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これは私がまだ中学生だった頃の話です。
ある日気が付くと、親指の爪の付け根あたりが痛いのです。
でも、爪をきったときに「ぴっ」っとひっぱったことで血がでたりすると良くなるので、あまり気にしていませんでした。
ですが、この時はなかなか痛みが引かず長引いたため、なんか妙だな・・・とは思っていたんです。
そうこうしているうちに、親指が微妙に腫れ始めました。
しかも、なんか赤い筋のようなものが親指から手首に向かって現れ始めたのです。
だんだん痛みが増し、部活中も痛がり始めたため、それに気づいた顧問の先生が私に声をかけてくださいました。
で、私が指が痛いんですよと事情を話すと・・・
「おいおい、それ破傷風になってんじゃないの?」と。
そして、その赤い筋はバクテリアが体に向かって進行してるんじゃないかと・・・
「ま、またまた~」
とはいいつつも、なんだか不安になってきます。
しかも、指はどんどん腫れて、膿も滲み出してきました。
そんなことになりつつも、病院が大嫌いな私は頑なに病院に行かず痛みを我慢していたのです。
そんなある日、授業中に急に漂い出す膿の匂い。
ふと自分の指を見ると、なんと親指からエメラルドグリーンをした見たことのない色の膿が・・・
さすがに周りの友達も騒ぎ出し、授業中でしたが私は保健室へ連れて行かれることになりました。
そして、保健室の先生が私の指を見るなり・・・
「どうしてこんなになるまでほっといたの!」
で、ですよね・・・
そう言われるだろうとは思ってました・・・
そして、親指が痛いだけなのにもかかわらず、手ごと包帯でぐるぐる巻にされ、肩から吊り下げられました。
いくら何でもこれは大げさだと思ったんですが、保健室の先生はすごい真剣な顔で「すぐ病院に行け!」と。
私は祖母に連れられて病院に行くことになりました。
お医者さんは私の指を見るなり「あーちょっと押さえてて?」と看護師さんに言ったかと思うと・・・
メスで私の親指の爪の付け根をすばーーーっと切り始めました。
それはもうめっちゃ切ってます。切り開いてます。
しかも、きったところに棒を突っ込んでぐりぐりしてます。
まるで親の敵かのようにぐりぐりします。
どんどん傷が開いて血がどばどばでます。
私はあまりの急な出来事に驚きすぎて、血だらけの自分の指を見つめるばかりです。
驚きすぎてか、微動だにせず声すら出ませんでした。
そして、ただただ自分の指を見つめ続けていました。
後から聞いた話なのですが、普通麻酔をするらしいです。
「あれ?麻酔しますかって聞きませんでしたっけ?」って言われました。
あんなにぐさぐさ、ぐりぐりしてるのに声一つ上げない私をみて、麻酔済と勘違いしたのでしょうか・・・
今でも、親指の爪の付け根がその治療の影響で少し凹んでいます。
それを見る度にあの時の痛みを思い出します。
もちろん無麻酔手術のですよ!
これを私が挙げる三大痛い事件の一つに認定したいと思います。
蛇足ですが、この話をとある知り合いにした所、ランボーみたいですねって言われました。
なにその例え・・・全く嬉しくありません・・・
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。