ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを観た感想と評価:映画考察

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皆さんこんにちは。栁澤です。
今回はものすごい、一般向けの普通の映画なんです。こんなの考察する余地がもう残っていないような…。
という訳で(?)、今回ご紹介する映画は・・・
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」です。

早速、作品情報です。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
原題:Guardians of the Galaxy
ジャンル:SFアクション
製作国:アメリカ合衆国
公開年:2014年
監督:ジェームズ・ガン
概要:Marvel Comics(アメリカの出版社)が手掛けるヒーローにチームを組ませた映画。宇宙を股にかける盗賊団ラヴェジャーズに所属していた主人公のピーター・クイルは、「盗賊団の仕事」として、荒廃した惑星モタブに眠っていた正体不明のオーブを手に入れるが、盗賊団を裏切り独自に売ろうとして盗賊団から懸賞金をかけられたあげく、そのオーブを狙っている悪者「ロナン」に目を付けられて暗殺者ガモーラを送り込まれる。さらには懸賞金目当ての賞金稼ぎコンビのロケットとグルートにも狙われる。どうなるピーター・クイル。

こんな感じですね。メジャーな映画です。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に対するおすすめ度は・・・

おすすめ度(5段階):★★★

元が、マーベルコミックスだけあってちょっとわかりづらいところがたくさんありました。映画では何も語られていなくても、コミックスで出ているキャラ達なので設定がちゃんとあって、それを踏まえている人といない人では多分感想も随分違いそうです。ちなみに私はマーベルVSカプンコ程度の知識しかなかったので、登場人物の多さにまずワタワタしました。

ここからはネタバレを含みますので、これから観る予定がある人は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を見終えてからにしてくださいね!
あ、それから微妙に映画「ジャンパー」の些細なネタバレと、ドラマ「ウォーキング・デッド」の結構なネタバレが混ざってるのでウォーキング・デッドのシーズン4までまだ観てない方で、観る予定のある方はちょっと気を付けてください(◎_◎;)あわわわ

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<以下ネタバレを含みます>

登場人物

主人公:ピーター・クイル
脱獄犯&賞金稼ぎ:ロケット
ロケットの相棒:グルート
ロナンに家族を殺された巨漢:ドラックス
暗殺者:ガモーラ
悪者の親玉1:ロナン
悪者の親玉2:サノス
ガモーラの義理の妹:ネビュラ
ピーターの育ての親でラヴェジャーズのボス:ヨンドゥ

考察・感想(ネタバレ含む)

上から5人が、仲間として行動を共にすることになります。
分かりづらかったところの説明くらいしかできそうにないので、私みたいに何の前知識もなく映画を見たよって人用かもしれません!

なぜピーターはラヴェジャーズからオーブを横取りしようとしたの?

ピーターはラヴェジャーズの一員としてオーブを手に入れた後、本当はヨンドゥ(ラヴェジャーズのボス)に渡し、それから「ブローカー」という人に引き渡すという契約だったようなのですが、ピーターはヨンドゥを介さずブローカーに接触してオーブを売ろうとします。
この動機は不明です……ピーターは「スターロードだかスタープリンスだかと名乗るコソドロ」と世間からは認識されていて、たいそうな目的などはこの時はありません。単に、自分を誘拐したラヴェジャーズから逃げ出したかったというだけなのかな?オーブの正体も、ロナンのことも全くこの時は知りませんし。
でも彼は攫われてから26年間も、捕虜や人質などではなく、一員としてラヴェジャーズにいました。逃げ出す機会なら、今じゃなくてもいくらでもあったはずです。
しかも育ての親のヨンドゥはなんだかんだいって、ピーターを可愛がっているので…遅めの反抗期ですかね?(;・∀・)
ちなみにブローカーはその名の通り、仲介しているだけで、ブローカーに依頼した人がこれまた居るのですが、この依頼者はガモーラの依頼者と同じようです。

銀河では誰と誰が戦っているのか?

