社交界の登竜門ミスレスト・イン:Baldur’s Gate 2#28

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前回からの続きです!

皆さんこんにちは。
思ったところ会話が終了しないことに戸惑っている伊達あずさです。

会話の内容が冗長とまではいいませんけど、会話の流れにはそれなりに違和感があるのですよね。
別に前回のジャヘイラさんに限ったことではなく、この世界にいるほぼすべての人が「ここで会話は終わりだよね」っていうところから、平均して1、2ターンは会話を延長してくるのですよ。そのせいで「あ、あれ?まだ喋るの?」となってしまって、どうにもリズムが狂わされてしまいます。
会話に対して淡泊だったソードコーストの人に比べ、アムンの人達は本当にお喋りが好きです。

じゃ~シャドーデイルの人達はどうだったのか・・・今日も歴史を紐解くところから始めていきましょう。

シャドーデイルの歴史、オームリーの平和統治

シャドーデイルの歴史上、一番長かった平和はオームリー王とサイルーン(シャドーデイルの魔女としての方が名が通っている)が王座に就いているときであった。2人はシャドーデイルを40年間に渡り統治し、隣接した州や国家、エルフの民などとの和平を進めた。しかし、シャドーデイルに訪れた平和と権力がブラックネットワーク(ゼントゥリム)の攻撃と破壊工作の的となってしまった。ゼントゥリムはムーンシーからソードコーストにかけての貿易路の独占方法を探し(依然として探している)、シャドーデイルをゼントゥリムの属国家としたかったのだ。ゼントゥリムの組織によってオームリーが暗殺されることによりオームリー王の統治は終わりを告げた。

シャドーデイルは結果的に良い王と悪い王が代わる代わる統治していたみたいです。だから、前の巻で「繁栄と衰退を著す歴史」だなんて言われていたのでしょうね。ただ、良かれと思った善政も他国に付け入る隙を与えるもととなってしまったのでは、本当に善政と呼んでいいのかどうか。

個人的に国が負うべき責任の1番は国防(軍事力、外交力問わず)にある(基本、利益を生み出す事のない必要悪な存在なので、国以外はその責を負えなないため)と思うので、それがおざなりな状態では全てが意味をなしません。現に、シャドーデイルもその例にもれず、再び衰退の時代を迎えてしまったようです。
それにしても、いつのまにか大分歴史書っぽくなってきましたね!

社交界の登竜門ミスレスト・イン:Baldur's Gate 2#28_挿絵1
では再開。
今日はウォーキーンズ・プロムナードの北東部にある建物の中を調査していきますよ~
じゃあ、近い順で、左、右、下の扉の順で調べていきますね。

社交界の登竜門ミスレスト・イン:Baldur's Gate 2#28_挿絵2
ここは酒場でしょうか?
結構、身分が高そうな方もちらほらといらっしゃいますね。お高いお店なのかもしれません。

試しに名もない貴族にでも声をかけてみましょうか。

貴族「お前のような者はコパーコロネットへ行くといいぞ。ザコどもがそこに集まって・・・ザコが話題にしたがるような事を話し合うらしい」

私が名もない人(ザコっぽい人)だと思っていたことが相手にも伝わっちゃったみたいです。

貴族「なんとも・・・美しいエルフの女性ではないか。彼女にお暇はないのかね、え?」

ジャヘイラ「私は自分で話せるわ、人間よ。そして、あなたが考えているような”お暇”がないことは保証しておくわ」

てっきり、エアリーさん(エルフ)のことだと思っていたら、まさかのジャヘイラさん(ハーフエルフ)だった!!
完全異種族のエルフよりも、半分ぐらい人間よりな方が人間にとって美しく見えたりするのでしょうか。じゃあまあ、この貴族がカリスマ25の私をザコ呼ばわりしたのもある意味仕方ありませんね。確かに私はこの世界だとかなり異種族(ポートレートのテイストが違い過ぎる)っぽいですし!

・・・っていうか、お連れの方(貴婦人)の前で他の人を口説いたりして大丈夫なの?

貴婦人「あのウィザードの暴言の話、お聞きになって?全員処刑するべきだと思うわ。魔法は本当に忌まわしいものですもの」

お連れの方は全然気にしていないみたいですね。
それにしても、アムンでは魔法を忌まわしいものだと認識しているようです。アムンの魔法界を牛耳っているカウルド・ウィザード達の長年の成果(道徳レベルの洗脳)なのか、はたまた、アムンの人々は古来より魔法の素質を持たない血脈なのか・・・
そちらのお客様はどう思われますか?

