マスクの多用に気を付けられたし

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こんにちは、栁澤です。

最近、季節を問わずマスクをしている人を見かけます。今はインフルエンザだの喉風邪だのが流行っているので、マスクをしている人が多いのは当たり前なのですが、夏であろうと夏風邪防止?のためなのか、外出時にマスクをかかさない人が増えているようですね。特に女性。「すっぴんで外に出られるから」という理由が多いようですが…。

大丈夫、他人のすっぴんなど誰も興味を持っていない。

というのは置いておいて、マスクに頼りすぎていると、コミュニケーション能力がよほど高くないと困った事態を招くこともあるのです。「目は口程に物を言う」とか、「口は笑っているのに目が笑っていない」とかいう表現が日本語にはありますが、マスクをしていると「口」の表現がなくなるので、口調に大いに気を付けないと誤解を生んでしまうことがあるのです。

実際問題、「目は笑って」「口もにっこりとして」相手の言うことをやんわりと否定したとしても、これでマスクをしていると「目」だけが笑っているように見えます。口を見せ、にっこりしているところを相手に見せていたら、相手は「優しく否定してもらった」と思う可能性が高いのですが、口が隠れていたら「目だけが笑っている」状態になります。口は見えないので、片方の口角がつりあがっただけの「せせら笑っている」状態と区別がつかないのです。

そして人間は見たいように見て、聞きたいように聞く生き物なので、「もしかしたらこの意見は笑われて馬鹿にされてしまうかもしれない。真剣に受け取られないかもしれない」という気持ちで発言していた場合、マスク愛用者の「目だけ笑った状態」は、「何だ?バカにしてんのか?」という気持ちを抱かせてしまう可能性があるのです。コミュニケーション能力がとても高く、声色だけで相手を尊重していることを表現できる人間でもない限りは、そういうリスクが高まってしまいます。正直な話、「目」だけでは、笑っているにしてもバカにしているのか、慈しみをもってくれているのかは判断しづらいものです。一応表情のすべてを見て、人間は相手の感情を判断していますしその発言の真意もくみ取るからです。

その結果どういうことが起こるかというと、相手を尊重していたはずなのに「なんですか?その態度は」と怒らせる羽目になったり、「人と話すときにはマスクくらい外せ!!」と言われてしまったりするというわけです。

また、マスクにはとても恐ろしい副作用もあります。つけている時は良いとして、外した時に困るのです。すっぴんかどうかはもうどうでもいいとして、みなさんも仕事中の歯科衛生士さんがやたらと美しく見えた経験はないでしょうか。あれは、マスクで隠れている部分を「最大限に良い方向に補正する」という、人の脳の働きによるものなのです。なので、歯科衛生士さんに「うわぁ美人な人だ…」と思ったと同時に治療を終えてマスクを外した同一人物に対して「え…嘘…こんな顔だったのか…」と落胆したこともあるはず。つまり一期一会の相手に対してなら、よほど目がキツイ人でもない限りは、絶世の美人として想像され、その記憶のままさようならできるのですが、付き合いが長くなりマスクをしていない姿を見られる可能性がある相手に対しては、「ものすごいガッカリ」を味わわせることになり、最初から「こういう顔ね」と思われていたよりも印象的にはマイナス甚だしいことになってしまうのです。(歯科衛生士さんは不細工隠しにマスクをしているわけではないのでここで責めを受ける必要は全くない、むしろ人の脳内補完の被害者なのですが…)

というわけでまとめると

  • マスクをしている時は、普段の3倍マシくらいは口調に気を付けなければならない
  • 目がキツめの人がマスクをすると、鼻より下の部分にとても愛嬌があっても、冷たい美人を想像されてしまう(結果性格も冷たそうという感想を抱かれるかも)
  • 普段マスク姿でしか会わない人の前でマスクを外すと、9割ガッカリされる

というわけです。確かにすっぴんで外に出られるのは便利かもしれません。しかし、すっぴん隠しのマスクかどうかは正味な話バレバレですし、諦めて全部出したほうが良いと思われます。風邪をひいている時は別としてね!

何故か風邪をひいている人は「苦しいから」という理由でマスクを付けず、マスクをするのは風邪を予防したい人が多いのもなんだか理解に苦しみますが。
マスクのつけ過ぎには注意しないといけませんね!

では!

マスクの多用に気を付けられたし_挿絵1

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