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皆さんこんにちは。
ゲームデザイナーの身分(一般人)ながら、何故か殺人事件の調査を行うことになってしまった伊達あずさです。
しかも、新作ゲームの発表を行ったばかりという大事な時期のはずなのですけど・・・
一般人の私が事件について調べ始める動機としては、かなり不自然なところがありますけど、元刑事&探偵&探偵助手という私の経歴を活かして事件の真相を暴いてやろうじゃありませんか!
というわけで、キャサリンさんに教えて頂いた被害者の実家・尾沢家を訪ねてみたいと思います。
キャサリン「あっ、そうそう、この店のマダムが何か重要な事を教えてくれるそうよ」
重要な事?
マダム「あなたがあずささんね。これから先、捜査を止めたくなった時はいつでもここへいらっしゃい。いいこと教えてあげるから・・・それじゃ、頑張ってネ・・・」
何だか思わせぶりな言い方ですね。捜査に嫌気がさした時には慰めてくれるってことでしょうか。(実際には再開用のパスワードをくれます)
じゃーとりあえず、尾沢家に・・・
行こうと思ったのですけど、時間も時間だったので、今日はもう家に帰って寝ることにしました。
翌日、早々に尾沢家を訪ねます。
およね「なんぞご用ですか」
ええっと、どうも初めまして、ゲームデザイナーをしている伊達あずさと申します。
実は龍安寺で亡くなられた尾沢百合子さんのことで少しお話を聞ければと思ってお伺いした次第です。
およね「えらいことでしたなあ。ええ娘はんやったのに・・・」
亡くなられた百合子さんは、尾沢家の養女だったとか。
およね「この家は嵯峨野でも有名な旧家でしてな、先代が亡くならはってからは、今のふじさんが当家を継いだはります」
その先代が亡くなられたのは何時ぐらいのことなのでしょうか。
およね「先代は厳しいお方どした。亡くならはったんは、もう20年も前のことですわ」
なるほど・・・では当代のふじさんと言う方は?
およね「おかみさんは病気で身体がかなり弱かったんどすけど、今日は百合子はんのこともあって、朝から起きたはります」
では、ふじさんにお会いできますか?
突然押しかけてきた捜査権も持たぬ一般人の私相手でも、およねさんは快くふじさんに取り次いでくれました。
初めまして、ゲームデザイナーをやっております伊達あずさと申します。
実は、こちらの尾沢百合子さんが今度うちで出すことになっている新作ゲームの発表イベントの会場で亡くなられていたもので・・・それでちょっと百合子さんについてお伺いしたく、不躾ながら押しかけてしまいました。
ふじ「あの子は3人の中でも、一番べっぴんでしてな、気立てもようて・・・できたらあの子にも、財産を残してやりたかった」
財産・・・ですか。
ふじ「ほんまは3人の養女に残してやりたかったんですけど・・・これで、2人になってしまいました」
百合子さんの他にも養女がおられるのですか。
ふじ「うちには、死んだ百合子の他に、菜美子と美那子という二人の養女がおります」
“おさわなみこ”と”おさわみなこ”・・・どっちも花びらに書かれていた例のひらがな6文字で作れる名前ですね。
ふじ「その他に、使用人のおよねとげんぞう・・・それから小沢皆男という居候がおりますけど・・・」
え、”こさわみなお”?その人も例のひらがな6文字で作れちゃうじゃないですか。
全員実子というのであれば、アナグラムな一家を目指して故意にそう名付けることもできるかもしれませんけど、異なる名字の人まで含まれちゃってますからね・・・偶々にしてはあまりに出来過ぎています。
万が一、あの花びらの文字が百合子さんの手で書かれたものだった場合、百合子さん・・・絶対に犯人を伝える気ないよね。
えっと、菜美子さんや美那子さんもこちらにお住まいなのですか?
ふじ「部屋にいると思いますけど」
では、皆男さんは?
ふじ「さあ、今日は見かけまへんなあ」
折角なので、げんぞうさんも・・・
ふじ「源さんなら裏のおよねの部屋にいると思いますけど」
そうですか。突然押しかけてきた挙句、妙な質問ばかりして申し訳ありませんでした。
さてと、ふじさんは身体が弱いらしいですからね。
あまり長くお引き留めするのはまずいと思うので、後はおよねさんに聞くことにします。
ふじさんからお聞きしたのですけど、尾沢家には養女が3人もいらっしゃるそうで・・・菜美子さんと言う方はどんな方なのですか?
およね「3人の養女の中では、一番年上で、他の2人の面倒をよう見たりはりましたわ」
ほうほう・・・では、美那子さんは?
およね「・・・そうどすなあ・・・大人しい、まじめな人どすけど・・・」
え?何か含みがある言い方ですね。
じゃあ、皆男さんは?名字が違いますし、尾沢家の方ではないのですよね?
およね「先代の遠縁に当たるとかでこの家に住み着いたはるんどすけど・・・なんや、ようわからん人どすわ」
少なくともおよねさんは、皆男さんにあんまり良いイメージをお持ちではないみたいですね。
あ、そういえば、ふじさんから、尾沢家にはもう御一方、げんぞうさんという使用人がおられると聞いたのですけど・・・もしかして、およねさんの旦那様だったりします?
およね「うちのひとやったら、部屋にいますわ。頑固なおっさんですけど、手土産のひとつでも持っていったら機嫌がようなる思いまっせ」
あ、やっぱり旦那様でしたか。
え~ってことは、職場恋愛ってやつですか。なるほど、なるほど。
じゃあ折角ですし・・・げんぞうさんからもその辺についてお話をお伺いしてもいいですか?
そんなわけで、図々しくもおよねさん達の部屋へ。
げんぞう「なんぞ、用でっか」
初めまして、ゲームデザイナーの伊達あずさと申します。
実は今、亡くなられた尾沢百合子さんのことを調べておりまして・・・少しお話をお聞きしても宜しいでしょうか。
げんぞう「今忙しいさかい後にしてんか」
あ、そうそう!これどうぞ、中は・・・多分、お饅頭だと思います。
げんぞう「えっ、儂にくれはるんでっか。それどうもおおきに。あっ、それから、おかみさんか美那子はんに会いたかったら、母屋へ行きなはれ。他の3人の部屋はガレージの横の離れにありますわ」
袖の下を贈った途端、聞いていないことまでぺらぺらと喋り始めちゃいましたよ。随分と現金な方ですね・・・
げんぞうさんのおかげで、尾沢家の住人の部屋が判明したけど、実際に訪ねるのは次回かな。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。