつつ和歌を詠んでおくことをお勧めしたいと思います(*’▽’)

それはそうと、じゃあまずは戦国最強武将と謳われた、甲斐の武田信玄公から!!

大低還他肌骨好 不塗紅粉自風流

漢文ですね…。一、二点とかレ点とかついてないと全然読めねえっすね…。書き下し文にすると、

大低は他の肌骨の好きに還ろ 紅粉を塗らずしておのずから風流

意味は、ざっくりいうと「世の中の大抵のことは世間のみんなに任せるもんだ。そして自分を飾り立てずいるのが一番!」という感じですかね。
こんな句を残した信玄公の人生を振り返ってみましょうか。
まずお父さんの武田信虎さんがそれはもうサイヤ人ばりに戦闘民族だったため、ちょっとついてけないわーという家臣に勧められ、信虎さんを追放して家督を奪っています。
………。
いくら家臣に勧められたとはいえ…現役のおとん追放って、結構アグレッシブ…自主性がありますよね。晩年、悟ったんでしょうかね~。同盟を結んだり破棄したりまた結んだりと、あまり人に流された印象がない、「自分」がしっかりあるような人生に見える信玄公ですが、そんな信玄公も本当は流されていたと自分では思っていたんでしょうか?結局は、自分をよく見せるモノ(紅粉)なんていらないのさ、と言ってますね。当時の戦国武将に憧れられまくった信玄公の意外な「頑張りたくない」願望を見たような気がします。(武田信玄と言えば「赤」なので、武田信玄の強さにあやかろうとこぞってみなさん「赤」を基調とした部隊「赤備え」を作ってます。典型的なのは家康の赤備えですかね。以後、「赤」は優秀な部隊に使われる色となりました。)

さて武田信玄とくれば、その永遠のライバル、越後の上杉謙信公をご紹介しなければですね!
お酒の飲みすぎで脳溢血を起こし、トイレで倒れたという話は有名です。トイレマニアの信玄公のライバルらしい感じです。
この二人の御位牌、なんと善光寺に並べて保管されています!!死んだ後も一緒って!!

そんなお酒大好き上杉謙信公は、脳溢血で意識不明になりその数日後に亡くなってしまっているので、これぞ「用意しておかなかったら辞世の句が残らない」パターンなんですが、死期をなんとなく感じていたのか、謙信公はちゃんと残してました。
2つあって、その1が極楽も 地獄も先は 有明の 月の心に 懸かる雲なし
これはなんとなく分かりますよね。極楽とか地獄とか出てきているので辞世の句だとも分かりやすい。ざっくり意味は、「極楽でも地獄でも、自分の心は晴れ渡っていて月に雲一つかかってない!」というもの。とにかくスッキリした気分なんですね。思い残すことなさげです。
その2は四十九年 一睡夢 一期栄華 一盃酒
これも分かりやすい!謙信公は享年49歳なんですが、「49年間、一睡の夢と、人生の栄華と、一杯のお酒は似たようなもんだよ」という意味です。お酒が好きという気持ちが伝わってきます…!

こんなスッキリ爽快な辞世の句の謙信公ですが、実は大変なやり残しがありました。それは「後継者を決めておくこと」…。本当は兄が継ぐはずだった家を継いだため、兄に気を使って世継ぎを残さなかった(結婚しなかった)謙信は、それでも一応後継者は必要なので、同盟していた北条氏康の子と、姉の子を養子にもらっていました。なのですが、どっちを跡継ぎにするとちゃんと決めていなかったので謙信の死後「御館の乱」というお家騒動を通り越した激しい内紛が起こってしまうのです。直江さん苦労するねー。まあ本人はすっきりした気分だったみたいなので、それはそれでよかったんですけれどね!

さて、では戦国時代の初期の2人をご紹介したので、天下泰平の世の中で辞世の句を残すことになった後期戦国武将の句もご紹介しましょう。
みんな大好き、DQN四天王伊達政宗公です!

曇りなき 心の月を さき立てて 浮世の闇を 照らしてぞ行く

これだけじゃ分かりづらいんですが、意味は「真っ暗闇を月の光を頼りに進むように、戦国の世を曇りなき自分の心を頼りに進んだもんだな~」という感じです。
その通りですね。DQNと後世で言われようが、最後まで天下を狙い続けていた信念の男、伊達政宗!ですよ!幕府が開かれたって関係ないぞゴラァ感もプンプンしてたっぽいですし。でも、やっぱり徳川の天下が盤石になってからの辞世の句なので、「戦国時代だったよね~」みたいな、昔を思い起こすような詩になっていますね。時代を感じますね。

なんだか真っ当な紹介になってしまいましたが、有名戦国武将のかっこいい辞世の句はまだまだあるので、第二弾もやりたいとおもう蘭丸でした!
ではではでは!ではでは!

戦国武将「辞世の句」特集_挿絵1
今回の挿絵は自分でも何を言っているのやらと…( ゚Д゚;)

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