マレフィセントを観た感想と評価:映画考察

投稿日:

皆さんこんにちは。
蘭丸です。

今回ご紹介する映画は・・・ディズニー映画の
マレフィセント(Maleficent)」です。

早速、作品情報です。

マレフィセント
原題:Maleficent
ジャンル:ダーク・ファンタジー
製作国:アメリカ
公開年:2014年
監督:ロバート・ストロンバーグ
概要:ディズニーアニメ「眠れる森の美女」の悪役「マレフィセント」は、元は心優しい妖精の国の守護者だったのだが、真実の愛を誓ったはずの人間に裏切られ、そのせいで暗黒面に落ちてしまう。その後の行動は「眠れる森の美女」のそのまんまだが、マレフィセントの本当の物語は「眠れる美女」のものとは実は違っていた。

「みなさんがよく知っている物語を改めてお話ししましょう」と、ナレーションが語りだす始まり方の「マレフィセント」に対するおすすめ度は・・・

おすすめ度(5段階):★★★

「(ディズニーの)眠れる森の美女」のスピンオフ作品です!なので、原作の「眠り姫」は関係ありません。真に楽しむには、ディズニーの「眠れる森の美女」を見てからが一番ということになります。「眠れる森の美女」を知っている人にはもっと評価が高いのかもしれませんが、単体だと★★★ですね(´・ω・`)例えば「メン・イン・ブラック」を3から見ようとは思わないですが、このマレフィセントは「眠れる森の美女2」というわけではないし(ジャンルが全然違うしねぇ…)純粋にこの映画だけの評価です↑

ここからはネタバレを含みますので、これから観る予定がある人は「マレフィセント」を見終えてからにしてくださいね!

映画考察記事一覧へ

<以下ネタバレを含みます>

登場人物

主人公:妖精マレフィセント
敵国の王:ステファン
敵国の姫:オーロラ
姫の守り役:妖精三人組(ノットグラス・シスルウィット・フリットル)
マレフィセントの従者:カラスのディアヴァル

考察・感想(ネタバレ含む)

このお話は特に謎などはないので、「原作」「ディズニー眠れる森の美女」「マレフィセント」の違いを言及していこうかなと思います(´・ω・`)

原作」「ディズニー眠れる森の美女」はいきなりオーロラ姫が誕生するところから始まります。

まず原作は、王女の誕生パーティーに国中の魔法使いが呼ばれたのに自分だけ呼ばれなかった魔法使いがおこになって、招待されていないのに出向き、姫に呪いをかけます。うーん。ちょっと幼稚。ただ呼ばなかった理由もまたちょっと…うーん、って感じです。食器セットが一式足りなかったため、だそうです。(13人の魔法使いだったため、13は縁起が悪いからひとり呼ばなかった…とされているものもあり)食器セットはもう一式そろえましょう…!そしたら呪われなかったのですよ!!ここでいう魔法使いというのは、RPGの冒険者のイチ職業ではありません。仙人とか、妖怪とか、変人超人の類と見られます(多分…。)丁重に扱えば恵みをもたらしてくれるけれども、ぞんざいに扱えば気まぐれに災いを与えてくるという感じの存在だったのです。だから、このような「1人だけ仲間外れ事件」なんてあったら多分相当腹を立てるんでしょうね…。

そして「ディズニー眠れる森の美女」では、なんと理由なしで現れてます。無差別呪いです。怖い。

で、映画の「マレフィセント」ではというと…この理由が、マレフィセントをただの悪役から、ダークサイドに落ちた同情すべき妖精にグレードアップさせたわけなのですが…姫が生まれる前、マレフィセントに何が起きたか、というところからお話は始まります。それによると、悪いのは昔の彼女を自分の出世のためにこっぴどく捨てた男でした!そう、ステファン王その人です!実際は捨てただけにとどまりません。出世のために、恋人という立場を利用してマレフィセントの翼を奪うのです。「真実の愛」を誓い合った仲だったというのに……。私なら姫になんて呪いはかけませんね。ステファン王自身に、「毎晩おねしょする呪い」とか「頭にパンツをかぶらないと落ち着かない呪い」とか「民衆の前でスピーチしようとするとフルチ○にならずにいられない呪い」とかかけて帰りますけどね。それも姫が父親を嫌うくらいの年頃になったあたりに発動するのがいいでしょう。

