室町幕府成立の物語があまり人気ではないから…

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こんにちは!栁澤蘭丸です😄

江戸幕府が成立する前…戦国時代。大人気です。鎌倉時代が成立する前の時代…治承・寿永の乱(いわゆる源氏と平氏の争い)も、大人気です。この間にあるのが京都に開かれた「室町幕府」です。創始者は足利尊氏と習いました。

私だけでしょうか…なんか、室町幕府が開かれた時のことって、あんまし印象にないんですよね…???何でだろうか。多分、南北朝時代というややこしいの極み時代が関係しているせいかもしれない。でも、室町時代自体は親しまれていないわけではありませんよね(?)。何たって京都へ修学旅行に行ったら定番中の定番、鹿苑寺の金閣は、室町時代に三代将軍の足利義満が建てましたし、銀閣は八代将軍の足利義政が建てたものですから、馴染み深い幕府です。でも、室町幕府の成り立ちと言われるとピンとこない…。誰かと誰かが戦ったのか?そりゃ片方は足利尊氏だろうけど??あれれ…となってしまうので、おさらいしてみました…。日本史をちゃんと勉強してた人にとってはそんなの常識!という感じでしょう😭

まず足利尊氏とは何者なのか?

彼は、「鎌倉幕府」で、家臣の立場だった人です。源氏の血を引いています。源氏の血は引いていますが…思い出してください!鎌倉幕府では、「執権」の北条氏が実質トップでしたよね。源氏の将軍は、三代で途絶えてしまっていたのです。なので、源氏の血を引いていてもただの家臣だったんです。源氏だったとは、意外です!

どうして倒幕しようってことになった??

八代目の執権「北条時宗」が、後嵯峨天皇の遺言に従って跡継ぎを亀山天皇に決めた、という出来事がありました。亀山天皇と、もう1人の後継候補の後深草天皇には派閥が出来ていて対立していたので、これがきっかけで幕府は朝廷内の派閥争いに巻き込まれるようになります。亀山天皇派は後に「大覚寺統」となり、後深草天皇派は「持明院統」になり、この先、南北朝になってしまうんですが…幕府としては、対立されて不満をぶつけられても嫌ということで、頑張って調停してたんです!両派閥から順番に天皇を出そう、というような感じで。が、結局不満をもった「後醍醐天皇」が倒幕を決意してしまいます。とばっちりぃ〜。

倒幕…?

後醍醐天皇天皇の倒幕大作戦。朝廷が幕府より力がないなんてもうまっぴらです。後醍醐天皇は鎌倉を攻めましたが、足利尊氏に返り討ちにされます。んで、島流しで有名な「隠岐(島根県)」に流されるのですが、すぐに脱出!!そしてまたしても鎌倉を攻めてきたのです…この間、たったの2年。流刑にあってから挙兵まで2年はすごい。頼朝も約20年かけてるのに!ちなみに隠岐っていえば鎌倉幕府成立の頃の後鳥羽上皇のほうが有名かと思いますが、室町幕府成立に関係する後醍醐天皇もまた隠岐に流されてるんですねー。因果も何も、流刑といえば隠岐だった…のかな!😯

そんな、やんごとなきお方でありながら不屈の闘志をお持ちだった後醍醐天皇が幕府を倒した…のなら室町幕府になっていませんね。後醍醐天皇は2年前に鎌倉側として自分を撃退した足利尊氏をスカウト!!とくに深く考えていなかったっぽい足利尊氏は、後醍醐天皇のガッツ溢れる生き様に何か感じたのか、何なのか、幕府を裏切っちゃいます。結果、鎌倉幕府滅亡。後醍醐天皇による天皇中心の政治が行われる世の中が再び訪れました。平安時代カムバック。

やっぱやめた

平安時代といえば…武士は貴族の用心棒的な扱いで、それが不満で結局鎌倉幕府が武士の世を作ったんでしたよね。こんなに武士が力を持った世になったのにまた天皇に権利を集中させた政治というのは無理があるってものではなかろうか?
案の定(?)、後醍醐天皇は武士をないがしろにした政治(建武の新政)を展開してしまいました。世の中が不満だらけになったところを見計らって、鎌倉で北条氏の残党が反乱を起こしたんです!!鎌倉を守っていたのは尊氏の弟、直義。直義は後醍醐天皇に助けを求めましたが無視されてしまい、尊氏・直義は自力で反乱を鎮めるしかありませんでした…嫌な予感。
「後醍醐天皇の治世イヤだわ…」という武士のみんなの意見を聞いた尊氏は、それじゃということで室町幕府を開いてみました。まさに「幕府開いてみた」っていうくらいの適当なノリ。

そう。足利尊氏は、適当でその場のノリ重視なキャラだったようです。幕府を開いた後も、後もころりころりと立場を変えるのでした。この辺りの物語は「太平記」に描かれています多分(鎌倉幕府滅亡〜室町幕府二代目将軍時代まで)。

結構忘れてるものというか、高校で日本史を取らなかったら南北朝時代とか詳しくやらずに次に行っちゃってますよね💦源頼朝も義経もですが、源氏の皆さんってまぁまぁヤンチャ気質な気がします…。

栁澤蘭丸でした!ではでは〜!

室町幕府成立の物語があまり人気ではないから…_挿絵1
一休さんの時代は、室町時代!

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