記憶探偵と鍵のかかった少女を観た感想と評価:映画考察

投稿日:

ぽっぽブログのランキング向上に貴方のお力をお貸しください!
(日付が変わると投票権が復活します)
↓↓ ぽちっと押して投票 ↓↓
ゲームプレイ日記ランキングへ
にほんブログ村 漫画ブログへ

皆さんこんにちは。
なかなか良い映画に巡り会えないことが悩みな伊達あずさです。
そんな悩みの中、今回ご紹介する映画は・・・
記憶探偵と鍵のかかった少女(Mindscape)」です。
今までとは打って変わって、突然の和名ですが原題は「Mindscape」と立派な洋画です。

では、いつものように作品情報から。

記憶探偵と鍵のかかった少女
原題:Mindscape
ジャンル:ミステリー
製作国:アメリカ、スペイン
公開年:2013年
監督:ホルヘ・ドラド

概要:他人が思い浮かべる記憶の中に入り込むことができるという特殊能力を持つ主人公ジョンはその能力を活かし、数々の難事件を解決に導いた腕利きの「記憶探偵」だった。しかし、妻の自殺がトラウマとなり他人の記憶を客観視(自らの記憶が混入してしまう)できなくなってしまっていた。それが原因となって一線を退いていたジョンだったが、金銭的な困窮をきっかけとして「記憶探偵」に復帰する。復帰の仕事として上司から与えられた仕事は「とある少女の絶食の原因を彼女の記憶の中から突き止める」という仕事だった。これまで腕利きの記憶探偵として仕事をこなしていたジョンにはあまりにも簡単過ぎる仕事だったはずなのだが・・・

タイトルがいかにもミステリー(あるいはサスペンス?)風なので、ものすごい謎めいた映画なのかなぁ・・・と想像して借りちゃいました。
しかし、超能力ありの世界観なのですよね。
超能力など、「超常現象」があり!となると、以前考察した「ロッジ(LODGE)」のようになんでもありのご都合主義ストーリーになってしまうんじゃないかと不安がよぎります。
アクションとかなら、多少ストーリーが強引でも画を楽しんで観れるのでいいんですが、ミステリー風となると・・・
そんな不安の中で観た「記憶探偵と鍵のかかった少女」に対するおすすめ度は・・・

おすすめ度(5段階):★★★

う~ん・・・普通!!!
最近、低い評価が続いていたのでなんだか物凄く良い作品のような気がしちゃいましたけど、良い意味でも悪い意味でも普通!
とりあえず最後まで見れば、大枠の謎はスッキリと解けるはずです。
とはいえ、あっと驚くようなものでもなく、「ふ~ん・・・」で終わっちゃうんですけどね。
でも、何がなんだかさっぱりわからない!!っていうわけではないのでとりあえずこの評価です!
さっ!早速考察してみましょう。

ここからはネタバレを含みますので、これから見る予定がある人は「記憶探偵と鍵のかかった少女」を見終えてからにしてくださいね!

映画考察記事一覧へ

<以下ネタバレを含みます>

登場人物

主人公:ジョン・ワシントン
ジョンの捜査対象:アナ・グリーン
ジョンの上司:セバスチャン
今のエース:ランドグレン
アナの母親:ミシェル・グリーン
アナの継父:ロバート・グリーン
看護師:ジュディス
写真芸術の教師:トム・オルテガ
アナのルームメイト:スーザン・メリック

考察・感想(ネタバレ含む)

さて・・・最初の紹介で「大枠の謎は解けてスッキリ」と言ったものの、細部には謎の部分がチラホラと・・・
折角考察と言っているわけですから、その謎の部分について解き明かしてみたいと思いますが今回はちょっと自信がないかも・・・
というのも、「何が真実で何が嘘なのか!」が映画のテーマになっているせいで、どのシーンが真実なのか曖昧なままなんですよね。
確実に真実と言えそうなのは「冒頭40秒(ジョンのセッション開始前)」と「[1:27:33]以降(ジョンのセッション終了後)」だけだと思うんですよ。
つまり映画の殆どの部分がジョンの記憶、ないし、アナの記憶の中の話で、且つ記憶は意図的に操作可能という設定なので手が付けられません。
(ジョンすら記憶を操作していたらおしまいです)
っていうか・・・嘘の記憶だと不自然な点が出来てしまうって知ってさえ居ればリアリティのある記憶を作り出せちゃうんじゃ、記憶探偵の調査内容なんて全然大した証拠能力にならない様な気がするんですけど・・・

