あの世にお金は持って行けるのか?地獄の沙汰は金次第ってマジ?

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こんにちは!栁澤です。

よく使われる言葉「地獄の沙汰も金次第」という言葉ですが…、でも、このようにも言いますね。「そんなにため込んでもあの世には持っていけないんだから…」って。しかし地獄に持っていって、沙汰(物事を処理する、という意味)に関係してくるなら、生前に使い切っちゃう必要はないことになりますよ!
いい年して祖父母からお年玉をもらっている大人の人は、「老い先短いからお小遣いくらいあげさせてとか言わないで、あの世でだって、お金は使うんだよ…」と言ってあげなければいけないですぞ。分かってるのか蘭丸!

でも本当なのでしょうか!真田の六文銭って有名だと思うんですけど(有名だよね?)、あの世には、三途の川を渡る時に乗る舟の乗車チケット代(冥銭)しか持っていけないのではなかったんですか?それ以外は奪衣婆(だつえば)っていうおばあさん鬼に、身ぐるみ引っぺがされると聞いていますが…。

私が前に三途の川を見た時は川が氾濫しててそれどころじゃなかったですけどね!奪衣婆もカロンも全員避難してました。三途の川を渡らずそのまま流されたらどうなるんだろう…。

そんなことはどうだってよかった。地獄でもお金は使えるのか!?という話をしていたのでした!!

結論から言うと…あの世でお金は…

ここでは使用できないアイテムです
というシステムメッセージが流れちゃうようです。

えっ、じゃあどうすれば地獄の沙汰を金でどうこうできるの?という話になります。普通に、「地獄でもお金を渡しさえすれば便宜を図ってもらえる」というのが、一般的に浸透している「地獄の沙汰も金次第」の意味になってますけど…???

これには、由来となる話がありました。
昔々あるところに、大層私腹を肥やして死んだ長者がいました。その葬儀で読経を担当した坊さんは、長者さんが地獄に落ちるところが見えてしまいました!
そこで坊さんは、「このままではこの人、地獄行きになります!ため込んでる財産を貧しい人に分けて、善い行いをしないと!!」と家人に忠告しました。
家人は慌てて、財産を貯め込んであった蔵を一般開放(?)し、富をみなで分け合いました。すると、坊さんには、長者さんが閻魔様から地獄行きを宣告されないという未来が見えました…めでたしめでたし!!

ん…?
全ては坊さんの頭の中の出来事だけど…まぁ、そういうわけで、地獄の沙汰も(生者の世界での)金次第、ということになりそうです。だが地獄の沙汰ってのはちょっと違うな。閻魔様の前にいる時はまだ極楽でも地獄でもないのだから、閻魔様の沙汰も金次第が正しい気がする。まさに閻魔大王様の下す沙汰(ここでは「判決」の意味になるでしょうねぇ)こそが、地獄行きか地獄回避かを決めているわけだからなぁ。

というわけで…「地獄の沙汰も金次第」の「金」を使うのはやはり生きている人間ってことのようです。「そんなに貯め込んでもあの世には持っていけないよ」という言葉は正しかったのです!

それに現代では、本当の意味で死後の世界が金次第になってる事情もあります。とはいっても気の持ちようですけど汗
死んだら「戒名」ってのつけてもらいますよね。これは、死んだ人があの世で仏様に弟子入りするためにある名前で、位が高い名前を付けてもらうほど有利…と言われています。
一番リーズナブルなものが「ナントカ信士、ナントカ信女」さん、そして一番、お高いのが「ナントカ院・ナントカ居士(こじ)、ナントカ大姉」さんとなっています。宗派や地域によってお値段は違うかと思いますが、「ナントカ院・ナントカ居士、ナントカ大姉」を付けてもらおうとすると、100万円では足りない場合も。

これぞ地獄(あの世?)の沙汰も金次第。名前にいくら払ってもらえたかで、自分の扱いが変わってくるということになりますね。

ただし浄土真宗は死んだ途端、即仏なので仏に弟子入りする必要がなく、そのまま閻魔大王様もスルーで浄土行きなのであんまし関係ない。
しかし、浄土真宗は修行や善行を積まなくてもいい代わりに、「どんだけ戒名やら仏壇やら葬儀にお金をかけたか」で競い合う傾向があるので、仏壇に大枚をはたいていたり、亡くなった人に「ナントカ院」とか戒名を付けてもらうことを喜びとしたりしますね…。仏に弟子入りするための名前なのにおかしいなぁ。浄土真宗ならいらねーじゃん。
でも、いい戒名を付けて欲しい人は、戒名代を生きているうちに貯めておいて、遺言でも残しておかないとね…。子孫に迷惑だ…。

結局地獄でも恐ろしいのは子孫ということです~~!
成人してるくせにおばあちゃんからお小遣いをもらうのは悪いことじゃないよ~!

蘭丸でした!

あの世にお金は持って行けるのか?地獄の沙汰は金次第ってマジ?_挿絵1
真田幸村といえば、六文銭(冥銭)
ちなみにぐんまちゃんだっこしてるのは、沼田城(群馬県)があったからです!

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