Studio POPPO

投稿日：2019年4月1日

前回からの続きです！

皆さんこんにちは。
結局、自らの手で自分の予想を外しにかかる結果となってしまった伊達あずさです。
でもまあほら・・・推理アドベンチャーなわけですし、推理しながら楽しまないとダメじゃないですかやっぱり。ね？

今日こそクライマックスへ！と意気込みつつ捜査再開です。
野村さんはすっかり意識を取り戻し、私達に何か話したいことがあるとのことなので、早速病室へ行ってみる事にしました。

病室に着くなり、「貴方が意識不明の間、もう気が気でなくて捜査も手に付かないくらいでした」などと、微妙に野村さんを口説き始める部下の猿渡・・・もう、恥ずかしいなぁ・・・
野村さんは私達に助けてくれたお礼を一通り述べた後、父を止めて欲しいと依頼してきました。
事情は良く分かりませんが、野村さんはゲンさんが阿久津と刺し違えようと意気込んでいるところを一生懸命止めていたみたいです。
しかし、どんなに説得してもゲンさんが折れないため、奥村から届いた手紙を見せれば考えが変わるかもしれないと思い、部屋に手紙を取りに戻ったところを襲われたみたいです。

何で奥村から届いた手紙を見せればゲンさんが考え直すと思ったんだろう・・・ゲンさんは奥村が罪の意識に苛まれていたことを知らなかった？だとすると、ゲンさんは奥村から阿久津達がゆかりさんの仇であることを知らされたわけじゃないのかも。
あっれぇ・・・早速私の推理が外れちゃったな。

そもそも、野村さんは「これ以上父に人殺しをさせないでください！」って言ってるんですよね。
私は飯島の方はまだしも、白木を殺したのは野村さんだとばかり思ってたんですよ。だって、死因から犯人は非力である可能性が示唆されてましたしね。幾らなんでもあの見た目のゲンさんが非力なわけないと思うんです。
ひょっとすると、白木はこの件とは無関係のことで殺害されたのでは・・・

まずは目先の問題から解決しようということで、ゲンさんを探してみる事にしました。
彼方此方探し回ってみたのですが、ゲンさんを見つけることはできません。
阿久津は東京に居るのでしょうし、ゲンさんも既に北海道には居ないのでは・・・
どうしよう・・・阿久津事務所にでも電話をかけてみる？ゲンさんから何かしらのアクションとか来てたりしないかなぁ・・・

手帳を取り出し、阿久津事務所の電話番号を確認し電話をかけてみると・・・阿久津は今朝、遊説のため北海道へ向かったのだとか。
挙句、このことをついさっき講演会の者だと名乗る男にも話してしまったのだそうで・・・これって恐らくゲンさんですね。
電話に出た秘書によれば、そろそろ阿久津が札幌駅に着く頃だというので、札幌駅に先回りしようと思ったのですが、何故か札幌駅へ移動できないよ！！何で！？

札幌駅に行きたいのに行けないという謎の状態であたふた(何処かから札幌駅へ行く選択肢が出ないか無暗に移動)していると、コロポックリの店員さんからゲンさんに関する情報が！
店員さんによると、突然血相を変えたゲンさんがやって来て、「今までお世話になりました」とだけ言い、店の出刃包丁をもって札幌駅の方へ走り去ったのだそうです。うわぁ・・・やる気満々ですね。
流石の私もこの情報でやっと札幌駅へ向かう気になったみたいです。自分の体なのにほんと不便な事です。

そんなわけで、やっと札幌駅に来ることができました。まさかコロポックリが札幌駅に繋がっていたとは・・・
とりあえず阿久津秀雄の姿を探してみたのですが、少なくともホームには居ないみたいです。まだ電車の中？っていうか、もうすぐ大臣になるという政治家が在来線に乗って移動したりするものなのでしょうか？新幹線のグリーン車でなら見かけたことありますけどね。まあ、その辺はちょっと良く分からないな～

そう思って電車を調べてみると、この電車は最新鋭キハ183系の気動車特急おおぞらというらしく、在来線では初めてとなるハイデッキの豪華なグリーン車があるみたい。だったら乗っててもおかしくないのかな？