・・・と、記憶探偵に文句を言っても仕方ないので、とりあえず映画中の気になる部分を確認していってみましょう。

1.オープニングクレジットタイトル

この映画は冒頭から40秒程度のクレジットタイトルがあります。
最初のセリフはそのクレジットタイトル(背景は真っ暗で音声のみ)中の「20分だ」です。
これは映画の最後に明らかとなるわけですが、ジョンの面接時間の開始・・・すなわち「ジョンの記憶捜査の開始を告げるもの」なのですね。
つまるところ・・・この映画って最初の40秒と最後の数分以外は全てジョンの記憶の中の話(過去の出来事)ってことなんですよね。
一応、これが最後のどんでん返し?のための伏線だったんだと思います。

2.ジョンの最後の仕事

この映画最初のシーンはジョンが担当していた最後の仕事(アナの仕事を受ける前の仕事)から始まります。
ここにも伏線が一つ張られています。
それは、ジョンが他人の記憶の中に入り込んでいる際、「溢れ出る水」を見るとトラウマになっている自分の記憶を呼び起こしてしまうということです。
後々このジョンの弱点をアナに利用されてしまうわけですね。

・・・あと、これは関係あるかどうか疑問ではあるのですが、一番最初のシーンで映される時計の速度が実際より遅いのですよね。
もしかすると、記憶に入り込んでいる(現実ではない)という描写なのかな?

3.ジョンが壊したそろばん状の置物

[00:08:19]辺りで、何気なくジョンが手にとった置物が壊れてしまいます。
ちなみにこの置物が壊れる前の本来の姿はそろばんのような珠が下から白4つ、続いて黒2つ、その上に白が3つ積んであります。
さらに、画面向かって右から4列目だけ白1つ、黒2つ、白1つと他の列より珠の数が少なくなっています。
これは「ショティ」と呼ばれるロシアのそろばんで、珠が少ない列があるのは仕様のようです。
ただ、気になることに本来の「ショティ」は白4黒2白4の計10珠なのですよね。
よって、セバスチャンの部屋にあった「ショティ」は元々珠が幾つかなくなっていたのかもしれませんね・・・
(元々壊れていたからセバスチャンも気にするなっていったのかな?)

4.「あなたは悪くないのジョン」

シーンが進み「00:29:34」辺り、ジョンがジュディスと仲良くなった後、「あなたは悪くないのジョン」と言うアナらしき姿を見かけてしまいます。
これって何を意味していたのでしょう。
最後の方でランドグレンが「アナは我々と一緒にいるうちに手順を覚えてセッションをコントロールできるようになった」と言っているのですが、これはセッション中の記憶を改竄できるという意味だけではなく、相手の記憶の中にも入り込めるということを意味していたのかもしれません。
とは言え、何時の間にジョンの記憶の中に入り込んでいたのでしょう・・・
映画をすんなり見ると、一回目のセッションの後すぐ、ジョディスと会っており、その翌日にジュディスが階段から突き落とされてしまった様に読み取れます。
ですが、これって本当に翌日だったのでしょうか?
「昨夜アナを見たんだ」とセバスチャンに話すジョンの様子は音声のみです。
つまり、実際にセバスチャンとジョンが話していた画像があるわけではないのですよね・・・

そこで私は大胆な仮説をたててみました。
もしかすると・・・ジョンは当時アナの姿を見ていないのではないでしょうか。

というのも、作中でジョンは記憶に入り込まれているランドグレンの姿を何度も記憶の中で発見しており、それに対してアクションを起こしています。
しかし、実際の記憶にはランドグレンが居るわけないのですから、セッション中に本来とは違う記憶が混入する可能性があることは間違いありません。
そこで多少強引ですが・・・
このアナの姿ってジョンの記憶に入り込んでいたという形跡だったのではないでしょうか。

伊達の仮説
  1. 1回目のセッションでアナはジョンの特殊能力を知る
  2. 1回目のセッション後、ジョンとジュディスはいい感じになる
  3. 映画中で描写はないものの実はこの後もセッションが何回か行われていて、その際にアナはジョンの特殊能力をラーニングし、セッション中、逆にジョンの記憶の中に入り込んでいた。ただし、このときジョンは自分の記憶にまで入り込まれていたことには気づいていない
  4. ランドグレンによるセッション中にアナがジョンの記憶に入り込んでいた形跡が脳に残っていて、それがアナの姿として現れていた
  5. 実際はアナの姿をこの時ジョンは見ていないため、セバスチャンとのやりとりはジョンの脳内補完(そのため音声だけで映像がなく抽象的)

と、こうなるわけです。
この仮説によって説明しやすくなることがあるのです。

それは、「アナがジュディスを階段から突き落とした動機」です。
アナがジュディスを階段から突き落としたのかとジョンに問い詰められた際、ジュディスはロバートと関係を持っていたという証言をしています。
これって、アナがジュディスに嫉妬していたからではないでしょうか。
ジョンの記憶を覗き見た際、ジュディスとの関係を見てしまい嫉妬のためにジュディスを突き落とした。
さらに、ジュディスがロバートと関係を持っていたことにすればジョンの気持ちがジュディスに向かなくなる・・・それを狙ったのではないでしょうか。
それに、「あなたは悪くないのジョン」というセリフは「あなたは悪くないのジョン。あなたを誘惑したジュディスが悪いの」という意味だったのではないでしょうか。
うわ~こうやって考えてみると結構怖いですね。