客「近頃、物乞いが多すぎる。税金を上げて彼らを働かせればいいんだ!」

働けないから物乞いをしているのでは?そんな人達に重税を課しちゃったら、追い詰められて暴力的な行為に走るだけだと思うけど。そして、そうなって困るのは、どちらかと言えば、お金持ちである貴方がたなのでは?

お金を持っている人達は、貧乏な方が現在の地位に甘んじてくれているおかげで、自分達が裕福でいられるのだということをちゃんと理解した方がいいと思いますよ?貴方は多分、自分の方が努力しているとか、自分の方が優れているなどと妄想しているのかもしれませんけど、貧乏人になるかお金持ちになるかなんて9割9分9厘運ですからね。少なくとも、物乞いが多いから税金を上げろだなんて非論理的な発想に至っている時点で、残念ながら貴方が残る1厘でないことは明らかです。

貧乏人を皆殺しにしても、お金持ちの中から新たな貧乏人が生まれるだけです。そして、その時貧乏人になるのは恐らく貴方みたいな方でしょうね。国がお金持ちからお金を巻き上げて、貧乏人に福祉などの形で再配布しているのは、巡り巡ってお金持ちを守るためなのです。そりゃ~国の方針を実質的に決定しているのは、お金持ち達なわけですから当然です。でもまあ、貧乏人が貧乏でもいいや~と思える世の中なのであれば、それはそれでいいではありませんか。

そういう意味でいくと、ノブレス・オブリージュという発想に至った人は物凄く合理的な方ですよね。貧乏人に貧乏なままでもいいやと思わせることこそ、お金持ちがお金持ちであり続けるために必要なことだとちゃんと理解していたのでしょう。しかもそれを慈愛の心からなるものだなんて聞こえの良い形にしたてあげてしまうわけですから、あまりに狡猾すぎて身震いしてしまいます。多分、ノブレス・オブリージュを提唱し始めた人は1厘に相当する優秀な方なのでしょうね。

・・・私もアムンのお喋り好きな国民性に毒されちゃったみたいです。まだアムンにきて間もないと言うのに、感化されすぎですね。

じゃ~次の方!

ラーゴ「おい、お前は少々場違いにみえるな。どうしてこんな不似合いなところへいるんだ?金山でも見つけたのか?」

う、う~ん・・・これは多分、貧乏人呼ばわりされているっていう認識であっているのですよね?
ぜ、前作・・・いえ、イレニカスに捕まるまではこれでもそこそこな小金持ちだったんだよ!?

あずさ「一体何の事を言っているの?」

ラーゴ「あたりを見回してみろ。金をたくさん持ってなければ、隅中いたるところから嫌な目で見られるだろうが」

ヨシモ「ハーン、そういうことネ。金持ちからの微妙な差別ってわけヨ。なかなか目がいいネ、じいさん。では、あんたはここの人間なのネ?」

ラーゴ「ミスリルの鉱脈を見つける前の若かった頃は、1、2度追い返されたもんだよ。今では連中は馬鹿みたいに俺にへつらい、いつだって俺の財布を物欲しそうに見てやがる」

へーBaldur’s Gateの世界にもミスリルってあるのですね。

あずさ「成金の生活は大変なのね」

ラーゴ「ああ、そうだ。お前は金があり余ってるわけではないだろ?大博打を打つ奴と遊んでみたいのか?」

あずさ「いいえ。でも、部屋を借りるくらいなら、まかなえると思うけど」

ラーゴ「よく言った!鼻の曲がった連中に見下されないようにしろ!」

あずさ「大丈夫よ。助言をありがとう」

ラーゴ「それじゃあな、がんばれよ!」

今作は名のある方が相手でも実入りの少ない会話になることが非常に多いです。でもそれって、RPGとしては素晴らしいことなのですよね。手間のかけ具合が凄すぎます。

ではカウンター近くの人達にもジャンジャン話しかけちゃいますよ!

