人間はもふもふを失った

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こんにちは!栁澤です。

人間のお肌はつるつるです。いや私はつるつるではない、ガサガサだ!という反論もあるかもしれませんが、いや、犬や猫に比べたらつるつるな方。
人間以外の哺乳類のことを「ケダモノ」なんて呼んだりしますが、それはどこから来た言葉なのかと言うと「毛のもの」がなまっていって「けだもの」になったという説があります。私たちは昔から「自分たちには毛がないなぁ」ということを一応気にして生きて来たようですね。
それは一体なぜだろう。同じ日本に住んでいても、ニホンザルはあんなに毛がふっさふっさなのになぁ…。

これには、人間の祖先が選んできた「生きる環境」が関係しているんだそうな。

人類の祖先はアフリカで生まれたって習いますよね。
まだ「ホモ・サピエンス」になる前の私達は木が多い環境で暮らしていたんだけれど、草原に出ていかざるを得なくなった者たちが出てきます。
草原で暮らすようになった祖先が何故二足歩行をするようになったのかには諸説あるのですが、ひとつの理由として「遠くまで見渡せる」という利点があったようです。木が茂っている場所と違って、草原では四足歩行するより、二本の足で立ち上がったほうが視界が広がる…視界が広がるってことは、行動範囲が広がる。行動範囲が広がると、祖先のライフスタイルは「ほぼ無限のスタミナで獲物を追い詰める狩猟スタイル」になっていったようです。
人間って他の動物に比べたらフィジカルでは負けてるじゃん!猫にすら!!と思うことがありますが、今でも「スタミナ」に関しては動物界でも上位。同じスタイルで狩りをする狼には勝てる気がしませんが、私達の得意な分野は「持久走」なのです。短距離走に比べて、長距離走のコースがものすげぇ長いのも、元々の得意分野のせい…。
そんなわけでたくさん走る我が祖先ですが、ずっと走っていると暑いです。どんどん体温が上昇してしまう…。そこで祖先がとった次の進化が「体毛を無くす」だった、という説が。
他にも体毛を無くした動物に「象」や「サイ」がいます。彼らも、毛皮をやめた理由は「体温が上がりすぎないようにするため」だそうで。人間の脳も、体温が上がりすぎると性能が落ちるので、全身から熱を逃がす方法を身に着けていった…と言われています。(諸説あり)

そういうわけで私たちはもふもふでいることをやめました…。その結果「どうして犬ってオッサンになってもあんなに可愛いんだろう」とか思うことになるわけですね。顔までみっしり毛が生えてるので、皺もタルミも分からない。毛ヅヤとか、白い毛の感じでだいたい老犬なのか若いのか判断はつくっちゃつきますけども。羨ましいなー!季節ごとにごっそり毛が抜けるのは面倒ではありますけど。
あと頭髪もいっそのことなくてよかったのにとかも思いますよねー。誰にも髪の毛が生えてなければ、ヘアスタイルで悩んだり、ハゲや薄毛で悩む必要もないのに。
今でも毛が残っているのは急所や、弱い場所だそうなので、実は全員同じ場所にだけ毛が生えるわけじゃないのはびっくり、毛の神秘です。お腹を壊しやすい人には腹毛や腰毛が生えやすいらしい。不思議ですねぇ…(´・ω・`)

栁澤でした、ではではでは~。

人間はもふもふを失った_挿絵1
ラッコはこんなにもさもさはしていないですけどね!人間と逆で、体温を奪われたくない派なので世界一毛深いですね!

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