七色の声を持つ友人の話:凄技代返

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むかーしむかし、私がまだ大学生だった頃のお話です。
高校生だった頃はとっても真面目だったんですが、大学生になると、「なーんか今日講義受けたくないなー」なんていうことが結構起こるようになっていました。

でも、講義に出席しないと例えテストの点数が良かったとしても単位取れないんですよね・・・それは困っちゃいます。

そんな私をいつも助けてくれたとある優しい友人。自分が出席している講義の時は、私の出席代行をしてくれていたのです。

大体の授業は、指定の紙が配られて、それに名前を書いて出せば出席になっちゃうんですが、厳しい教授なんかはそういう不正の対策として、名前を書く紙の色を毎回変えてきたりするのですよね。

そんな時でも、その友人は余裕が有るときに、予め全ての色の紙をストックしておいたりと、結構手間をかけて出席代行をしていてくれたのです。

でも、一つ問題がありまして・・・実はその友人、五十音順で苗字が私にとても近いのです。それが問題となるのが、返事で出欠確認をとる時です。
私とその友人は順番が連番になってしまうので、さすがに同じ人間が立て続けに返事をするのは無理じゃ・・・って思うじゃないですか?そこも乗り切っちゃうんです!

七色の声を持つ友人の話:凄技代返_挿絵1
「はい↓」
「はい↑」

って、連番なのに見事に代返を・・・

たまたま気が向いて講義に出席した時、ぎりぎりで講義室に来たことで挨拶ができず、私が来ているのに気づかなかった友人がいつもどおりに代返してくれたためこの勇姿?を私は知ることとなったのです。

危なく自分で返事しちゃいそうになり「あっぶなぁ」とはなったのですが、私はこの時、物凄く感動したのでした。
いつもこんなに大変なことしててくれたんだね。本当に有難う・・・お陰でちゃんと卒業できたよ!

そんな感じで、普段からもの凄く優しい人なんですが、何故か自分の恋人だけには、すっごく冷たいんですよね・・・

こんなに優しくしてもらった友人の話の最後がこれって・・・
私、今恩を仇で返してる・・・

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