「いざ鎌倉」は鎌倉に行くときに使う言葉ではなかった

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こんにちは、蘭丸です。

こないだ雪国の車は雪に強いぜとか書いたのに、私の地元が豪雪で連日テレビに出てくる…。でも私でも経験したことない豪雪なので…。56豪雪の時はまだ生まれていないですが、福井市内の積雪が130センチを超えるのは56豪雪以来だそうですね(56豪雪は196センチだそうです)。私が福井にいたら、人生で一番雪が降った年になったのだろうな。でも、おばあちゃんが、「昔は2階まで積もった」って言ってたので、昔に比べたらマシになったのでしょうか…。数年前も陸の孤島になってましたが、今回は、車の立ち往生で人が亡くなってしまいましたし、福井県民でも雪は慣れっこという顔をするのはやめようと思いました…。
そして、ぽっぽブログを読んだ、お父さんが雪かきを手伝わないのでムカつき中のオカンから、「良い大人が雪だるまなんて作るか!もう雪は嫌!」という言葉を貰いました。しゅん。雪だるまを作らん奴は心が老人じゃ!!(福井弁)と言い返しておきました。

そんな雪繋がりというわけじゃないのですが、こないだ鎌倉の鳩みくじで凶を引いていた話をしたので鎌倉の話を。
あ、雪で作る「かまくら」は、元々神様を祀るために作ったもので「神座(かまくら)」が名前の由来なので、鎌倉幕府の鎌倉とは直接的な関係はないんだそうです…。

「鎌倉」に行こうとするとついつい「いざ鎌倉!」とか言ってしまうのですが(え、言わない?)、この言葉は、鎌倉に行くぞ~っていう時に使うものではなかったみたいです!滑り込み初詣で、急いで(?)鎌倉に向かうからといっても、全くふさわしい場面ではなかったことが判明しました。ではどんな時に使えばいいんでしょうか…。

意味を調べてみると「一大事が起こった」だそうです。鎌倉もかまくらも関係ない。え、じゃあ、滑って転んで骨折ったら「痛ー!!いざ鎌倉!?!」と叫べばいいのか…?一大事に違いないはず。だけど何かおかしいですよね…。なにが鎌倉なんだよ!ってなってしまいます。

なので、もう少しつっこんで、由来まで調べてみました。
鎌倉幕府があった頃に、鎌倉で何かあると武士は鎌倉に呼ばれることになってたんですが、そういう慣習(?)があったので、佐野源左衛門という人が執権の北条時頼に対して「いざ鎌倉に何かあったら真っ先に駆け付けます!」と言ったことが由来だそうです(出典は能の一曲から)。ちなみに時頼の息子の北条時宗が執権をしていた時に元寇があったので、まさしく「いざ鎌倉」状態になったであろうという感じです!!(でも戦場は鎌倉じゃなくて九州だけど)

以上を踏まえますと、「いざ鎌倉」という言葉は、鎌倉という地名が特に問題なのではなく、「一大事が起こって、どこかに駆け付ける時に使う」のが正しそう。つまり……どういう時かというと…付き合っている彼女がストーカーに追いかけられて家で怯えているような時は、彼氏は彼女を助けに行くのなら「いざ鎌倉!!」と言えばいいわけです。彼女が鎌倉に住んでいたら、一層正しい。

他に使えそうなシチュエーションは…うーん…、ちょっと不謹慎だけど、おじいちゃんが倒れたとかそういう時ですかね…。病院に駆けつける時「いざ鎌倉!!」…?病院が鎌倉にあれば(以下略)。
あとは子供が生まれそうな時に奥さんのところに駆けつける場合…。これも病院が(以下略)。

というわけなので、鎌倉に行こうと思っただけでは「いざ鎌倉!」と意気込んでもダメみたいです…。でも、一大事の時に鎌倉に向かわないのに「いざ鎌倉」っていうのもなんか変です。鎌倉で一大事が起こらないと、どうにもこうにも…。

ちなみに、この言葉は、日本語俗語辞書さんによりますと「ただし、現在では一部の中高年を除き、ほとんど使われなくなっている。」だそうです。
普通にこの言葉が出てきた、蘭丸ェ…。56豪雪を経験していないのに中高年ッッ!!

さらにちなみになんですが、56豪雪の前の豪雪である昭和38年の「38豪雪」では、福井市の積雪「213センチ」だそうです。56豪雪よりヤバかった。しかし、豪雪って、何故か語呂がいいですね。ごーろくごうせつ、さんぱちごうせつ。まぁごーごーごうせつのほうがもっと語呂が良かったような気もしますけれども。今回は何豪雪なのかな?さんじゅーごうせつ…?んんんん…イマイチか…!

話題が二転三転してしまいましたが、ではまた…。

「いざ鎌倉」は鎌倉に行くときに使う言葉ではなかった_挿絵1

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