空想○○読本って昔あったね!(空想科学読本、空想歴史読本等)

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どうもこんにちは!栁澤です。

昔、「空想科学読本」って本が一世を風靡したのを覚えていますか?!
これは、特撮ヒーローの世界や、アニメの世界の空想の世界の科学を実際に実現しようと試みてみるという内容の本なのです。実際に試みてみるとどのような影響が本人や周囲に起こるのか、というようなことを、真面目ながらも面白い語調で書いてあるというのが持ち味でした。大人気だったため漫画化もされて、「空想科学大戦」という本も出ています!これも人気が出たため、続編も発売されました。空想科学読本に関しては私は全部持っているのです……もちろん理系でもないし大人でもなかったので、内容が全部理解できていたわけではないですし、取り扱われているアニメや怪獣もウルトラ怪獣とかアトムとかガンダムとか、私が知らない作品ばかり。(著者の思い出の作品を主に扱っているからかな)
それでも、著者の柳田理科雄さんの書く文章が面白くて、全然読めてましたね~。

その後、「空想『科学』」に留まらず、この「空想世界の何かを現実世界に当てはめて真面目に考える」という発想はイイ!と出版社の方が思ったらしく、「空想歴史読本」や「空想法律読本」みたいなものも出ました。文系向け!読んでみよう、と私は思いました…が、歴史が偶然やら何やらを含みつつ人間には操作できないうちに積み重なっていったのに比べ、法律のほうは間違いなく人間のエリートが合理的に作ったものです…それを空想の世界でドッカンドッカンやってる人たちに当てはめても詮無きことでは(・_・;)と思った私は、空想法律読本は読みませんでした…いや、詮無きことかどうかは分かりませんけれどね!起動刑事ジバンが特別な法律の下で破壊行為(?)をしているのはあまりに有名ですし!っていうかジバンのために法律を作ったところは考察する以前にジバンがそう言ってて、すでに驚きなんですけど(;’∀’)
まぁそれはともかくですよ、法律以外の、例えば「空想歴史読本」は買ってみたのです。これは、中々の着目点で興味深くまとめてあり、著者の有能さで面白い内容になっていました!

歴史なんて、興味がある人以外にも面白く読んでもらうのは難しいものです。堅苦しそうだし。それが全然大丈夫!
「○○年から××年頃は、色んな怪獣なりヒーローが宇宙から地球にやってきているが、その後皆何故か現代まで寝てしまったことが分かった」とか、「東京タワーが壊される頻度の法則」とか…全然関係ない作品を全部一つの歴史として繋げてるのに何故か関連性が出てくるという不思議。空想世界の歴史自体は、その作品の作者が勝手に考えたものですが、それらをまとめて面白い本に出来たというのはこの「空想歴史読本」の著者の力だなぁ。すごい。と思いました。(小並感)

実は気になる点もないわけじゃありません…この「空想○○読本」シリーズの祖である柳田さんは、本当に怪獣映画や特撮ヒーローを幼少の頃に観ていて、大好きだからこそ「空想科学読本」を書こうと思ったのであろうと思いますが、それ以外のシリーズの著者はそういうわけで執筆したわけではないということ。
「空想科学読本」以外のシリーズ…この空想歴史読本もですが、これらの著者の方々は、単に「空想科学読本」が売れたため、柳田理科雄さんの専門分野以外でも空想世界のことを面白く書けないかな?と出版社が考えて、その結果白羽の矢が立った作家さんなわけです(多分)。なので、この扱われている特撮ヒーローやら怪獣やらを「観てた、知ってる」のは確かだけど「愛があった」かは不明…と言わざるを得ないのですよね…。柳田理科雄さんの本には確かに、茶化すような書き方をしている箇所もあるけど愛を感じるものでした。そこが面白かったというのもあります。真面目な口調の中に突然「~~しちゃったのである。」みたいな書き方が混ざっているので、クスっとくるみたいな??でも他のシリーズの著者は徹頭徹尾、茶化し続けているのである。これは見方によっては作品の世界観などをバカにしてるようにもとれてしまう。由由しき事態なのである。

↑ちょっと真似してみた。
それはそうと、上記のとおりで、柳田さんが執筆した以外の空想○○読本に愛はあるのかい?と聞きたくなるんですよ!?いや愛なんて、不確かなものだし、愛してるなんて思ってもいないけどあなたは言えるんでしょ!感は否めませんし、そもそも愛がないとか主張している私蘭丸は愛を感知する能力が著しく低かっただけかもしれません。なので柳田さん著以外の空想○○読本の著者の方々に失礼なことを言ってる可能性も大いにあります。確かに、めちゃくちゃしっかりと作品を観ないとこんな本書けませんからね。うん。私も映画考察書いてて、ずーっとその映画のことを考えてるとだんだんと「何これおかしくね?」ってなってきて腹が立ってくることがありますしねww気持ちが分からないわけじゃないんですが!!でも私は元々愛を持って観てたわけではありませんし。めちゃくちゃしっかりと愛を持って作品を見た結果、バカにしたらいけないわけで……汗

そんなわけで、空想科学読本以外の空想○○読本は、読み物としては素晴らしい出来。だけど柳田さんの口調を真似したせいで、作品を小馬鹿にしてる感が出てて残念。という本に仕上がってました。着眼点はめっちゃいいのに……神は二物をたまにしか与えないんだなぁ…。

ちなみに柳田理科雄さん著の本も、続編が出まくるにつれて茶化しが顕著になっていくので…無印ほどの衝撃的な面白さは失われていくのでありますけれども…それは仕方ないですね…、ネタがなくなっていくんだから書き方で笑いを取るしかないもの…。

はい。唐突ですが、引っ越し荷物の整理してて、空想歴史読本を発掘したのでそんな話になってみました、栁澤でした!ではではでは!ではでは!

空想○○読本って昔あったね!(空想科学読本、空想歴史読本等)_挿絵1

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