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こんにちは!栁澤です。
みなさんは「ベリアル」という名前を聞くと何を思い浮かべますでしょうか?ゲームなどにも頻繁に出てきますよね。大体、敵で、悪魔とか化け物とか魔王とかそんな感じです。
その悪役として引っ張りだこなベリアルさん、元ネタは一体何だったのか…。
ベリアルの名前が初めて出てくる書物は、ユダヤ教の聖典である「旧約聖書」です。
旧約聖書では「ベリアル」という名前は「無価値なもの」を意味しているとしています。
ベリアルは、実は神様によって「ルシファー」の次に生み出された、美しい神様だったのですが、まさしく「無価値なもの」の名に恥じぬ輩で、美しいのは見た目だけ。性格は超最悪だった…のだそうです!現代では美しいだけで価値があるようですが、旧約聖書の時代では見かけが美しい場合、中身が伴っていないと「ハリボテ」と思われてしまうようですね。良い時代と言えば、良い時代かもしれない。
ベリアルはその性格最悪な特徴を活かし(?)、この世界に「不謹慎」「暴食」「いさかい」「ゴマすり」「傲慢」「嘘つき」「不正」という7つの悪行を生み出したそうです。このラインナップだと、元祖炎上マンになれる気がする。
ベリアルが関係する有名な話としては、「ソドムとゴモラ」という2つの町の話があります。なんかソドムとゴモラっていう単語は、聞いたことあるかもしれませんね、それだけは有名です。神様の怒りにふれて滅ぼされた町なので、バベルの塔と同じくらい良くないものとして名を馳せている…ような。
そもそも何でソドムとゴモラの町が滅ぼされたのか…。
ソドムとゴモラの町の住民は、ベリアルに操られて背徳的な行為ばかりしてしまったからなんです!ソドムとゴモラの町の住民が何故堕落して、悪いことばかりしたかという原因にはあまり注意が向かないのですが、実を言うと悪いのは住人を操ってたベリアルさんだったんですねー。
ソドム、ゴモラの町の人は悪い奴過ぎて時には天使にすら暴行をくわえたそうな。え…、天使弱くない…?いやソドムとゴモラの町の住人のレベルが高すぎるのか?!確かにね、ドラクエ3で言えばアリアハン付近に住んでいる人は弱くても多分問題なく暮らせますが、エジンバラ付近に住んでいる人はそこそこ強くないと隣町にも行けないという事態が起こりますし、ソドムとゴモラの町はそこそこ物騒な町だったんでしょう…(多分)。
そんな、治安の悪化が激しいソドムとゴモラに対して神様は、唯一の善人である「ロト」さん一家だけを残し、全て焼き尽くしてしまいます。一家族だけ残るのはいつものことなんだろうか。ノアさん家もそんなかんじで助かってますよねー。
だけど黒幕がベリアルだったということは、あまり語られることがありません…。ベリアルのせいというのが大っぴらだと、「そこまでしなくても」感が漂ってしまうからなんでしょうか。
「新約聖書」の時代になってもベリアルさんの名前は使われます。新約聖書の時代になると、ベリアルは「イエス」の対極の存在という地位を獲得します。ルシファー&ベリアルに対して、神様&イエスという構図なんでしょうか…。こっちのベリアルは、旧約と違って「堕天使(自称)」扱いになっています。なんで自称かというと、自分で「ルシファーの次に作られてミカエルより位が上だった」と言っているから。
ベリアルの見た目は、悪魔なのに、燃える戦車に乗っている「美しい天使」の姿なんだそうです。でも中身は最悪、醜悪、空っぽ、と散々に言われてしまっておりますので、昔は姿が美しいこと自体はあまり良いことでもなかったのかもしれないなぁ…、「異性をたぶらかす」とかも悪だったためなのか。「たぶらかし」ていたわけじゃなく、純粋な気持ちで恋愛していても、他人から見たらたぶらかしているように見えたりしたかもしれませんし、風紀の乱れに対して敏感な時代だと、美しいのは生きづらいかもしれませんね。
ドラクエだと、「ベリアル」といえば、ヤギのような角が生えててコウモリの羽が生えてて槍を持って長靴をはいてる、…何だろうこれは…、コアラ…?いやちがうな…毛刈り後のヒツジ?みたいな姿だったので、そんな「美しい(けど性格最悪)代表」みたいな存在だとは思わなかったんですが…元ネタはそんな感じだそうです!
色んなゲームでベリアルさんを見かけたら「見た目は美しいけど無価値マン」と思い出してあげるといいかもしれません(?)。
栁澤でした!
ではではでは!ではでは!
なんかカブトムシ大好き過ぎて勉強しなかったダーウィンさんをdisったみたいな挿絵になってしまった。
Studio POPPOの変な記事担当です。武田信玄の軍配が欲しくて100円貯金しています。ゾンビが来たら軍配で殴るつもりです。(よくないゲームの影響を受けている)