可愛い虫だって一応いるよってな話【トラツリアブ】

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こんにちは、虫の味方、らんまるです。

伊達さんが「怖い虫がたくさんいるのはもう分かった。可愛い虫っていないの?」と、虫の名誉にかかわるようなことを言うので、今回は虫界のガッキー(?)といっても過言ではないかもしれないイチオシの可愛い虫を話にいたします。。

その虫は「トラツリアブ」といって、アブの仲間です。しかし別にアブは可愛くはない。ただのアブとただのカブトムシだったらまるっこいフォルムでカブトムシの圧勝です!カブトムシって既にかわいいけどなぁ。

トラツリアブが可愛い原因、それは、けむくじゃらなところなのです。虫のお腹部分とか、足と体の接合部分とか、そういうのがなんか好きじゃないよ~キモいよ~…と言う人が多いと思いますが、そういう部分を毛で覆って隠している虫なのです。平たく見た目の説明をすると…コロッケに毛が生えてて、それに目と口がついてて、羽と足が生えてる的な感じ…?つまりは毛むくじゃらフライングコロッケって感じですよ。色はコロッケより薄くてベージュみたいな感じです。

興味がある方はこれを…。ようつべから借りて埋めるしかなかったので(。´Д⊂)

このトラツリアブ、どこにでもいるわけではなくて、絶滅しそうな虫です。日本だと岡山県あたりで見られるそうです。ユーラシア全体に分布していたようですが、人の手が入っていない自然を住処にしているようで、生息地が少なくなっていった結果、トラツリアブはどんどん減ってるようですね。人懐っこいとかいう噂もありますが、人に遭遇しない場所で生きてきた生き物は総じて人間に警戒心がなく、「あっ」と言う間に滅ぼされることもしばしば。(例:ステラーダイカイギュウ、ドードーなど)人を怖がらないと今後が心配な虫なのです。

可愛いのは確かなのですがこの毛をむしったら、普通にアブだと思うんだよ私は。本当に可愛いのは、コガネムシとかカブトムシみたいな尻が丸くてどんくさい虫ではないんだろうか!?特にカブトムシのケツの丸さときたら。たまらないフォルム。しかも、カブトムシってつるつるしてるわけじゃなくて、うっすらビロードみたいな毛に覆われているんですよ!目も超つぶらで、可愛いですよ。

まぁそんなことを熱弁したって、世の中はトラツリアブはもふもふでかわいい!という意見が多くカブトムシもかわいいとか言ってる人はあまりいませんね!残念過ぎます!

トラツリアブのご飯は花の蜜です。あらご飯までかわいい。でも、そんな可愛い生態、可愛い外見で、実はバッタ類に卵を産み付けて寄生させるという闇の一面を持っています…カブトムシはそんなことしないけどね!うん!卵はバッタに寄生させるけど、普通のアブみたいに人をブッスリと刺したりはしないようなので、人間には無害なフライングコロッケ。同じような体格のハエだけど、バッタではなくて人間(等)を食べることにしたラセンウジバエは、不妊虫放飼で憂き目にあっているのに比べると、トラツリアブは「少なくなってきた!保護しないと!」と愛されて幸せです。ちなみにラセンウジバエは人間専門ではなくて主に牛などの畜産物を傷つけるため、害虫という扱い。

トラツリアブの体長はたった一センチほどしかないので、じゃれあって遊んだり、毛並みをモフることは不可能なんですが見た目はとても可愛いのは確かです…他にはカイコとかも真っ白のモフモフで可愛いのですが、お腹部分は虫っぽさが残るのでやはり一番かわいいのはトラツリアブかなぁ。と思います。

カブトムシも、よろしく可愛がってくださいね。栁澤でした~。

可愛い虫だって一応いるよってな話【トラツリアブ】_挿絵1

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