デビュタンテ・アリシア「よくもまあ社交界にデビューする少女に近付けるわね、物乞いのくせに!お父様に鞭で打ってもらいましょう!」

そう思うのであれば、実際にやってみるといいと思いますよ。そうすれば、私の名声も下がらずに済みますし・・・

クレイラン伯爵「放っておいてくれ!」

これは失礼しました。

貴婦人・ラサッラ「この宿はどうしていつも社交界に出てきたばかりの馬鹿な女で混んでるの?アリシアを見なかった?」

あずさ「ええ、彼女なら見かけたわよ」

貴婦人・ラサッラ「あんな人を食い物にするようなクレイランとさえ話すなんて困ったものよね。クレイランは馬鹿な女の子に目がないの。クレイランは1週間以内にアリシアとの交際に飽きて、アリシアは失恋するはめになるわ。あいつはまったく同じことを私にしたの。男は卑劣よ!もう1人にして。あいつのワインに汚れた水を混ぜてやらなくちゃならないわ」

な、なるほど・・・確かにクレイランさんは残念な女の方に目がないみたいですね。

これで、お店のお客さんとは全員お話しできたかな。
ではいよいよ、このお店の主人らしき方に話しかけてみましょう。

パグニー「あなたに良い便りがありますように、旅人よ。ミスレスト・インにようこそおいで下さいました。で、ご用件の方は?」

あずさ「どんなサービスがあるのか聞かせてもらえないかしら」

パグニー「ようございますよ」

社交界の登竜門ミスレスト・イン:Baldur's Gate 2#28_挿絵3
ここが情報屋さんのスポンサーをしているミスレスト・インですか。
酒場だけでなく、宿屋もやっているみたいです。泊まれそうな部屋が見当たらないけど、宿泊施設は別館なのでしょうか・・・

社交界の登竜門ミスレスト・イン:Baldur's Gate 2#28_挿絵4
そういえば、ソードコースト(前作)でも飲み物を頼むと噂話を聞かせてもらえるシステムでしたね。以前は一切利用しなかったけど、今回は利用してみます?

噂1:アスカトラはカウンシル・オブ・シックスによって支配されている・・・賄賂を贈る相手が分からないように、彼らの正体は秘密にされている。カウンシルは今、開かれていないので、副議長が統治している。

噂2:ウォーキーンズ・プロムナードのサーカスは、入場者が行方不明になるという事件によって開催が中止された。現在、中央テントは立入禁止になっている。

噂3:マズティカにあるニュー・アムンの植民地では危険が増している。原住民が支配者に反乱を起こしたのだ・・・カウンシルは援軍を送るかもしれない。

噂4:町の地下を走る下水道にはいろいろな場所から入れる・・・だが、そこはシーフの隠れ家となっているし、本能的に人を殺すと言う見知らぬ生物が住んでいる。

噂5:夜にグレイヴヤード地区に行くのなら用心しろ・・・死者やそれよりももっと恐ろしい者が、古ぼけた地中深くにある墓から這い出てくるそうだ。

噂6:レディエント・ハート騎士団は、アムンの為に働く正当なウォリアーの組織だ。悪の脅威がある所にはどこでも駆けつける。

噂7:ラサンダーとタロスの両教会は、町の支配をめぐって常に対立している・・・多くの者がまもなく戦争になると思っている。

噂8:2週間前に巨大な球体がスラムの真ん中に出現した・・・カウルド・ウィザードは必死になって中に入ろうと試みている。(そして失敗している)

噂9:シャドウ・シーフに対抗するギルドがある。そこは大勢の会員を集めているが、まだシャドウ・シーフの方が大きく、その気になればそのギルドを全滅させるだろう。

噂10:アスカトラで奴隷制は禁じられているが、噂では今でも人身売買が続けられているとか言われている・・・アムンの貴族社会の娯楽として剣闘士や異国の高級ホステスが供給されているのだ。

噂11:ドック地区はシャドウ・シーフが牛耳っている・・・あそこに行く者は彼らに用心しないと痛い目に遭う。

噂12:リーナル・”ザ・ブラッドスキャルプ”がこの町のシャドウ・シーフをたばねている・・・そして、彼はまた、アスカトラで闇取引を行っている多くのギルドマスターのリーダーだ。

噂の量が多すぎます!もう飲めないよ!!!

社交界の登竜門ミスレスト・イン:Baldur's Gate 2#28_挿絵5
実際、泥酔状態になってしまっているのですよ。

社交界の登竜門ミスレスト・イン:Baldur's Gate 2#28_挿絵6
これで終わりかな~と思ったら、お店の奥にもまだ名のある人が残っていました。

レベッカ「ぐずぐずしている暇はないのです。怠けているのをパグニーに見つかったら、クビになってしまいます」

じゃ、邪魔をしてしまって申し訳ない・・・

ふぅ、これでここの調査も終了!
イモエンさんの足取りやイレニカスの正体に繋がるような情報は得られませんでしたけど、この町を知るという意味では有益な情報だったかもしれません。では続きは次回。

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