一向一揆、なぜ農民は織田信長と戦ってもくじけなかったの?

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こんにちは、栁澤蘭丸です、戦国時代か三国志のことになると急にイキイキします。ちなみに三国志で一番好きな武将は祖茂です。

日本史でも習う「一向一揆」とは、戦国時代に浄土真宗(本願寺派)が支配者に対して起こした一揆のことをいいますね!一揆というと農民が奮起したようなイメージがありますが、武士やら商人も参加者に含まれています!

それにしても、何で一向一揆は、ただの一揆ではなくて「一向」一揆なんでしょう。一向宗の信徒が起こしたからなんですが、他の地域だって、支配に文句があれば蜂起しても不思議じゃないのにやたらとやたらと一向宗が一揆をおこしていますよね。他に支配に対する蜂起と言えばキリシタン弾圧&圧政に対する島原の乱が有名ですけど、一向宗は外国人がもたらした宗教ではなくて仏教の宗派です。

信長が比叡山を焼き討ちしたのは、僧侶たちが武力を持ちすぎたからと言われていますが(諸説ありますが…)、じゃあ一向宗、本願寺はどうして信長と敵対することになったんでしょうか?さらにはどうしてただの一般人である人たちまでが戦い、信長を手こずらせたのでしょう。

これには、本願寺の場所と、一向宗(浄土真宗)の教えが関係あるっぽいと言われています。一向宗の本山の場所は、石山にあり、石山本願寺とか言いますが、石山は大阪にあって、京に近いです。つまりは戦略的な要所だったわけで、信長はここが欲しかった、という説があります。これに対して「じゃー、場所を変えよう…山にこもろう…」とならなかった武士でもない信徒(浄土真宗では門徒という)たち。

浄土真宗は、現在、相変わらず主に一向一揆の起った場所に信徒がいるわけですがこれ私の実家のあたりも含まれています。うちも、もちろん浄土真宗です。浄土真宗で大事なのは「南無阿弥陀仏と唱えること」…他は、割とどうでもいいって言う感じです。超ざっくりというと、「南無阿弥陀仏とさえ唱えておけば、絶対極楽浄土へ行けるよ派」なのです。うむ。善行を詰めとか、修行をしろとか、大変なことは何も言いません。さらには、お坊さんが結婚禁止だった他の宗派と違って、明治以前でも妻帯OKな唯一の宗派でした。とにかく、南無阿弥陀仏と言っとこうっていうことで大変お手軽。そのため浄土真宗では念仏を唱えるべき仏壇に超絶なお金をかけます。そう、それはもう、高級外車一台分を超えるかもってな金額を投じちゃったりします。600万円とか平気な顔して。でも、それくらいしかすることがないというか、お盆もナスとキュウリがどうので祭壇がどうの!とか無いんです。キュウリの馬とナスの牛(精霊馬)の存在を知ったのは私は山梨でのお盆ででした。山梨は、日蓮宗です。こっちでは祭壇をこさえて、ぼんぼりみたいなのを飾り、特別感がありました。一方その頃の越前は、平常運転。みんなが帰省してくるくらいです。

というわけで、「南無阿弥陀仏っていつも唱えてるから特に何もしてなくても死んだら浄土行き」な浄土真宗信徒は、命がけで戦っても、後が怖くなかったらしいのですよね。果敢(?)に戦う一揆参加者に、さすがの武将たちも手を焼いたそうです。例えば越前では、浄土真宗が広まったら困るので永平寺に本山をかまえる「曹洞宗」に対して、柴田勝家(織田軍の北陸方面担当)が、「きみんところの宗派を正式な宗派と認めます!」というお手紙を送ったりしています。(永平寺に行くと見れます。)何故か曹洞宗は横浜とか仙台とか…福井とは程多いところによくお寺がありますねぇ…。うーむ。

時は過ぎ、平成の世の中になり、きっちりとお盆だ、正月だ、彼岸だ、なんだと行事をこなす家は少なくなったとは思いますが、浄土真宗的にはこれが普通。。。修行に意味は別になく、南無阿弥陀仏と言って阿弥陀仏を信じれば、悪行を働いてもペナルティが設定されているわけでもない浄土真宗はある意味究極のらくちん宗派。一度慣れてしまったら他の宗派になんてとてもとても変更できません。蘭丸も無理!って思います。信心さえあれば極楽浄土に行けるのならもう、はい、信心はあります!!プロテスタント系の学校を卒業していますが、大丈夫、心は浄土真宗です。

そんなこんなで、浄土真宗は「このすば」でいうアクシズ教のような扱いを受けることがあるのですが、しかし!昔は荒ぶる魂(?)の持ち主であったのです。もちろん長嶋一向一揆で戦国DQN四天王の一人である鬼武蔵(森蘭丸の兄)さんに殺されまくったりはしましたが、みんな極楽浄土へ行くと信じていたから戦えた、と思われます。支配からの解放という、大変な闘争に身を投じることができたのもこの教えのためだったんでしょう。
うーん…。命を簡単に投げ出すことが良いことではないので、良いこと何だか悪いことなんだかよく分からないですが、他の宗派とは一味違っていたのが一向宗…だったみたいですね…。現代の門徒はそこまで命知らずではないと思いますが…(; ・`д・´)降伏しますよ、はい…。

ちなみに…、浄土真宗ではないけれど「これしとけば絶対極楽浄土行き」系のイベント(?)を行っているお寺があります。その名も、「善光寺」!!信州にある、日本の仏教がいくつもの宗派に別れちゃう前(1400年前)からあるお寺です。そのため、善光寺はどこの宗派でもありません。運営は天台宗と浄土宗によって行われているそうな。だけど、仏教徒全員からの信仰を集めるお寺ということになっています。私も善光寺は好きです!!母方が甲州なので信州系観光地は大体子供の頃に制覇していますが、大人になってから改めて大人として楽しんでくるって感じで何回も行ってます…なんつーか今は横浜だから山梨方面近いんだもん!参道はかなり賑やかです。信州なのでそば粉クレープとか本場の信州そばを食べれますよ、美味しかったお。
で、そのイベント名は「お戒壇めぐり」。善光寺の御本尊の下に、光が全く入らない通路があるんですが、そこを壁づたいに歩いて、途中にある「極楽の錠前」に触れてくると、極楽行き決定になるんですよ!まあ…心に南無阿弥陀仏さえあれば極楽行き、に比べると気軽さは少しダウンですが、でも有数の観光スポットでもありますので、一生に一度は行くべき場所かもしれません!暗いところを歩くのは何かワクワクしますよ!ちなみに善光寺では信玄公と謙信公の位牌が並んで展示されているのを見ることも出来るので戦国時代が好きな人にもおすすめです。w

蘭丸でした!ではまた!

一向一揆、なぜ農民は織田信長と戦ってもくじけなかったの?_挿絵1
ちなみに何の因果か伊達さんのご実家は曹洞宗なのだった。禅宗な性格してるよ確かに(?)

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