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こんにちはー栁澤です。
みなさんは、ミノムシを知っていますか?都会に住んでいるとあまり目にしないかもしれませんが、コンクリートの壁面などにも居を構えていることがあるので、そこまでは珍しくない虫ですよね。
ミノムシは、その名の通り「蓑(古代の雨具)」に見た目が似ているお家を自分で作ってその中に入って暮らしています。が、この状態は、まだ幼虫であることが多いです。なんか変な言い方ですが、それは何故かというと後述します!
ミノムシとは、「ミノガ」という、空飛ぶ蛾の幼虫です。ミノガは、ミノの中で蛹になり、そこから出ると大人になります。
オスは、大人になると羽が生えて、家を捨てて飛んでいきます。メスはというと、羽が生えないので、大人になってもそのままミノから、それどころか蛹からも出てこないんです!蛹のカラの中にいます。一生外というものを知らずに過ごすミノお嬢様なのです。
ミノガのメスは、バルコニーから侵入してくるロミオ(別に不法侵入ではないけど…)のようなオスと熱愛の末に、ミノの中に卵を産みます。何でもかんでもミノの中で済ますお方です。
そして…卵が孵化する頃になると。ミノの下に落下し、死にます。これが、死んだから落下するのか、「よし、死のう」とか「よし、そろそろ死ぬ頃ね」と思って落下するのかは私の元にある資料ではちょっと確認できませんでした。ここ超気になるポイントなのに!
セミは何年も何年も地面の下にいて、やっと外に出られてもひと夏で死んでしまう、儚い、と言われますが、ミノガ女子はそもそも、外に出ない。出たいとも思っていない。セミだって本当は「やっと外に出れる!」というよりは「もう外に出ないといけないのかよ…」と思っている可能性もあると思わされます(?)。
ちなみにミノムシは外が本当に嫌い(?)なので、ミノをひんむくと、即座に新しいミノ作成に取り掛かります。この性格を利用して、毛糸やら細く切った折り紙などで、カラフルミノムシを作る…なんていう遊びがあるのは割と有名かもしれませんね。通常は目立たない小枝やら枯れ葉でミノを作っているのに、超鮮やかな色とりどりの毛糸ミノを纏うミノムシはシュールです。私はそんな無体なことはしたことないですが…。
ミノムシ(主にオオミノガ)は、近年、減少傾向をたどっているそうなので、見かけたら優しく(?)してあげてくださいね!
栁澤でした。ではではー。
Studio POPPOの変な記事担当です。武田信玄の軍配が欲しくて100円貯金しています。ゾンビが来たら軍配で殴るつもりです。(よくないゲームの影響を受けている)