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こんにちは!栁澤です。
今日は盛り塩のお話をしたいと思います。何だ盛り塩の話って。
玄関に塩が盛ってあるのを見たことあるでしょうか?私は正直あまり意識して見たことはないのですが、現代日本だと、料亭など、お客さん商売をしているおうちの玄関に盛ってあることが多いみたいですね。
この盛り塩、何故盛られているんだろう?と思ったことはないでしょうか…。何となく、幽霊に関係しているのか?と思っちゃいますよね。心霊的な話題で、部屋に塩を盛ったとか、その塩が翌日見たら茶色になっていたとか、そんなエピソードを見たような気が…フィクションでですけど…。
ウィキペディアの説明によりますと、やっぱ「清め」や「厄除け」の意味が強いみたいです。これだけ見ると、何の実用性もない、気持ちの問題のような気がします。ウィキペディアの記載によると盛り塩という習慣が始まったのは奈良~平安時代、とのこと。奈良時代とは平城京に都が置かれていた時代のことで、「何と(710)素晴らしい奈良の都」なわけなので、今から1300年くらい前ってことになりますね。その後長岡京に遷都してたった10年くらいで平安京に遷都しまする。ずいぶんと昔からの風習なのですねぇ…。
そんな盛り塩なのですが。ウィキペディアに書いてあるのとは違う、盛り塩の由来ってのがあるんです実は!これはいわゆる諸説ありってやつなんでしょうかね??
「盛り塩」をする習慣の元になっているのは、古代の中国の故事です。
牛車を引いてるのは文字通り牛ですが、牛は「塩」が大好き。…うーん、大好きというよりは、草食動物は生きていくためにミネラルを摂取しなければならないので、塩を舐めたりする、というのが正しい言い方なのですが。中国では、牛が好きで塩を舐めていると見られていて、牛の大好物=塩、とされていたのであります。
とある皇帝の時代、皇帝は、愛人の家に牛車で訪れるという生活をしていたそうなのですが、愛人の中の一人が、「何とかして他の愛人の家より私の家に来てほしい!」と思って考えを巡らせました。そして思いついたのが、「牛の大好物を玄関に置いとくと、牛が立ち止まって、皇帝陛下が私の家に入ってくれるのでは?」という作戦だったのです。この作戦は功を奏し、皇帝は彼女の家に訪れたそうです。
この故事から、「玄関に塩を盛っておくと、お客さんがやってくる」という、幸運のおまじないになったのだ…というのが、盛り塩の成り立ち(?)のひとつ。
変な客に対して「塩をまいておけ!」と言ったりするし、お葬式から帰ってきたら塩を捲いたり、神棚にお塩を備えたりする習慣があるので、盛り塩もそういう感じなのかと思いきや、商売繁盛のおまじないで盛ってる可能性もあるんですね。別に塩が盛ってあるお店だからって、幽霊が出るわけでも不幸があったわけでもないのです。塩に釣られて牛が来るだけなのです。安心。
ちなみに草食動物の塩好きを利用した拷問もあります。塩を塗った足の裏をヤギに舐めさせるというもの。ヤギの舌はザラザラしているので、そのうち足の皮が破けてしまいます。すると、人間の血にも塩分が含まれているのでヤギはザラザラしている舌でそのまま舐め続け、しまいには肉も骨もザラザラの舌で舐めとっていってしまうそうです…本当だろうか…?ヨーロッパの方の拷問だそうです。
最後の最後に関係ない話をしてしまいましたが、盛り塩がしてあるからって不吉な場所とかじゃないかも?というお話だったのです。
栁澤でした。
ではではでは~!
Studio POPPOの変な記事担当です。武田信玄の軍配が欲しくて100円貯金しています。ゾンビが来たら軍配で殴るつもりです。(よくないゲームの影響を受けている)