映画中ですら図で説明されていたほど分かりづらかったのがこの銀河の勢力の関係ですかね…。
まず、マーベルコミックスでいっても一番悪くて強いのが「サノス」さんです。この人を頼って自分の願いをかなえようとしているのが「ロナン」さんです。この映画に、「サノス」さんはほとんど出てきません。勢力図にも別に関係していません。ドラクエ3で例えると、ロナンさんは魔王バラモスで、サノスさんは大魔王ゾーマ。銀河はサノスさん視点だとちっちゃい世界って感じです。ロナンさんの願いは、「ザンダー星」を滅ぼすこと。
ザンダー星というのは「ノバ帝国」という国の首都惑星です。「ノバ帝国」と、ロナンさんの国「クリー帝国」は1000年に及ぶ戦争の果てに平和条約を結んだのですが、ロナンさんはテロリストと呼ばれようともノバ帝国を許す気はなく、無能政府の結んだ平和条約なんて知ったことかー!と、ザンダー星を滅ぼすためにサノスさんの力を頼ろうとしているんですね。ロナンは銀河中のザンダーの駐屯地を破壊して回っているらしいのですが、クリー政府は「平和条約結んであげたんだからそっちでなんとかしてよ」と、黙認。どっちが押してたんだろうか…雰囲気的にノバ軍が勝ってたっぽいんだけどなぁ。
そんなわけでザンダー星を滅ぼしてあげる対価としてサノスさんは「オーブ」というものを持ってこいとロナンさんに言ったので、ロナンさんはオーブを探しています。
オーブ探しの手伝いに使っていいよ、ということなのか、サノスさんの養女姉妹がロナンの配下についています。それがガモーラとネビュラ。二人とも生物兵器という感じに体を改造していて、とても強いです。

6つの特異点とかインフィニティストーンって結局何?

ノーウェアという法の目の届かない地にいるティヴァンさん…通称「コレクター」が、オーブを欲していた人物で、ヨンドゥの依頼者であり、ガモーラの依頼者でした。ティヴァンさんは銀河中の生き物や珍しいものを集めることを自分の使命だと思っているようです。オーブを無事ティヴァンさんのところへ届けると、ティヴァンさんはオーブの正体を教えてくれます。ティヴァンさんのいうことには…「宇宙が生まれる前、この世には6つの特異点があった。その爆発によって宇宙が生まれると、特異点の残骸は凝縮されて塊になった。それがこのオーブの中身である石、インフィニティストーン」だそうです。
このインフィニティストーンを使うには、その本人がとてつもない力をまず持ってないといけないらしい…。そんな人は、インフィニティストーンいらねーんじゃぁ…というのは置いておいて、インフィニティストーンの力をもってすれば文明の一つや二つ簡単に滅ぼすことが出来るそうです。そんな話を聞いていたピーターたち一行と、それからティヴァンさんの使用人「カリーナ」…。カリーナがみんなの目を盗んでインフィニティストーンに触れると、爆発とともにカリーナは砕け散ってしまいました。リアルメガンテ。生き物が触ったら爆発する石…。ロナンが手にした際も、手に持ったのは一瞬で、そのあとは持っていた杖にくっつけました。そうしないとロナンでもやっぱり死にかけるっぽい。触ったらだめだけど、石のついた杖は持ってもいいとか、その杖を使えばインフィニティストーンの力を振るうことができるとか、どういう原理だかさっぱりわかりません。まぁサイエンス「ファンタジー」だから意味が分からないけどそういうものとして納得するしかないのでしょうか。
ちなみに特異点とは…ある基準の下、その基準が適用できない点のことです。なので、特異点は基準があって初めて成立するものなのですが、ティヴァンの説明では何の特異点なのか分かりませんでした。有名なのはやはり、ブラックホール内にあると思われている、時空に関する特異点でしょうね!事象の地平面(光すら出られない範囲)で覆われているので、様子を知ることはできませんが…。しかし宇宙が始まる前の出来事をどうやって知ったんでしょうか?謎すぎるっす。そんなものが顔の真横にあっても、簡単な丸いオーブの中にしまってあっても触りさえしなければ平気というのも不思議です。まあ、なんでもありなのかな!
「ティヴァンなら封印してくれると思ったのに!」と言いながらオーブを持ってティヴァン宅から出ていくガモーラ。ティヴァンさんがダメならノバ軍に封印を頼もう、ロナンにだけは渡したらダメだ、銀河が滅ぼされる。と言いますが…
クリー帝国と戦争していたノバ軍にそんな強力なものを渡していいのでしょうか?世界の均衡はおかしくならないの?もう完全に正義はノバ軍にありという感じになっています。ロナンのテロ行為をクリー帝国が黙認しちゃったせいでしょうね~。あーあ。クリー帝国、損してるなぁ。結局ロナンはクリー帝国の足を引っ張ってしまったのですね。

結局ピーターのお父さんは?!

