金太郎って何者…?【坂田金時】

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こんにちは!蘭丸です。

金太郎、といえば、赤い前掛けをしているおかっぱ頭の男の子がイメージされますよね。しかし…桃太郎やら、かぐや姫、一寸法師はどんな物語だったか思い出せるのに、金太郎は何だったっけ感がします。よね?

はっ。そういえば歌しか知らねえ!みたいな。歌によると、金太郎とは…

  • まさかりをかついでいる
  • 熊にまたがって乗馬の練習をしていた

…以上?
はいしどーどはいどーどー♪×2でその後分からないもん!なんか熊と相撲をとってそうなイメージはありますね。

というわけで、金太郎の物語を大雑把に紹介すると…

昔、神奈川県の足柄山に、母・ヤマンバ、父・雷神の、金太郎という男の子がいて、熊相手に乗馬の練習をしたり、すもうをとったりしていました。
そんなこんなで月日が経ち、金太郎は立派な青年になっていました。
ある日、源頼光(みなもとのよりみつ)という偉いお侍さんが、紫色の雲が足柄山あたりに漂っているのを発見。あのあたりにいい家来になりそうなやつがいるに違いない、とやって来て、頑丈そうな金太郎を家来にしました。乗馬の稽古が役にたったぞ。
金太郎は頼光から「坂田金時(さかたのきんとき・公時とも書く)」と命名されました。どうして坂田なの?
ところで、都では鬼が悪さをするため困っていました。安倍晴明が敵の本拠地とボスを占ったところ、大江山に住んでいる酒呑童子(しゅてんどうじ)…ということが分かったので、帝は源頼光に退治を命じました。頼光が一緒に行ったかどうか定かではありませんが、とりあえず頼光の家来の4人(うち一人金太郎)は、見事酒呑童子を倒しました。やったね!

っていう感じです。しれっと安倍晴明出てきますね。とりあえず、源頼光は実在の人物なのであんまりファンタジックな話はありませんし、家来4人のうち2人は他にエピソードがない…。何で金太郎だけ、金時豆の語源になったり、金太郎飴になったりしているのか謎です。やっぱ「金」って言葉に人は惹かれてしまうのでしょうか。それともファンタジックな出自なのが金太郎しかいないから?

他の昔話に比べて、あっさり感があまりない金太郎のお話。桃太郎みたいに一人で行ったわけでもないので絵本にしづらいのでしょうかねぇ。桃太郎は家来を得ているけど金太郎は逆に家来になっちゃってるし…。だけど姿形だけは桃太郎よりも固定化され、歌も有名ですよね。不思議でござる。

ちなみにですがこの倒された酒呑童子にも独自のエピソードがあります。実は酒呑童子は、元は人間だったのです!しかも、超絶イケメンの。そのためラブレターを貰いまくっていたのですが、読みもせずに燃やしたところ、煙に包まれ、ぶさいくな鬼になってしまったんだそうです。
女性の気持ちを無下にするとひどい目に遭うんですね…男性の気持ちを無下にしてた(と思うよ)かぐや姫は、月に帰るという目的を結局果たしているというのに。不思議ですね~、うん。

ほんとは浦島太郎の話を書こうと思ってたのに「そういえば金太郎って何したんだろう」と気になってしまって、金太郎の話になってしまった。ではではでは!

金太郎って何者…?【坂田金時】_挿絵1
貝がないと何者だか分からないぽっぽくん

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