「パチモン」「海賊版」…模倣の文化

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こんにちは!栁澤蘭丸です😀

みなさんは「海賊版」とか「パチモン」っていうと、どこの国を思い出しますか?日本近隣のアジアの国が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。逆に西洋やアフリカからパチモンが入ってくるイメージは全然無いかも。

これって…何で…?
え、別に理由なんか考えたことなかったですね!!でもよっく考えたら、何でパチモンはアジア産ばっかりなの…?パチモンのシェア、99割占めてるよね…?(イメージ)

というわけで、海賊版・パチモンはが生まれる文化について調べました!
実は私…聞いたことあったんです。大昔(高度経済成長期?)、日本の工業製品は粗悪とか、日本は猿真似の国とか言われてて、Made in Japanといったら高品質の証どころか、クソオブクソの証だったって。そこから今の評価になるまで大変だったんだぞ!的な物語があったというようなドキュメンタリーを観たことがあったような…。調べてみたら映画バックトゥザフューチャーで1955年のドクが、1985年のマーティに対して「安物を使うから故障するんだ。見ろ、日本製と書いてある」と言ったりしてます。1955年では日本製といえば品質の悪い安物だったんですねぇ。それに、明治維新以降は西洋の真似ばっかりしていたり、漢字や宗教、色々な文化の基盤が、日本で生まれたものじゃないという背景もあります。真似っこばっかりで、品質が悪い…それってまさに海賊版みたいじゃないか…?

日本は今でこそものづくり大国とか自称したりしてますが、真似っこしてた時期もあったんですね。何で私たちは真似るんでしょうか…それにはわけがあったようです。

私達アジアの人間に広く浸透している「儒教」では、真似ることこそ学習、とされているんです!「ならう」と言う言葉には漢字がふたつあります。「習う」と「倣う」。「倣う」の「倣」は、「模倣」の「倣」。儒教では、お手本として孔子などの先人がいて、その人たちのようになろうと真似をするのが後に生まれた者のすべきことなのですよね。なので教える人のことを「先に生きる人」で「先生」と言います。先生もまた、先生の先生を真似ているわけで、元々真似をすることは悪いことではありませんでした。「オリジナリティが無い」という概念が希薄もしくは無い文化だったので、鉄砲が入ってきたら造り方を真似るし、欧米が工業化しているなら自分たちも、ってなったわけです。

今の世の中には「著作権」というものがありますし、技術も流出しないように守るものです。でも、今は立派な誰しも最初は模倣から始まったのかもしれませんね。職人の世界では、技術は教わるものではない、盗むものという言葉もありますし(賛否は置いといて)。もちろん、発展のためには著作権を侵害していいわけはありませんが、私達の生活の中には「真似する」ということがかなり深く根付いているんですね。絵も、模倣から始まりますしね。模倣はしてもいいけど、模倣したもので商売してはいけないぞってことでしょうかね。うむ。

ちなみに…海賊版とは、「著作権侵害している書籍(等)」のことだそうです。海賊を表す「パイレーツ」には「著作権侵害」っていう意味があるらしい!!海賊は本当は関係なかったんです。海を越えて日本に入ってきたとかそういうわけかと思っちゃいました。そしてパチモンとは、関西弁の「パチる(盗む)」が語源で、(デザイン等を)盗んだ物という意味だそうです。

というわけで栁澤蘭丸でした!ではではぁ〜👋

「パチモン」「海賊版」…模倣の文化_挿絵1
貝(?)を持った謎の生物?

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