最後にヨンドゥが「依頼通り父親にあいつを引き渡さなくて正解だった」と言っています。ヨンドゥたちは、ピーターのお父さんがピーターを自分のもとへ連れてきてほしいと依頼したから、地球のピーターを拉致したということが分かります。が、ヨンドゥはピーターが気に入ってしまい、依頼を達成せずピーターを自分の手元で育てちゃいます。
ピーターのほうも、ヨンドゥを「たった一人の家族」と言っています。それにしても実のお父さん、なんでそのままにさせとくんですか…。取り返そうよ、わが子を。
ちなみにピーターはテラ人(地球人)と、ノバ帝国でも正体が分からない古代の種族のハーフだと判明しますので、お父さんについてはますます謎が深まる一方で、第一部完。という感じになってしまいます。
しかし一応すでに次回作は2017年7月28日公開を目指して制作中ということなので、この辺が明らかになっていくんでしょうね多分。
サノスとの対決もするのかな?

だいぶ先ですが気長に待ちましょう!
謎の特異点あと5個あるはずだから……サノスはまだまだインフィニティストーン探せますぞ!

おまけ

ヨンドゥが強すぎる件
ヨンドゥのモヒカンに見える部分…あれ、実は人工物が埋め込まれているようです。ヨンドゥが彼の武器である自在に飛ぶ「矢」を操っているときはモヒカンが赤く光っています。モヒカンと対のようなので、あの矢はヨンドゥだけが操れる不思議な矢なのですが…これがめっちゃ強い!!インフィニティストーンを持ったロナンにも負ける気がしないくらい強いんです。
見た目は細い単なる矢のようですが、その速さ、正確さ、パワーを目の当たりにするシーンではびっくりしましたね。
最後の決戦で、ラヴェジャーズとノバ軍は協力してロナンがザンダー星に着陸できないように邪魔するのですが、ヨンドゥは撃墜されて、戦線離脱します。そして墜落した先で、大勢のロナンの兵に囲まれ、銃を突き付けられ、「部下にノバ軍を攻撃するように命令しろ!」と脅されるのですが……ここでヨンドゥは屈しません。普通に一人でどうにかできる人数じゃなかったので「あ、ヨンドゥ死んじゃったか…うぅ」と私は覚悟しましたが、ヨンドゥの矢はものすごい正確さ・速さで飛び回り、さらに飛行機まで貫通してその場にいた兵士全員を瞬きしたら見逃すくらいの速さで全滅させたのです…。
たかが矢じゃ、首元に飛んでいかせて脅すくらいにしか使えないと思っていたら(実際にそれまではそう使っていた)とんでもない大量殺戮兵器でした…。あれを手に入れる代償がモヒカン頭だとしても、おつりがくるくらい、あれ強いですよ!!!
ヨンドゥの趣味が可愛い件
ヨンドゥは、可愛いものが好きという設定でした(笑)ピーターが自分を介さずブローカーの元に行ったので、怒ってブローカーのところへ行ったヨンドゥは、ブローカーの店に小さな人形が売り物として飾ってあるのを見て「この可愛いの他にもないのか?俺の船の操縦席にずらーっと並べて飾っておきたいんだ」と言ってます。そのせいかは分かりませんが、ピーターたちがロナンを倒した後、今度はラヴェジャーズが「オーブを渡せ」と迫り、ピーターからオーブを奪うのですがその中身は偽物。日本でも流行った「トロール人形」が入ってました。(ピーターの船にあったものです)それを見て、怒るどころか笑うヨンドゥ。まぁ、開ける前から偽物だったのは分かっていた感じでしたが、自分好みのものが入っていたので思わず笑っちゃったという感じでしょうか。なんだか可愛らしいヨンドゥでした。
ヨンドゥ役の人が(蘭丸が知ってる中では)初めて死ななかった!
このヨンドゥ役の役者さん(マイケル・ルーカーさん)、実は蘭丸よく見かけてます。まずは「ウォーキング・デッド」のメルル・ディクソン。そして、ジャンパーでは主人公のお父さん。どちらも死んじゃうんです!けど今回は無双ぶりを披露したあげくに最後まで生きてました。こんなうれしいことはありません!よかった!!ぜひ無敵なヨンドゥを見てください(*’▽’)

栁澤蘭丸でした~。

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