5.作中で2回目のセッションの導入部分

さて、私の仮説により作中外でセッションを行っていたことにしてしまったので、2回目ではなくなっちゃいましたけど・・・
このセッションの開始時、つまりジョンが「最初は記憶があちこち飛ぶ」といっていた部分ですね。
1回目とは異なり、チェック柄の廊下とロッカーが延々と続く不自然な風景からスタートするのです。(凄い一瞬しか映りませんけど)
これはアナの記憶改竄を象徴しているものなのでしょう。
恐らくこの辺りからは、アナが記憶を改竄していることは間違いありません。
マウシーの存在もそうですし、マウシーが投げた手紙の筆跡もアナっぽいです。
そう考えると、もう何もかもが嘘ってことになっちゃいますね。

さて・・・では何故アナはジョンに嘘の記憶を見せる必要があったのか・・・
それは、「ジョンがアナの過去を知ってしまったから」なのではないでしょうか。
私の仮説を正しいとすると、アナはジョンに好意を寄せています。
しかし、アナは過去に様々な問題を起こしています。
それをジョンに知られてしまった・・・そこで、その過去を変えるために改竄した記憶をジョンに見せる必要があった。
このことで、ジョンに自分は悪くないと訴えたかったのではないでしょうか。

6.作中で2回目のセッション終了後のアナの絵

[00:46:57]にアナが描いたであろう絵が映るのですが、この絵って「あなたは悪くないのジョン」と言われた時のジュディスの家の付近の風景なんですよね。それはもうまそっくりです。(一部薔薇に差し替えられてますけど)
しかも、ご丁寧に「ジョン視点」の絵になってます。
このシーンって普通に考えると不自然ですよね?
ジョンが本当に最初の時点でアナを見ていたんだとすると、そのアナを目撃した時の風景ですからね。
その絵が飾ってあったら、さすがに不審に思いませんか?
でも、この時のジョンって「外にはでていないんだろ?」としかアナに尋ねていないのですよね。
この事もあって、アナの姿が見えたのはランドグレンのセッション中が初めてなんじゃないかな~と思ったんです。

7.作中で3回目のセッションとスーザンの喉の穴

いよいよ、スーザン達が口から血を吐きます。
使用した毒は恐らく写真芸術の授業で使用している薬品の何かでしょう。
はっきりとした薬品名が出てこないのでスーザン達がどのような症状になったのかイマイチわかりませんね。
一番に浮かぶ現像液ですが、現在では毒性がないものもあるようです。
スーザンの喉に穴が開いていたことや、口から鮮やかな血が出ていたことからも、喉がただれるような毒だったのでしょうか。
とすると・・・喉が焼け付いて狭くなってしまったから穴を開ける施術をしたってことなのでしょう。
うー痛そう・・・

8.「ジョン助けてくれないの?」

[00:56:22]辺りでまたジョンがアナの幻影を見ます。
ちなみにこのシーンに入る前に時計の針の速度が少し遅くなってるんですよね。
っていうことは、この辺りはジョンの脳内補完記憶となっている可能性が・・・本当は存在しないはずのランドグレンまで追いかけちゃってますしね。
それに、もし本当にアナの家の敷地内まで誰かを追いかけて入っていったのだとすると、不法侵入で咎められちゃいますからね・・・
何しろ監視カメラにバッチリ侵入の様子が写ってるわけですから。
ですが、翌日以降もこのことに関して何のお咎めもありません。
よって、このシーンは全てアナの痕跡(とランドグレンのセッション)によって生まれた記憶の矛盾を埋めるため、ジョンが反射的に行ってしまった脳内補完記憶なのかもしれません。

9.作中で4回目のセッション

ここでは現像室でのシーンとなります。
もう初めから時計の針の進み方がおかしくなってますね。
さらに言えば、アナが本来見えないはずのジョンを見てしまっています。
そしてジョンの弱点である「溢れ出る水」のイメージによって、ジョンを記憶の世界に置き去りにしています。
アナはこの隙に1人意識を取り戻し、ジョンのパソコンにジョン逮捕の証拠の1つとなってしまう写真を入れたのでしょう。
さて・・・そういうわけですから、少なくてもこの時点のアナはジョンを陥れる心づもりがあったようです。

