【イエズス会】なぜキリスト教が日本に受け入れられたか【ザビエル】

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こんにちは!栁澤です。

イエズス会といえば世界史マスト覚えろ単語ですよね。イエズス会の創始メンバーの1人が、日本にも来たフランシスコ・ザビエルです!
ザビエルは何故、仏教バリバリの日本であっさりと布教活動が出来たのでしょうか。日本人の宗教観は現在かなり独特ですけど、昔っから独特だったとかぁ…?でも柴田勝家(織田信長さんとこの北陸方面担当)は本願寺の浄土真宗に苦労したので、対抗勢力(??)として、永平寺の曹洞宗を正式に認めます!とか書状を送っていますので、何でもかんでもOK!というわけではなさそうですよねぇ。

なのでフランシスコ・ザビエルがとりあえず受け入れられた理由を調べてみました!!すると……、ちっとも「異教の宣教師」と思われていなかったことが判明しました。

誤解その1・ザビエルはインドから来た

フランシスコ・ザビエルはヨーロッパのイベリア半島にあったナバーラ王国という国の出身です。そんなザビエルが布教のために赴いたのが、インド。いやー、その頃はすでにインドはヒンドゥー教の国だったし、仏教発祥の地でもあるのに。そこ行っちゃうのか~って感じですけども。
インドにいたアンジロウ(やじろう?)という日本人が、殺人の罪を悔い改めてキリスト教徒になっていたのです。アンジロウの信仰心に感動したザビエルは、日本で布教することにしました。そんなわけで、アンジロウが通訳としてザビエルを薩摩藩に紹介したのですが…その時に

「インドから来たお坊さんです」

と紹介してしまったんです。
うぅ~ん!間違っていないんですけどね、惜しいというか、わざとなのか…?インドは当時の日本でもちゃんと「ブッダの生まれた国」と知れ渡っていました。なので、「仏教の本場から来たお坊さん=高僧!!」と、勘違いされて、歓迎されてしまったのでした。超ピンポイントでインドにいたのがビックリです。

誤解その2・GOD=大日如来、と訳してしまった

キリスト教の神、ゴッドのことを、アンジロウが「大日如来」と訳してしまったことも誤解促進の原因となりました。大日如来は、仏教で「全一者」と言われている如来様です。全一者とは完全な存在、という感じの意味(多分)。そしてキリスト教の神も同じく全一者ですから、アンジロウの訳し方は大外れというわけでもないかもしれないんですけど、布教中だと不正解でしょうねぇ…(;’∀’)
(大日如来は元々はゾロアスター教の太陽神だったとも言われていて、さらにキリスト教もゾロアスター教から影響を受けているので、本当の根っこの部分だと関係あるかも…!?今はそんな話は関係ないけど💧)

という感じで、戦犯はアンジロウじゃね?感も漂っていますが…。ザビエルが「神を信じなさい」と言うとそれをアンジロウが「大日様を信じなさい」と訳すので、仏教のお坊さんも最初「インドの高僧は良いこと言う」と受け入れていたんですが、やっぱりいつかは間違いに気付いてしまうものです。
「あれ?何か噛み合わないなぁ?」とお互い誤解に気付き、そこからは「GOD=大日如来」ではなく「GOD=デウス」と訳すようにしたそうです。デウスとは、ラテン語・ポルトガル語で「神」を意味する言葉です。私は最初ギリシャ神話のゼウス様が訛ったのかな?とか思ってたんですが、これは「デウス・エクス・マキナ」とかのデウスだったみたいですね☻💦

色々な偶然が重なり、一旦は仏教の偉いお坊さんとして受け入れられたザビエル。「すっごい歓迎されてる…」と驚いたことでしょうね。アンジロウ、熱心なキリスト教徒なのに全然分かってなかった模様です(・_・;)日本初の教会を与えられたり、布教人数歴代NO,1(多分)と言われていたり、すごい宣教師なのですが、異国での活動にはやっぱりたくさんの苦労があったようですね。

あの髪型は決して頭頂部ハゲではなく、「トンスラー」という、キリスト教司祭の髪型なのですよ!
まぁ、本当に禿げていたけどそれっぽくしたのか、ふっさふっさだったけど剃ったのかはザビエルのみぞ知ることですが。

栁澤でした!ではではでは~。

【イエズス会】なぜキリスト教が日本に受け入れられたか【ザビエル】_挿絵1
当時から日本人はファジーだったかもしれない。

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