投稿日:2015年1月28日
最近、私にはお気に入りの番組があります。
それは「お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺」というテレビ朝日の番組です。
番組の内容としては、現役のお坊さんが出演し、仏教に関するぶっちゃけトークをするといったものです。
宗教、しかも、お坊さんが出演とか聞くと、真面目で厳かな(堅苦しそうな)雰囲気を想像するのですが、番組自体はバラエティというだけあり、明るく面白い感じです。
あまり信心深くない私でも、楽しく観ることが出来ました。
日本人にとって仏教は、神道にならび身近な宗教だと思っていたのですが、かなり知らないことが多い事に気づきました。
私、一応幼稚園仏教系なんですけどね・・・私何を学んでいたのでしょう・・・
そんな「お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺」でちょっと驚きの話題が取り上げられていたので、そのお話をしようと思います。
お坊さんと言うと、内容は良く知らないまでも、何らかの修行をしていそうイメージがありませんか?
ちょっと古いかもしれませんが・・・「一休さん」的なイメージですと、お寺の床掃除、写経、座禅や滝行とか?
確かに大変そう・・・とは思いますが、根性さえあれば何とかなりそうな修行しかイメージできていませんでした。
そんな中、出演者のお坊さんが語った修行「千日回峰行」これは私の想像を遥かに超えていました。
千日回峰行
七年かけて、計千日の修行を行います。
一年~三年目までは一日30kmもの距離を歩いて260箇所の決められた場所で礼拝します。
(しかも、この30kmは山道なのですね・・・)
これを年100日行います。
四年~五年目は上記を年200日行います。
(三年目までの倍になるんですね・・・)
ここまでの700日を達成すると、比叡山無動寺谷の明王堂にこもって九日間「飲まず、食わず、寝ず、横にならず」で不動真言を唱えつづけなければなりません。
六年目は上記に加え、比叡山から赤山禅院に行き、お花を供えるという工程も増えます。
これを行うことでこれまで30kmだった道のりは倍近くも増えてしまいます。
これを年200日行います。
七年目の最後の年は最初の100日がこれまでと異なる「京都大廻り」という巡礼に代わり、距離が83kmに増えます。
最後の100日は最初に行なっていた30kmの道のりに戻り、1000日を迎えます。
正直、自分で書いてても何書いているのかわからないくらい複雑ですが、一つ言えることは尋常じゃない距離を歩く上、九日間「飲まず・食わず・寝ず」って・・・死んじゃわないの!?
なんかもう、ここまで来ると、漫画レベルの修行ですよね。
でも成功した人居るんですね・・・1300年間で2人だけらしいですけど・・・
一体1300年の間で何人挑んでいるのでしょうね。
2020年2月26日追記
こちらは大峯千日回峰行という別の荒行の情報でした。ごめんなさい!
千日回峰行の方は戦後だけでも14人の方が成功していらっしゃるらしいです。
挑もうと思っただけでも凄いですよ正直・・・
ちなみにこの千日回峰行は世界三大荒行の一つと言われており、他2つは「日蓮宗大荒行」と「インドのヨーガ」らしいです。
世界三大荒行なのに内2つも仏教なのですよね。
しかも、ヨーガも仏教と関係があるものらしいですし、「荒行=仏教」みたいなもんですねもはや。
何と言いますか・・・アジア人の根性の凄さには驚きを禁じえません。
この荒行を達成した時、いったい世界はどのようにみえるのでしょうね。
私もやってみ・・・たくはないかな・・・さすがに。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
筆者さんが書いている記事は比叡山延暦寺の千日回峰行と修験道吉野山の大峯千日回峰行がごちゃ混ぜになっています‼️
30kmから始まる比叡山の千日回峰行は比叡山焼き討ちから数えて成功者は40数名いらっしゃって、二千日を満行している人も3人ほどいます。
因みに走破距離は4万km弱です。
1300年の歴史で2名しか満行していないのは吉野山の大峯千日回峰行でロッククライミングでもするかのような山道を(崖)を往復48kmを年間120日行い、トータル約9年行う修験道の荒行です。
こちらの走破距離は48km×1000日なので4.8万kmになります。
どちらの千日回峰行も満行すると大阿闍梨の称号を与えられるので勘違いするのは仕方ないかと思います。
どちらにしろ、満行した僧侶は常人では無し得ない荒行を満行した方々なので凄い方々には間違いありませんが。
ご指摘ありがとうございます。
ほ、本当ですね・・・修正しておきます。ありがとうございました。