ちなみに学校で起こった事件(生徒3人の殺人未遂 + オルテガの逮捕)の真相は・・・
アナは幼児期に継父にクローゼットに閉じ込められていて、それがトラウマになっていた。
それを知ってか知らずかはわかりませんが、ルームメイトのスーザンはアナをいじめる際、クローゼットに閉じ込めてしまった。
そのことでアナはスーザンの殺害を計画する。
写真芸術の授業で使用する薬剤(毒薬)を入手するため、オルテガに近づき利用した。
そんなところではないでしょうか。

10.作中で5回目のセッション

このセッションではアナの幼少期にセバスチャンが訪れたという記憶を見ることになります。
しかし、この辺になってくると明らかにおかしくなってきます。
まず、扉からやってくる姿は明らかにロバートなのに、手前の柱を超えた途端にセバスチャンの姿に変わっています。
しかも、セバスチャンの手にある「ショティ」の珠は全ての列に全て等しく9つ入っているのです。
気になるシーン3で言いましたが、「ショティ」は1列だけ珠の数が少なかった状態がそもそもの仕様のようです。
それなのに何故か現れたセバスチャンの手には全ての珠が入っているショティがあるのです。
ジョンの記憶を覗きこんだアナが壊れたショティを見て、壊れる前のショティをイメージしたためこのようになったのかもしれませんが、これは本来の「ショティ」の姿ではないのですよね・・・
よって、セバスチャンがアナの元を訪れたのは改竄されたものであることは明らかです。

ですが、問題はその理由です。
アナはなぜこんな偽の記憶をジョンに見せたのでしょうか。
多分・・・ジョンを孤立させるためなのではないでしょうか。
最後のシーンでもわかるように、セバスチャンはジョンの良き理解者です。
アナがジョンを利用するにあたって、セバスチャンに介入されてしまっては事がうまく進まないかもしれません。
そこで、ジョンにセバスチャンの事を疑わせることでジョンがセバスチャンに助けを求めないように仕向けたのではないかと予想しています。
ジョンを心配するセバスチャンがランドグレンと交代させないとも限りませんからね。

最後のまとめ

さて・・・気になるシーン10を確認したところで最後のシーンです。
最後はジョンがアナによって無実の罪を着せられ、警察に逮捕されてしまうわけです。
で、実はこの物語自体が全てランドグレンによるセッションでした・・・というオチです。

最終的にアナはジョンを利用して自由を手に入れるわけですが、最初からそれを目的としていたのでしょうか?
何となくですけど、ジョンがアナを信用しなかった3回目のセッション後にジョンを利用しようと思ったのではないかなと思うんですよね。
ジョンが3回目のセッション後にアナを疑い始めたのに対して、「嘘つき扱いは2度目。味方じゃないの?」と言っているのですよね。

アナは邪魔だと思えば殺すことも厭わない性格です。
自分を助けてくれると思っていたジョンがアナを疑い始めてしまったために「自分でどうにかしなければならない」と思ったのかもしれませんね。
しかし、オルテガのように無実の罪で服役させたままにはせず、最後の最後にジョンをアナが助けたのはやっぱり好きだったからなのではないかな・・・と。
そのくらいの救いがあってもいいんじゃないかな?

なんかセバスチャンに「お前は簡単な問題をわざと複雑にしようとしてる」って怒られそうな考察になっちゃいましたね。

その他の可能性

他にも色々考えてみたんですよ?
セバスチャンの真の雇い主は実はアナだったんじゃないかとか。
(だからアナにとって都合の悪いファイルを出し渋った)

・・・まあ、その可能性も捨て切れませんけどね。
真相を知っているが故に、ジョンを利用する最終段階でセバスチャンに出てこられてはまずかったから引き剥がしにかかったとかいう想像もできます。

後は、アナが良く使いたがっていたメトロノームですけど・・・
バラバラに動ごいているメトロノームって同じ台に置いておくと全部の動きが揃っちゃうんですよね(同期現象)。
そういったことから、アナがジョンに同期する(超能力を盗む)ために使用していたんじゃないかなとか予想したりします。
あと、心理テクニックにミラーリングっていうものがあるんですが、もしかするとアナはジョンの能力を盗むためにメトロノームを使って同期した結果、副作用的にジョンに好意を持っちゃったのかも?

なんていうか、全体的に何が嘘で何が真実なのかハッキリしないため、想像で補間し始めるときりがないですね。
まあ、こんなに色々考えなくても、大本のストーリーとしてはスッキリと解決しますし、映画自体の映像もなかなか綺麗なので観ていて辛くはなりませんでした。
よって「★★★」という評価です。

今回はちょっと長くなっちゃいましたね。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!

以上です!

映画考察記事一覧へ

Studio POPPOをフォローしませんか?
ランキングへの投票よろしくお願いします!
↓↓ ぽちっと押して投票 ↓↓
ゲームプレイ日記ランキングへ
にほんブログ村 漫画ブログへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です