とりあえずグリーン車の前に移動してみると・・・阿久津秀雄居た～如何にも悪いことをしてそうな顔をしてます。うん、単なる偏見です。

すると間もなく出刃包丁を持ったゲンさんが飛び出してきました。

ゲンさん「阿久津！父を・・・そして、娘を殺された恨み。思い知れ！」

やっぱり、ゲンさんはゆかりさんを殺した犯人が阿久津だと確信してるみたいです。一体何処で知ったんでしょう・・・
しかし、それに対する阿久津のセリフが・・・

阿久津「野村か。飛んで火に入る夏の虫とはお前の事だ。北竜会の皆さん。よろしくお願いしますよ」

・・・って、人も行き交う駅のホームという公衆の面前でとんでもないことを言いだしましたよ！？
何でこの人、当選できたのよ・・・大臣に選ばれるとか選ばれないとか以前の問題じゃない！？

ゲンさんあわやと言ったこの状況で私が取るべき選択は・・・

1. 逃げろ
2. 逮捕しろ
3. 歌を歌え
4. 死んだふりをしろ

うーん・・・現実であれば「私の歌を聞けぇ～！」と叫びつつ、私の歌で争いを回避させたいところではありますが、ゲーム的(？)にはやっぱり逮捕かなぁ・・・
というわけで・・・全員銃砲刀剣類所持等取締法違反の現行犯で逮捕です！

北竜会の皆様はあろうことかゲンさんもろとも私達まで亡き者にしようと考えたみたいです。
どうなんでしょうね・・・やっぱりこういう事ってあるのかなぁ・・・警察の方も大変ですね。

そんなわけで、武器を持った人達相手に果敢にも素手で挑む猿渡刑事。セリフだけみると間抜けですが、結構強い。たった一人で北竜会の方々(3人かな？)を倒してしまいました。私の出番な～し。

とりあえず倒した北竜会の方々を凶器準備集合罪および公務執行妨害の現行犯で逮捕しました。
更に阿久津秀雄も逮捕することにします。まあ、私達の目の前で明らかな殺人教唆をしてましたからね。

終ったのは政治家生命どころの騒ぎではないと思いますけど・・・

もちろんゲンさんも殺人未遂の現行犯で逮捕します。

そんなわけで、一件落着となったようです。ゲンさんは私達より遅く娘の真紀子が誘拐されたことを知り、炭鉱へ向かうも娘を見つけらず、阿久津達に殺されたと思い、自棄になって今回の犯行に及んだみたいです。
その後の取り調べによって、北竜会が野村ゆかりの殺害に関与していた事も明らかとなりました。猿渡の推理通り、増田をゲンさんだと勘違いした阿久津が口封じのために、2人の娘達も殺そうとしたことが事件の発端だったようです。
尚、ゲンさんは末期のガンに侵されていたようで、自分の命と引き換えにしてでも娘を守りたいという思いが強かったみたいです。
帰りの飛行機を待つ間、猿渡からそんな話を聞かされつつ、北海道を後にしました。
いや、そんな大事な話を帰り際にさらっというなって話ですけども・・・

と言った感じで東京に戻ってきた私ですが、あっという間に1カ月が経ち、北海道の猿渡から結婚しましたとの葉書が届きます。

でもって、そのお相手は野村さんっていうね・・・そんな感じのオチがついたところでエンディングです。

猿渡と野村さんのスピード結婚については、ゲンさんの寿命が残り少ないこともあるし、別に気にならないのですが、事件の真相の方が何かいまいちすっきりしないのですよね。
結局、ゲンさんはどうやってゆかりさんを殺した犯人が阿久津だと知ったのでしょうか。それに、ゲンさんは飯島と白木の2人を殺害したと認めたらしいのですが、2人を殺した動機については不明なのです。そもそも、白木は力が弱い人間に殺された可能性が高かったはずなのに・・・
もちろん、殺害状況から推測しただけなので、現実には外すことだってあるのでしょうけど、物語でわざわざそんなミスリードを仕込むっていうのも違和感がありませんか？
ひょっとすると、事件の真相はもう少し違うものだったのかも・・・

