信長の後継争い「賤ケ岳の戦い」

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こんにちは、栁澤蘭丸ですー。

賤ケ岳の戦いと言えば…秀吉VS勝家の後継者争いで決着がついた戦いです。
読み方は初見殺しですよね…。私も、家から京都に行く途中に賤ケ岳SAが無かったら読めなかったところです。「しずがたけ」と読みます。京都には親戚がいるのでしょっちゅうここ通るんですよねー。海老名ほどじゃないけど大きなSAなので必ず寄るのです。

そんなことはいい。

何故に柴田勝家は秀吉(この頃は羽柴か)は負けてしまったんでしょう…。戦国時代好きの福井県民が一度は憤死しかけるこの戦いの顛末について。

本能寺で死んだ信長の後継者争いについては、もう出鼻から柴田勝家は後手後手に回っている印象です。勝家と秀吉は、信長の子孫たちの中で誰が信長の跡を継ぐかで話し合います。これが有名な清須(きよす)会議ってやつですね。

秀吉が推したのは、信長の嫡男信忠の息子である「三法師」くん(3さい)。信忠も本能寺の変の時亡くなっています。享年26歳…若い…(;´Д`)しかしこの時すでに信忠は家督を相続しており、織田家の当主でしたから、まあ秀忠の息子が家督を継ぐのが妥当と言えました。
勝家は、信長の息子たちの中で一番年長である「織田信孝」を推しますが、古株仲間であるはずの丹羽長秀からすら「いやいやー、筋で言えばまだ幼くたって、三法師様でしょー」と言われてしまいます。ちなみに丹羽長秀はこの時もう秀吉と通じてたんですけどね。

三法師くんを推挙できなかった勝家はどうにかして織田家の中での権威を守ろうと頑張ります。お市の方との結婚もその一つ。秀吉からの勧めでもあったといわれています。実際秀吉が、結婚を勧めている文書が残っていたりするからです。創作物ではよく、秀吉がお市の方に懸想をしていて、しかしお市は身分が低い秀吉を嫌っており、織田家の中で発言力の増す秀吉のものになるのが嫌で、対抗馬の勝家の元に逃げたみたいな展開になることがありますが実際は違ってたみたいですね。勝家の不満を秀吉は「お市様と結婚すればあなたの権威は守られますよ」的に逸らしたかったのかもしれません。しかし実際はお市の方と結婚したところでどうなるわけでもないわけですけど。

というわけでお市の方と結婚したのは勝家的には政略的な意味はあんまりなかったっぽく、対抗するために講じたことといえば将軍「足利義昭」と室町幕府を再興しよう、という計画でした。まだ室町幕府は息の根が止まっていたわけではありません。信長に京から追い出されて、中国地方の毛利家の元に身を寄せていた足利義昭を京に呼び戻して、織田家云々というよりもう大義名分としては申し分ない「幕府の再興」で功労者になろうとしたみたいですね。でもそのためには軍勢を京に送らなければいけません。勝家がいるのは福井県。福井県から京都へ行こうとすると必ず通る場所…それが賤ケ岳サービスエリアなのです!
勝家は雪解けの季節を待たずして(大変だっただろうねぇ…汗)、京都を目指し、そして賤ケ岳にてそれを阻止したい秀吉の軍ととうとう鉢合わせることになるわけです。

いくら秀吉でも、勝家の軍と言えば織田では最強。鬼柴田の軍は怖いのです。
というわけで秀吉は、勝家を罠にかけることにします。というかそうするしかなかったのですが。
秀吉は、賤ケ岳に少しの兵を残して、自分は2万の兵と共に岐阜県に後退します。が、ここで川の氾濫に遭い、足止めを食って、その近くの大垣城というお城に入ることを余儀なくされた…という顔をしました。
「そしたらきっと勝家は攻めてくる」と。それに賭けたんです。

しかし勝家もさすがに歴戦の戦上手(戦績はそんなに良くないけど気にしない)。動きません!!
「あれ…勝家さん動かないじゃん…」とちょっと焦る秀吉ですが、「絶対動くはず」と信じて待ちます…。というか待つしか以下略。

「罠かなぁ…」と思いつつ慎重に構えていた勝家でしたが、血気盛んな甥・佐久間盛政が「今奇襲しましょう!」とすごくしつこいので、根負けして「分かったよ」と言ってしまいます。

かくして、勝家の主力部隊が誘い出されてしまい、その上、前田利家が裏切ったので兵は分断され、勝家は大敗を喫し、北庄城(福井県福井市)に戻るしかなくなりました。

がっかり…。
別にね…勝家が不利だったわけでもないし弱かったわけでもないのにサ…。

勝家の軍が罠にはまったことを知った時に秀吉が言った言葉として「勝家の命は我が手のひらの上だ」というのがあります。
うるせーし!

この戦いに勝った秀吉は、姓を「豊臣」と改め、天下人への道を歩くことになります。
勝家はお市様と福井でホトトギスの歌を詠んで、自刃してしまいました。
利家ひどいよー!

「罠かなぁ…」と思っていたのに引っかかってしまったっていうのは「今がチャンスじゃん!」と思って引っかかったよりダメージがデカい気がする。

賤ケ岳を通るたびに、はぁー。と思う福井県民の蘭丸でした。ではではでは~。

信長の後継争い「賤ケ岳の戦い」_挿絵1
まぁ伊達さんの罠は大体蘭丸の「なんとなく」というただのカンで台無しになることが多い…。
「看破されて破られるならまだしも、『なんとなく』で存在にすら気づかれないままキーカードをシャッター(破壊)されたりして失敗する策がね、可哀想すぎるの!!」と伊達さんは言う。そんなこといったって…!
(カルドセプトにて)

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