群の先頭を歩く「ファースト・ペンギン」

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こんにちは!栁澤蘭丸です。

ペンギンさん。鳥類の中でも屈指のかわいらしさを誇り、エサやりイベントなどはお子様に大人気で、大人には順番が回ってこないほどです。ただしものすごく生臭いです。クンクン…。

実は足が長いとか、サンシャイン水族館で見るとまるで空を飛んでいるようだとか、オスはイクメンだとか色々な生態が紹介される話題に事欠かない生物ですが、今日は非情な一面を紹介したいと思います…。

未知の領域や、誰も手掛けたことがないビジネスに挑戦する人のことを「ファースト・ペンギン」と呼ぶことがあるのをご存知でしょうか。最初のペンギン……一体どういうこと??ファースト・レディ的な…???(違う)

先駆者に「ファースト・ペンギン」の称号(?)が与えられるのは、ペンギンのある性質が関係しています!!
ペンギンは群れで暮らしている生き物です。海で食料である魚を獲りますが、水中にずっといられるわけではなく、鳥類ですから肺で呼吸しますし、子育てなどは陸で行っています。なので、陸と海を行き来しながら生活しているわけなのですが…、群れのみんなで食料を採りに海に飛び込もう、という場面で、ペンギンの群れは先頭にいる一羽を突き落とします。何故そんなことをするのか、というと、それは天敵が海に潜んでいないかを確かめるためです…。もしも、天敵のシャチが、群れが海に飛び込んでいるのを待ち伏せしていたら。完全にペンギンの食べ放題になってしまいます。そこで一羽をとりあえず突き落としてみて、安全かどうか確かめているんです!!
ひぇ…。
この突き落とされるのが「ファースト・ペンギン」なわけなのですが、それがどうして、ビジネスの世界でも使われる言葉なのか。といいますと、ファースト・ペンギンは確かに人柱のようですし、シャチがいたら死んでしまいます。失敗したときのリスクは大きい(というか死んでしまうということはリスクどころの騒ぎではないですが…)けれど、海が安全だった時は、漁場に一番乗りできるので、群れの中で一番たくさん食料を得ることが可能。ハイリスク・ハイリターンなのが「ファースト・ペンギン」なのです!人間の世界で、先駆者としてファースト・ペンギンをする人も、海が安全かどうかわからない、けど、一番乗りで、おいしいところを持っていける可能性も十分あるところが同じなんですね。

あんなに可愛い姿形をして、よちよち歩いてのん気そうなペンギンだって、種族が生き残るためには過酷なこともやってのけているのですねぇ…。いわんや人間をや。人間だもの。

生還するファースト・ペンギンにはなりたいけど、シャチにモグモグされるのは嫌な、栁澤蘭丸でした!ではではでは!

ちなみにファースト・ペンギンがシャチにモグられてしまった場合、セカンド・ペンギンが突き落とされて、更なる安全確認がなされるそうです。慎重~。

群の先頭を歩く「ファースト・ペンギン」_挿絵1

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