義の武将・上杉謙信にまつわる諸説…本当は好きな女性がいた？等

投稿日：2018年11月10日

こんにちは！栁澤です。

「越後の龍」こと上杉謙信は、山梨県民のスーパーアイドル（？）「甲斐の虎」武田信玄公のライバルで戦上手として有名ですが、信玄が子孫に「自分が亡き後は謙信を頼れ」と言ったというほどの誠実なお方だったことも知られていますよね。そして、自分が葬ってしまった兄に遠慮して、自分の血を引く世継ぎを作らなかった、とか。侵略戦争をしなかったとか。
そういうかなり清らかなイメージから、謙信は「聖将」と言われることもあります。ホーリー唱えそー。

そんな謙信に関する、「謙信もやっぱ、人間だったか～」みたいな説があるのでご紹介したいと思います！

まず…謙信が、無益な戦をしなかった（守るための戦しかしなかった）というイメージを持たれているのは、謙信が仏教に帰依している武将だったから…とされています。
仏教と言えば、殺生は禁止。そして、女性との交わりも禁止。謙信は幼い頃は僧侶になるため、お寺に預けられて修行をしていましたがそのお寺は真言宗のお寺です。真言宗と言えば…高野山のイメージがありますが、その高野山は女人禁制と言うイメージです。生涯独身を貫いたのは、仏教に帰依しているという気持ちが強かったため、と一般的には考えられてますね！それに上杉謙信と言えば「毘沙門天」の化身（…自称）ですから。毘沙門天は仏教の守護者。その化身なら、仏教の決まりごとはきっちり守るだろうなという納得の理由があります。

がしかし。

謙信が女性を近づけなかった理由は、他にもいくつか考えられています！だって信玄公だって出家しているけど…子供いるし…ただの合理主義者だし。

戦国時代、大名のような身分が高めの人には「男色」が珍しくない時代でした。戦国時代の人じゃないけど、徳川家光が美人の側室に全然目もくれなったので、春日局（乳母）が苦労した話なども有名ですよね…。この時代は「美少年好き」はごく普通の趣味だったみたいです。いやー…今だったら事案になってしまいますが…。

謙信にも実はこの疑惑がかけられています！信長やら信玄が女性も美少年もどっちもいけたのに対し、謙信は美少年専門だったという疑惑。
お酒大好き謙信は、美少年をはべらせて飲むのが好きだったそうです。なんか一人で月でも見ながら飲んでそうな勝手なイメージがありますが…。実際はパリピだったのかもしれない…。仏教に帰依してる！っていう意識高い系なら、「飲酒戒（信徒はお酒を飲むべきじゃない。僧侶ならお酒は飲んじゃダメ！という戒め）」があるのに酒を飲みまくって死ぬでしょうか…(;´Д｀)酒大好き！としか解釈しようのない句とかも残してますし。また、跡取りとして養子に貰った景虎（相模の北条氏康の息子さん）は、関東一の美少年と名高かったそうですし、美少年だけが選抜された「親衛隊」を持っていた、という記録もあります。

というわけで、謙信は美少年にしか興味なかった説がひとつ。

また、「実はこっそり女子と付き合ってた」説もあります。
上杉謙信の容姿については、けっこうイケメンと言う記述が残っているので、モテなかったということはなさそうなのです。
その謙信と付き合ってたと噂されている（？）のは、上野（今のぐんまー県）にある平井城の城主の娘である「伊勢姫（いせひめ）」というお方。冬になると関東に攻めてくることが多かった謙信ですが（冬は暇説）、平井城城主が謙信に敵対の意思がないことを示すために送った人質が、娘の伊勢姫で、謙信は彼女に一目惚れし、彼女のほうも謙信を好きになったため、謙信は伊勢姫を側におこうとしますが上杉四天王とも言われる有力家臣・柿崎景家さんに反対されたため、泣く泣く断念。姫はガッカリのあまり死亡してしまった…とされています。
伊勢姫の他にも、謙信と恋仲だったと言われている女性はいまして、伊勢姫以外ですと直江兼続の奥様のお姉さんと好き同士だった…と書かれている場合もあります。

でもこっちの「実は女子と付き合ってました」説は、その当時の資料に書いてあったことではなく、後世に広まった「軍記物（江戸時代に流行った、歴史小説的なもの）」の記述なので、これはまぁちょっと眉唾かも？

他にも、「実は女性説」やら、淋病にかかっていたと思われるような記述があったため「男性として不能だったから女性と接触しなかった」説などもあります。
謙信ほどの有力大名がずっと独身だったという事、やっぱりみなさん気になるんですね。色々な説が見つかります。

現代人なら「特に意味は無いけど、周りに幸せそうな夫婦がいなかったから、なんかめんどくさかった」とか言っても不思議じゃないですが(・_・;)美少年に囲まれてたんなら別に寂しくないし？？

謙信がどうして結婚しなかったのかは…やっぱり謎のままなのでした。
邪馬台国・本能寺の変に続き、日本史の謎のひとつに数えてもよいのでは…（？？？）と思う栁澤でした。

ではではでは～☆