クリエイターは死んだ時、何を持って極楽(仮)に行きたいか?

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つい最近、じいちゃんが死んでしまった私です。じいちゃんは、政治部の新聞記者を経て色々な公職に次々とつき、じじーになった後は講演会に講師としてたびたび色んなところに呼ばれ、最後は執筆活動をしつつ亡くなったですよ。著書には、新聞社が出版した立派な装丁の本もあれば、地元の市町村が依頼してきた地元の偉人の伝記などがあります。

じいちゃんはとても立派な経歴の持ち主で、正直、県会議員さんくらいでは頭が上がらない程度には何かいろいろとお力を持っていました。元々政治部の関係者だったためかよく分かりませんが、まぁ詳しくは書けませんがとにかく子供から見ても威厳たっぷりで偉かったのです。だって家で着物なんですよ!よく考えたら普通に有り得ん普段着やでえええ!

私にとっては、ただの気難しくて小難しいじいちゃんでした。じいちゃんの趣味は散歩なので、たまに私と犬の散歩をしました。(犬の散歩時は洋服です。帽子をかぶっていました。髪の毛はふっさーでした)歩きながらなんかもう小難しい理科の話などをしました。政治の話をされたこともあります。(←もちろん生返事)

知的かつ、偉大な祖父から私が受け継いだものそれは!気性難です。間違いなく。
父も気性難なので間違いありません。サンデーサイレンス→ステイゴールド→オルフェ、ゴルシ的に確実に受け継がれています。若い頃のじいちゃんはそれはもう気性が荒く、馬的に言うと「かかる」男だったと伝わっています。ちなみに私の父も「かかる」男です!いや競走馬としては好きですけど人間としては穏やかであって欲しいものなんですけど。普段は面白い冗談を言ったりするだけですが、かかっちゃうと困ります。私もよくかかっています。多分。伊達さんに聞けば分かるのではと思います。

いや、サンデーサイレンスみたいに偉大さも受け継がれていればねぇ…、私は三冠とかとってませんし…。いや、3歳馬(若い頃)の栄光と言えばあったのかもしれないんですけども…(◎_◎;)しかしもう一つ受け継がれているものもありました!「クリエイター気質」というものを受け継いだつもりです!

私は見ての通り(…?)何かを書いたり描いたりする者です。法律も好きですけどね。じいちゃんも私も、何かを作り出すことが好きだったのです(はずです!)。そういう人はどんなに稚拙でも自分の作品が好き。愛しているのです。へったくそでも、やっぱり愛しているんです。このクリエイター気質を受け継いでいたのは、直系子孫の中で私だけだったようです。

じいちゃんが亡くなった時に、葬儀社の人が「御棺の中に入れたい物を選んできてください」と言いました。が、他の家族は何を入れたら良いのか中々思いつかないようでした。弟はすぐに「普段使ってたメガネと、愛用の爪楊枝」を選択し、弟なのに気遣い上手じゃんか!と思った覚えがありますが私は「自分の著書しかない!!!!!!!」と思いました。あと歴史モノの小説が好きだったので(司馬遼太郎的なやつ)、「項羽と劉邦」を入れようと思いましたがそれは分厚過ぎるのでダメと葬儀社の人に止められました(◎_◎;)文庫本バージョンだったらよかったのに…!ということで私はじいちゃんの著書のストックから1冊&短めのじいちゃんの愛読書を書斎から持って行きました。本当は最後に書き上げた本が良かったんですがあいにく手元になくてorz

そんなもの入れられてもうれしくないよ~!自分の書いたものなんて恥ずかしくて読み返したくないよ~!(後から誤字を見つけたらどうするの~!)と、伊達氏は言いますがそれはそれ。私だったら私の書いた絵や文章を道すがら(あの世へのね…汗)読めるように御棺に入れてほしいんですもの!きっとこれはクリエイター気質を持って生まれた者にしか分からないことかも、と思います。自分の著書が可愛くなければ、きちんと手元にストックしておくわけがないですもん。私には分かるのです。「えっ!?違うよ!?」と草葉の陰でじいちゃんが言ってたとしてもまぁ私がそう思っているのですからいいのです。

ちなみに私のじいちゃんは敬虔な浄土真宗の徒。浄土真宗とは、「南無阿弥陀仏」と唱えれば極楽へ行けるという教えの宗派です。じいちゃんは仏壇に向かって毎日念仏を唱えていました。そして、お仏壇に願ったことは不思議と叶うんだ~と言っていました。なのできっとじいちゃんは極楽に行けたでしょう。

というわけで、人が死んだとき大事なのは、「残された人の満足」であるという話でした!!じいちゃんが御棺に何を入れてほしかったかは本当は分かりませんが私が「著書しかねえ!」と思い込んで実行したのだからそれでいいのです。そして、「じいちゃんは極楽に行ってるはずだ!」と思えているのでそれでいいのです。

で、タイトルの話なんですけど、私が死んだら私の作品は御棺に入れてね(; ・`д・´)なるべく多くお願いします。生きているうちに言っておきますよ!!

もう、普段から御棺に入れてほしいリストとか作っておくのもいいんじゃないかなとか思います。本当に死にかけている人に聞くのは厳しいので、元気なうちに…。そうしないとうちのじいちゃんのように「著書」しか思い浮かばない孫が発生する恐れがありますし。
じ…じいちゃん、爪楊枝使ってルー?

あと、おじいちゃんやおばあちゃんにとっての数か月は、若いものにとっての数年に匹敵するので、なるべく会いに行きましょうね!(ちょっと見ていないだけでものすごく弱ってしまう…)私は、もっと帰ればよかったと、それだけは無念です。

栁澤でした!

クリエイターは死んだ時、何を持って極楽(仮)に行きたいか?_挿絵1

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