【北欧神話】意外と知られていないロキ神の末路

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こんにちは~。中華のパクリゲー、パクリアプリの広告がうざくてうざくてしょうがないと思っている栁澤です。何とは言わねーけど。

ロキといえば北欧の神様として名前はとっても有名です。トリックスターの代名詞的存在ですね。トリックスターというのは、平たくいうと変わってることをする人(身も蓋もない…)。物語を混ぜっ返したり、進展させたりするという役割をもった役どころをさします。
だからもしも冷戦時代にトリックスターがいたら間違いなく第三次WWが起こっていたであろうと言う感じですね!

元祖トリックスターとも言えそうな「ロキ」ですが、変わってて意地悪な神様で、子供に怪物が多くなりがちっていうことくらいしか、あんまり有名じゃないかもですね。息子のフェンリル狼が世界を滅ぼさんとする…ということは知ってるけど、その時ロキは何してたん?みたいな。誰も気にしてないけど。

実はロキは、いたずらのしすぎで投獄され、世界が終了するまで外に出れないという事態になっていました!だからラグナロク(←世界の終わりに起こる戦争)でも何かしでかしそうなのに、できなかったのか…。(ラグナロクを引き起こしたのはロキの仕業というイメージがあるかもしれないんですがそれは誤解だった)

北欧神話では、神様が2種族います。日本でも、神様の世界は別に一筋縄ではなく、国ゆずりとかいって政権交代のようなことが起こったりはしていますが、北欧ではまず種族が違う神様同士、仲が悪い状態で、北欧の主神といわれてるオーディン一派はアース神族、敵の一派はヴァン神族といい、こっちは人型ではあるんだけど巨人族という言い方もしますね。ロキは、元々はオーディン達と敵対する「ヴァン神族」でした。ですが、オーディンと義兄弟になったので、アース神族に迎えられた神様です。松永久秀なニオイがするわー…。

アース神族とヴァン神族は戦争していたものの、最終的には和平を結んで人質を交換し、平和が訪れた。かのように見えましたが。が、国境の壁はもうボロボロ。

この壁どうするの?という議題で神々が話し合った結果、とりあえずちゃんと直そう、ということになったのですが…、直すことになったのが巨人族の大工さんでした。その時点ですでに「えぇ…?そいつに直させるの…?」と難色を示すアース神族の皆様。この巨人の大工さんは、ロキがイチオシする大工さんだったのです。巨人の大工さんは、「期限内にきちんと壁を直せたら報酬をくれ」言います…まぁ労働に対する対価ですからいいとしてその内容がとてもよくなかった。「報酬は太陽と、月、あと女神のフレイヤちゃん」と言います。太陽や月を要求するとはとんでもねー!というかアース神族の持ち物だったんですね太陽とか月って…。

オーディン達アース神族は「そんなものあげられるわけないじゃない」と思うんですが…「工期めっちゃ短くさせたろ。そんで手抜きでもしたら難癖付けて、報酬はやれないって言えばいいな!」とタカをくくります。お手本のようなフラグを建てたよアース神族。

「どうせ間に合わないだろ」って思ってたら間に合うのが、物語の中の常。「うわあ…!あいつ優秀じゃん!間に合っちゃいそう!!」と焦ったアース神族たちは、ロキに巨人の妨害をするように命じますがロキのイチオシの大工さんなんですよ?絶対言うこと聞くわけないじゃん!

案の定ロキの妨害は特に役立たずで、怒ったトール(北欧の戦神で、最強の武器ミョルニルの持ち主)に大工さんが殺されてしまいます…。

「もう戦争はやめるって約束したのに、巨人族を殺したなー!!」と怒ったヴァン神族との間で再び戦争になり、ラグナロク、和訳すると、神々おしまいの日に向かっていくというわけなのでした。

でもラグナロク自体で、ロキは特に何もしていません。何かしたのはロキの子供達ですね。
長男、ワンコのフェンリル。次男、オロチのミドガルズオルム。長女老衰の女神ヘルさんです。ちなみにオーディンの愛馬、八本足の「スレイプニル」は、ロキがお腹を痛めて産んだ子。え?ロキって女だったの!?というわけではないんですがとにかくスレイプニルだけは特別枠みたい。ロキの子はことごとく「アース神族に災いをもたらしそう」といわれて追放されたり、鎖でつながれたり(犬だからね)するのにスレイプニルだけは主神の愛馬という、馬としては最高に栄誉あるポジションに着くことに成功しています。

本題の、ラグナロクまでロキは一体何してたんだよって話なんですが…。
ロキは、悪ふざけが大好きなわけなのですが、それが許してもらえる範囲内かどうか見極める能力はあまり備わっていなかったみたいで、オーディンの息子のバルデルをどうでもいい理由で殺してしまいます。どうでもいい理由…それは、「バルデルがイケメン過ぎていらっとした」というもの。
バルデルがあまりにイケメン過ぎるため、バルデルを見てしまった人はバルデルに害を与えることが出来なくなってしまうほどだったので、盲目の人を利用し殺してしまうのです!超どうでもいい…。行動力のある陰キャかよ。。。
バルデルはその後神様なので蘇ることもできたんですが、ロキはそれすらも阻止。どんだけイケメンが嫌いなんだロキ!

これにお父さんのオーディンを始めとするアース神族が激怒します。「あれ?冗談が通じなかった!」(冗談じゃないだろうけど)と慌てたロキは、サーモンになって逃げようとしますがあえなく失敗し、捕まえられてしまいます。そのあとはもう、岩に縛り付けられて過ごすしかなくなっちゃいました。その上、頭の上に毒蛇がいて、律義に、定期的に毒液を垂らしてくるのですごく痛いらしい(?)…。その苦痛から解放されるのは、ラグナロクによって神々が終わる時だと運命づけられてしまったロキ。
ルパンみたいにかっこよく逃げおおせて、またいたずら三昧するのがロキっぽいって思うんですが実際は(まぁフィクションだけど…)こんな感じで、オーディン怒らせたらロキでもさすがに無事では済まなかったということみたいですね……。

いたずらは相手、程度を見極めて慎重に行いましょうね!

【北欧神話】意外と知られていないロキ神の末路_挿絵1
普段はロキの奥さんが、毒液を器に浮けて、頭にかからないようにしてくれているらしいんだけど、器がいっぱいになって、川に捨てに行って戻ってくる間の毒液はかぶってしまうらしい。水質汚染がぁ!

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