次に呪いの内容ですが、原作ディズニー眠れる森の美女はシンプルです。お祝いとして魔法使いたち(アニメは妖精たち)は、姫に魔法の贈り物を与えていきます。「美しく育つ」とか「優しく育つ」とか。そこへ乱入した呼ばれなかった魔法使い(アニメでは無差別呪い魔のマレフィセント)が「姫は糸車の針に指を刺して(アニメでは16歳までに)死ぬ!(#`Д´)」と、呪いをプレゼントするのです。でもまだ贈り物をしていなかったトリを務める魔法使い(妖精)が「…と見せかけて、実は生きてて、寝るだけ。」と呪いに加筆してくれます。取り消せなかったのは、呼ばれなかった魔法使い(マレフィセント)は高位の魔法使いだったからのようです。なんでよりによってそんな人を呼ばないことにしたの…(-_-;)食器セットごときのことで…。アニメは仕方ないにしても(=_=)原作では寝るのは100年の期間限定。目覚めるのに特に条件はありません。アニメでは特に期間の指定はありませんが、「真実の愛のキスで目が覚める」という条件でした。どっちがましだろうか…。

さて…じゃあ「マレフィセント」では??マレフィセントは生まれたばっかりの赤ちゃんである姫に、「姫は16歳になる前に糸車の針にゆびを突き刺して、永遠に寝たままになる!ただし真実の愛のキスで目が覚めます。」という呪いをかけます。原作、ディズニーアニメのように、「※ただし」の部分を付け加えたのは違う妖精やら魔法使いではなく、マレフィセント本人です。それは、「ま…でも真実の愛なんて、ないけどねぇ?ステファン?w」というあてつけだったんですねぇ。つまり、真実の愛がうそっぱちと思い知らされたマレフィセント的には、この呪いは絶対に解けない呪いって感じだったのです。「うう…あの時の真実の愛のこと根に持ってる(( ;゚Д゚))ブルブル」と戦慄するステファン王。マレフィセントが現れた時に土下座して翼を返していれば姫はもしかしたら無事だったかもしれませんが…それどころか「あなたは呼んでない!」とか失礼なステファン王。これじゃマレフィセントの怒りが爆発してもしょうがないです。

呪われてしまった姫は原作では普通に姫としてお城で育ち、予定通り指を刺しちゃって眠りにつきます。んで、100年ぐっすり寝た後にむっくり起きて、たまたま訪れたどっかの王子と結婚します。終了。姫が寝たついでに呪いが城中に飛び火して、城ごと100年も寝てしまい、お城は茨に覆われてかなりの防御力を誇っていたそうで、何の侵略も受けなかった模様。ラッキーすぎます。眠り姫が「茨姫」とも呼ばれるのはここから来ているんですね。

アニメ眠れる森の美女」では、原作と大きく違っています。アニメでは3人の妖精がマレフィセントの目を盗んでお城から姫を連れ出して「農家の娘」として育てます。そこまで頑張ったんですが結局マレフィセントに見つかり、予定通り指を刺しちゃいます。指を刺す前の晩に王子様と出会っているんですが…この、1回会っただけの人が真実の愛のキスをもたらすことになります。なんとまあ…さすが10代。若いね!
姫が指を刺したことを知った3人の妖精は、「姫が眠りについたと知ったらみんな悲しむ」という意味不明な理由でお城の人間を全員眠らせます。これは…責任逃れ…???
何も知らない王子様は、真実の愛のキスなんてさせてたまるかーというトバッチリでマレフィセントに誘拐されます(´Д⊂ヽが、3人の妖精から魔法のアイテムを貰いマレフィセントを退治、めでたく呪いを解いて姫と結婚。というわけです。

