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皆さんこんにちは。
未だに混ぜご飯が止められない伊達あずさです。
今回ご紹介する映画は・・・
「ファイナル・アワーズ(THESE FINAL HOURS)」です。
いつものように作品情報から。
ファイナル・アワーズ
原題:THESE FINAL HOURS
ジャンル:SFドラマ
製作国:オーストラリア
公開年:2013年
監督:ザック・ヒルディック
概要:巨大隕石が地球に衝突したことで引き起こされる災害により、地球が滅亡するまで残り12時間。死の恐怖から逃れるべく、主人公ジェームズは友人達が馬鹿騒ぎしているパーティ会場へ向かっていた。その途中、目の前で暴徒に襲われる少女ローズを見つけてしまう。良心の呵責に苛まれた主人公はしぶしぶ暴徒から彼女を助け出す。彼女はどうやら父親とはぐれてしまったらしい。先を急ぎたいジェームズは彼女を安全なところに送り届けた後、別れたかったのだが・・・
パッケージの絵を見ると何となく「アイ・アム・レジェンド」を彷彿とさせました。
あの映画って私の中では結構意外性がある映画だったんですよね。
自然系サバイバル映画だと思ったら、ゾンビ系サバイバル映画だったという・・・
さすがに今回のまでゾンビ映画ってことはないでしょうけど、同じようにサバイバル系なのかな~という期待で借りてみました。
さて、そんな「ファイナル・アワーズ」に対するおすすめ度は・・・
おすすめ度(5段階):★★★
「★★★」ですから、決して悪い映画じゃありません!
ただ、サバイバル系かな?って思って見たところ、意外にもヒューマンドラマだったのと、全体的に救いがないストーリーが私にはちょっとあわなかったのですよね。
前回観たラビリンス 4つの暗号とトランプ迷宮の秘密がやたらめったらスッキリ映画だったのもあって私の好みによる差をつけちゃいました。
でも、悪い映画ではないと思いますよ!!
ここからはネタバレを含みますので、これから見る予定がある人は「ファイナル・アワーズ」を見終えてからにしてくださいね!
<以下ネタバレを含みます>
登場人物
主人公:ジェームズ
暴徒に襲われる少女:ローズ
主人公の彼女1:ゾーイ
主人公の彼女2:ヴィッキー
ヴィッキーの兄:フレディ
考察・感想(ネタバレ含む)
さて・・・折角観たので記事にしてみたものの、今までのように考察するような余地がないのですよね。
少なくても映画のストーリー中には考察の余地は一切ありません。
人類が滅亡するまでの残された時間を生きる人々を描写しているだけですからね。
なので、今回はこの映画の前提条件である災害について少しだけ考察してみようと思います。
実は映画の中で何故地球が滅亡することになってしまったのかということに関してはほとんど描写がありません。
オープニングの1分間では空から何かが落下してくるような映像が流れるだけです。
その後すぐ、主人公のジェームズ視点で映画が展開していってしまうので、地球滅亡まで12時間しかないことだけしかわからずじまいです。
パッケージ等に書かれた情報から推測するに、地球滅亡の原因は北半球に落ちた隕石によるものらしいです。
隕石で地球が滅亡・・・恐竜絶滅の原因と言われている隕石ですらここまでの被害はもたらしていないはず。
私が一番初めに考察を書いた映画タイムリーパーズも隕石落下によって人類が滅亡の危機に貧していましたが、この映画と比べると滅亡の危機のレベルが違います。
さて・・・ではこの映画で問題となった隕石とはどの程度のものだったのでしょうか。
意外にもそのヒントはNHKで以前放送されていた「地球大進化〜46億年・人類への旅(2004)」という番組の中で紹介していた超巨大隕石落下シミュレーションの中にありました。
このシミュレーションでは直径400Kmの巨大隕石が地球に衝突した場合に起こる現象について紹介しています。
これによると、隕石衝突の衝撃で生み出された一千億メガトンものエネルギーをもった岩石蒸気(気体になった岩石)が地球全体を覆い尽くしてしまうようです。
当然岩石蒸気によって覆い尽くされた地表は海が全て干上がってしまうほどの温度(4000度)に到達し、生命を根絶やしにしてしまうほどの威力を持っています。
さらに、隕石衝突により発生した岩石蒸気が地球全てを覆い尽くすまでおよそ24時間かかるらしいので、この映画でも描写があるように隕石が衝突してからも多少の猶予は残されているようです。
実際、映画の最後に海の向こうから炎が押し寄せてくるシーンがあります。
あれが岩石蒸気だとすると、上記の説明で辻褄が合うことになります。
ちなみに、どの時点からオーストラリア到達のタイムリミットが12時間になったのかわからないので隕石の落下地点までは予測できませんが、ヨーロッパが最初に全滅していた辺りから恐らく大西洋のどこかに落ちたのかもしれません。
しかし、巨大隕石の衝突・・・何となく非現実的な響きですが、調べてみると結構現実に起こりうることなんですよね。
人類に致命的な影響を及ぼしそうな隕石の落下跡だけでもかなりの数がありますし、人類誕生後も隕石による被害が大小あったようです。
折角調べたので、規模が大きい物だけをあげてみました。
過去の隕石衝突
- オーストラリア中部で発見された世界最大規模の隕石衝突跡
クレーター直径:400Km
隕石の直径:10Km以上(半分に割れて衝突)
年代:3~6億年前 - 恐竜絶滅の原因とされるメキシコにある隕石衝突跡
クレーター直径:160Km
隕石の直径:10Km ~ 15Km
年代:6550万年前 - 月の形成説の1つジャイアント・インパクト
クレーター直径:不明
隕石の直径:6000Km(地球の直径の半分程度)
年代:46億年前
ジャイアント・インパクトはさておき、直径400Kmもの隕石というのはかなり稀なケースのようです。
とはいえ、直径1Kmを超えた時点で人類滅亡の可能性がでてくるらしいのでそんなに安心していられるわけでもないのですけどね。
しかも、隕石って小規模なものなら1年に2~3回ぐらいのペースで落ちてきているほど身近なものらしいですし、局所的に被害を及ぼすレベルなら数100年に1回程度は起こっているらしいですから、人生で1回ぐらいは誰しも隕石被害を目の辺りする可能性があるってことです。
さて・・・こうして調べてみると隕石衝突って案外身近なものなのですね。
そう思ってから改めてこの映画を振り返ると、ますます暗い気分になりますね。
映画の世界ってどこか非現実的で、物語が仮に救われない内容で終わっていたとしても「これは物語なんだ」と思えればそうそう暗い気持ちにはなりませんが、この映画はただの物語だと割り切れないところがあるのですよ。
皆さんはもし、12時間後に地球が滅亡するとしたらどうやって過ごしますか?
ファイナル・アワーズの主人公であるジェームズは人助けのためにその貴重な時間の大部分を使ってしまいますけど・・・案外その気持もわからなくはありませんね。
「絶対に12時間後に死にます」と宣告された12時間を落ち着いて過ごすことなど私にはできそうにありません。
だったら、その12時間でやり遂げたいことがある(助けを求めている)人のために尽力するほうが気が紛れそうです。
というわけで、凄い暗い気分になる映画でした!!
ここまでのシチュエーションとなるともう考えさせられるなんていうレベルじゃないですからね・・・(どうあっても助かりませんし)
なんだか全然映画の考察になってない気もしますが、お許しを!!
以上です!
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。