じゃあまず、ゲンさんはうらたから阿久津、奥村、白木、飯島らが親の仇であることを聞かされていたとします。
ガンによって自分の命が残り少ないことを知ったゲンさんは死ぬ前に父親の無念を晴らしたいという思いが募っていきます。
たまたま、飯島の息子がコロポックリの常連だったことで、その所在を把握していたゲンさんは、飯島に会いに行き、飯島達が犯した罪を責めた上で自首を勧めます。
しかし、ここにタイミング悪くうらたから話を聞いた増田がゲンさんを装い飯島を強請りにかかります。これに窮した飯島は阿久津に相談し、阿久津は増田の殺害を計画、実行してしまいます。増田をゲンさんと思い込んでいた阿久津らは口封じのため、同時に真紀子とゆかりの殺害も企てます。その結果、東京に住んでいたゆかりは先に殺されてしまうこととなります。
娘のゆかりを失い、感情が高ぶっていたゲンさんは飯島が一向に自首しないことに業を煮やし、再び会いに行きます。しかし、ゲンさんが阿久津によって殺されたものとばかり思っていた飯島は不意を突かれた勢いもあって、「お前は娘のゆかり共々阿久津に殺されたはずなのになぜここに居るんだ！」などとゲンさんに言い放ってしまいます。これを聞いたゲンさんは我を失い、手近にあった石で飯島を撲殺してしまいます。
これまで、阿久津達にも罪の意識があるはずだと考えていたが、飯島の本性を知り、残る仲間にも罪の意識などないのだと確信したゲンさんは残る3名の殺害を決意してしまいます。
偶然白木が北海道へやってきていることを知ったゲンさんは白木の動向を伺いつつ、殺害のチャンスを伺い白木の後をつけます。
すると、屈斜路湖で白木が女性と揉め始めました。相手は中山めぐみ、真紀子の幼馴染だったため顔を知っていました。
実は白木とめぐみは東京で長い間、愛人関係にあったのですが、そんな関係に疲れためぐみが別れを切り出し、その傷心を癒すため北海道へ帰っていた所に白木が追いかけてきたのです。めぐみに未練があった白木はこれまでの事を持ち出し、めぐみを脅す形で強引な復縁を迫ったのですが、これに激高しためぐみによってストッキングで首を絞められ昏倒させられてしまいます。白木を殺してしまったと勘違いしたままめぐみはその場を走り去ります。めぐみが去った後、白木の生死を確認し、まだ息があることを知ったゲンさんはそのまま白木の顔を屈斜路湖に沈め窒息死させます。
しかしこのままでは、めぐみが白木を殺した犯人として逮捕されてしまう・・・自分は既に飯島を殺しており、ガンに侵され残りの命も短い身・・・めぐみは幼い頃から真紀子と一緒に良く遊んでいたこともあり、ゲンさんにとっても知らない仲ではありません。そこで、白木の遺体を車で網走港まで運び、遺棄することでめぐみが疑われない様に工作を施したのでした。
その後、阿久津は新聞で自分が殺させた相手が増田という見ず知らずの人間だったこと、更にかつての仲間である飯島と白木が殺されたことを知り、保身のため、改めて野村親子の殺害を指示します。そんな中、奥村は一連の事件を知って、自分が罪の意識に苛まれていたことを真紀子に打ち明け、自ら命を絶ちます。真紀子はゲンさんを止めるため、この奥村の思いを伝えるべく奥村から送られてきた手紙を取りに戻るが、その際、阿久津の手に落ちてしまう。
その後、私達の手によって真紀子は救出されたが、後から脅迫状を読んだゲンさんはそれを知らず、真紀子も殺されたと思って激高し、なりふり構わず阿久津殺害へ向かってしまった・・・と。
そんな感じで如何でしょうか！
実際、中山めぐみは摩周湖で会った際、これは傷心旅行(帰郷)みたいなものだ的なことを言っていましたし、煙が無いところから無理やり火を起こしたわけではないんですよ！？
でもまあ、中山めぐみはファミコン版で初登場したキャラらしいですから、原作があるこのゲームにおいて、これが真相である可能性は0％でしょうけどね・・・

しかし、改めて考えると阿久津達を現行犯逮捕するという奇跡のおかげで事件の全貌が明らかとなりましたけど、阿久津らがあのまま鳴りを潜めていたら、事件を解決することができなかったんじゃ・・・だって、全然自分達の捜査によって犯人を追いつめたような感じがしないんですもん。完全に私達の捜査とは無関係の所で勝手に話が進行し、事件が解決しちゃってますよね・・・

すっきりしなかった事件を無理やり解明したものの、自分達の行った捜査の意味については不明なまま、「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」これにて終了です！

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