そして映画「マレフィセント」の姫はというと…これもアニメ準拠で3人の妖精によってマレフィセントから隠されますが、最初っからバレバレ。それどころか、子育てなんて全くできない3人の妖精が頼りにならな過ぎて、マレフィセント自身が姫の面倒をディアヴァルを使ってこっそりと見てしまうという…3人の妖精ほんと何してんのかなぁ(-_-;)姫のほうも、マレフィセントの存在に気づいており、邂逅した際には、いつも見守ってくれている「フェアリーゴッドマザー」だと慕っています。そんな純真な姫が可愛くなってきちゃったマレフィセント。呪いをかけたことを後悔し始め、とうとう解こうとしますが、たとえ自分でも呪いは取り消すことは出来ないらしく、ステファンへのあてつけで加えた「真実の愛のキスで目覚める」に賭けることに。王子様と姫は出会ってはいるんですがさすがにアニメのように1回会っただけでは真実の愛は生まれなかったようで(こっちのほうが自然だよね…)、マレフィセントはわざわざ王子を拉致して呪いによって寝てしまった姫の元に届けるんですが、王子のキスでは姫は目覚めません^^;3人の妖精から、偽物!と理不尽に罵倒される王子…てらかわいそす(´・ω・`)真実の愛なんてもう心当たりないし…ごめんねオーロラ、と嘆き悲しむマレフィセント。マレフィセントが姫のおでこにキスをすると、なんと姫、目が覚めます。これは母の愛!別に男女の愛じゃなくてもよかったのです。
この後は翼を取り戻したマレフィセントによってステファン王が凹られ、妖精の国と人間の国を一つにする存在として姫が即位する、という終わり方です。

一応ハッピーエンドだったのですが、このお話の教訓は、彼女との別れ方には注意ってことですね!
どんな目にあっても文句言えません…。

ところで3人の妖精。あいつらは一体、何なんでしょうか?
アニメでは善い妖精として描かれていました。人間側は一切悪事を働いていないので、味方をする妖精がいるのも分からなくはないのです。
しかし、映画「マレフィセント」では妖精の国と人間の国は激しく戦争中です。人間は妖精の国を侵略したくて何度も何度も軍を派遣しています。それを撃退し続けて国を守っていたのがマレフィセントなのです。そんな中、お姫様が生まれたという人間の国に出掛けて行って、本気で贈り物をしていたのですよ。そして、王の命令に従ってオーロラ姫を隠そうとするって………裏切り者ですか?( ゚Д゚)
まあ、マレフィセントは特にそんな風に思っていなかったみたいですが。悪役ではないマレフィセントだからかな。とにかく根が優しいんです。「しょーがない3人組」という感じで見ていたようです。
オーロラ姫のおかげで人間の国と妖精の国の戦いが終わった後は、しれっと妖精の国に戻ってました…。納得いかない…(# ゚Д゚)

ってなわけで、終わります(‘ω’)ノ
アンジェリーナ・ジョリーが美しいのでそれだけでも見る価値はありましたよ(*´▽`*)

映画考察記事一覧へ

Studio POPPOをフォローしませんか?

マレフィセントを観た感想と評価:映画考察」への2件のフィードバック

  1. だらら

    TVで見ました。
    ちょっと気になったのはラストでしょうか。
    マレフィセント、ステファン王様やっつけちゃって溜飲下げてますが、でも、オーロラの正真正銘、血のつながったお父様ですよね?
    オーロラも最後、ニコニコとマレフィセントと仲良しですが、優しい王女様なんですよね?
    お父様が無残に殺されてもそこは仕方ないわ的な?
    そこだけちょっと気になってます(笑)

    1. アバター画像栁澤 蘭丸 投稿作成者

      はっ、確かに…(; ・`д・´)マレフィセント自身が「心優しく育ち誰からも愛されるであろう※ただし…」という呪いをかけてますね(´・ω・`)その前に3色妖精の1人が「悲しみのない人生を送る」という贈り物をしているので悲しまなかった…とか…?!(;’∀’)でもだららさんに言われてみて初めて気づきましたが、悲しまない人生ってどうなん?って感じですね…(;´Д`)笑

コメントは停止中です。