禍福はあざなえる縄の如しだし、大吉は凶になるしさー?

投稿日:

こんにちは!栁澤です。

みなさんも、「禍福はあざなえる縄の如し(幸せと不幸は、より合わせた縄のように、交互に訪れるものだ)」とか「大吉は凶に還る(大吉引いたらその時が絶頂期なので後は落ちてく)」とか聞いたことはありませんでしょうか?

ふつーは凶を引いた人に対して「今が最低なら、これから上がってくだけじゃん!」って言うためにあるような、このくるくる制度(?)なんですけど…日本人(とか中国もかな?)はこのくるくる理論が大好きですよね。

まず有名な「平家物語」の冒頭でも似たようなことを言っています…。
「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘(かね)の声、諸行無常(しょぎょうむじょう)の響(ひび)きあり。娑羅双樹(さらそうじゅ)の花の色、盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらはす。おごれる人も久(ひさ)しからず、ただ春の夜(よ)の夢(ゆめ)のごとし。たけき者もつひには滅(ほろ)びぬ、ひとへに風の前の塵(ちり)に同じ」。
平たく言えば、「全て物は常に変動しているので、今栄えている者は必ず後で滅びる」ってことです。

まあ…確かに恐竜も滅びたし…。人間も、どんな国も、素晴らしい家柄もいつかは潰える運命なんでしょう。それが何十年後か、年百年後か、何億年後かは分からないけれど、とりあえずずーっと栄えている、ずーっと最盛期、なんてことは有り得ないよ(ってか有り得たことがないよ)と言いたいわけで。

すると、おみくじで凶を引いてしまった人に慰めにはなりますね。「あーなんだ、今が最悪なんだ、じゃあ大したことないじゃん」となります。
でも逆に大吉を引いたら…「え…今が一番いい時期なの!?今が!?え。すっごく普通だと思ってた、いやむしろちょっと悪いくらいかなって思ってたのに大吉出た!!」ってなってしまいますね。まさに、禍福はあざなえる縄の如しです…(違う)

このくるくるシステムはとても万能。おみくじで大吉を引いた人が、その足で転んで骨折したとしても「あー。さっそく下り坂になったか」という理論で乗り切れますし、凶が出た人なら「凶だしね…」で済むんです!

よく考えれば当たり前なんだけど、でも、ずっとラッキーが続くことはないし、アンラッキーが続くこともないんですよね…。忘れがちだけど。

高額な宝くじが当たった人には、「突然大金を手に入れて人生が狂わないように」みたいな冊子が配られるという話は有名ですが、実際、宝くじの高額当選者はそれを期に人生が狂ってしまうケースが結構あったりしますよね。
アメリカで当時史上最高額の3億1500万ドル(260億円くらい)に当選したジャック・ウィッタカー・ジュニアさんという人がいるんですが、このお方、実は宝くじが当たる前から普通に会社社長で裕福な資産家でした。だから、お金の使い方が分からずに晩節を汚したとかそういうわけじゃないのに、宝くじで当選したあとはその対価と言わんばかりの不運が襲いまくり、「あのくじ、破いとくんだった」と語っています。

不思議ですよねぇ~。お金の使い方分かってる人でも、不幸になる時はなるのかよ…っていう…。

まさしくメメントモリ。一寸先は闇かもしれない。でも逆に言えば、まさにこの今の瞬間までツイてなくても突然空からゴールドインゴットが大量に降ってくるかもしれない(死ぬわ)、ともいえるのですね!!

どんな時も、何の根拠もないけど、自分は大丈夫、なんとかなるんだーって思う心も大事なのかもしれません。だって実際何の根拠もないけど助かる場合もあるし何の根拠もないのに地獄のズンドコに落とされる場合もあるんだし。

「もし今宝くじが当たったらねーバナシ」が大好きな、栁澤でした。←宝くじ買わないけど。

禍福はあざなえる縄の如しだし、大吉は凶になるしさー?_挿絵1
実際こういうスパルタ系大吉も存在するんですよね…マジで。願い事「叶わず」で大吉みたいな。ちなみに待ち人遅い上来ないってのは多分「今日行けなーい」っていう連絡も遅い上に来ないってことかと(言い訳)

蘭丸の閑話をもっと読む
Prev | Next

雑談記事一覧へ

Studio POPPOをフォローしませんか?